【将棋王座戦】永瀬お疲れ様

王座戦で藤井聡太が勝ち、八冠王となった。
永瀬は4連覇中だったが、名誉王座にはなれなかった。

私は常々言うように、永瀬が好きだ。
将棋とは結局のところ盤を挟んだ殺し合いだ、藤井さんに叶わないと思うなら恥ずべきことだと言う永瀬の思想は、私の考える勝負の本質と寸分違わない。
負けるのは努力が足りないから、努力は勝ちたいという気持ちがあればいくらでもできる、そして時には相手のマスク外しを容赦なく指摘してルール違反負けにする。

その勝ちへの執念、何なら指の一つや二つ切り落としてでも勝ちたいのではというド根性が大好きだ。

それだけに、今日は勝って欲しかった。
八冠を見たくないかと言われると困るが、僅かに永瀬に防衛してほしかった。
将棋の内容も、全局通じてリードしており、やはり豊島と永瀬は藤井に全く劣らないと感じた。
と同時に、やはり将棋は終盤力のゲームだった。

坊主めくりと同じことだ。
結局最後に坊主を引いたほうが負ける。
永瀬は山ほど札を持ちながら、常に坊主を引いてしまった。
41飛車は難しい局面としても、今日の逆転は勝手に転んでしまったように見えた。
永瀬自身が一番辛いだろうが、尻すぼみになってしまったことだけが気の毒だ。

しかし、これまでを見るに八冠を崩すのは豊島か永瀬、これは間違いない。
伊藤は竜王戦で負け、名人戦の豊島が血沸き肉踊る最高の内容になると確信している。
あの王座戦挑戦者決定戦のように。

永瀬、お疲れ様。
そして多分今日も帰ったら研究しているのだろう。

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