2018/4/11執筆転載:「国際交流」+「地域交流」が生み出す新たなボーダレスハウスの形
※別サイトに投稿していたブログコーナーがなくなるということで
自分の過去の履歴として転載しておく内容。
多分に未熟で恥ずかしい内容ばかりだがそのまま転載。w
元ブログ執筆日:2018/4/11
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多国籍コミュニティシェアハウス「ボーダレスハウス」は、事業スタート以来東京をベースに拡大し、韓国や台湾、そして日本は関西エリアを含め、計127ハウスを運営するまで大きくなりました。
今回は、昨年3月にオープンした「京都上賀茂ハウス」についてご紹介します。これまでのボーダレスハウスで行われてきた「入居者同士の国際交流」に加え、京都ならではの地域性を活かした「地域住民との接点」をテーマに、様々な交流が生まれている素敵なハウスです。入居者の皆さんは、ボーダレスハウス主催の定期イベントはもちろん、町内主催の行事に参加するなど、地域の皆さんとのコミュニケーションを楽しまれています。
今でこそ、楽しい地域とのコミュニティとして定着している「京都下賀茂ハウス」ですが、実はオープン前には様々な不安も抱えていました。その不安を乗り越え、どのようにして地域の皆様に愛される素敵なコミュニティ作りができているのか。本質に迫るため、いつもハウスを気にかけてくださっているOさんに、話を伺いました。
1周年記念イベントの様子はこちら↓
はじめは不安だったよ。でも入居者さんがフレンドリーだからもっと仲良くなりたくって
Oさんにまず聞いたのは、この1年間の思い出話。とにかくたくさん話していただきましたが、なかでも印象的だったのは…?
英語が話せなくても、「場」さえあればOK
「今まで生きてきてちゃんと外国人と話すことなんてなかったし、そもそも英語も話せない。そんな中、最初はみんなすごく不安だったようですが、イベントという“場”をきっかけに仲良くなり、もっと仲良くなりたいという気持ちになってくれたようです。」
町内会に参加している「京都上賀茂ハウス」は、地域のイベントには積極的に参加しています。なんと、スポーツ大会では優勝したこともあり「山本町(地域の名前)は若い外国人パワーがすごい!」と周辺地域の方にも羨ましがられるほど。
英語が話せないから不安という気持ちは、誰しもがもつ不安ではないでしょうか。でも、イベントという“場”があることで、言語の壁という不安は軽減され、地域のコミュニティに自然に受け入れられるいいきっかけになっていたと思います。
地域の良さを体感してくれることが誇らしい
「地域には、新聞にも載る風物詩的なイベントもたくさん!地域の人は“せっかくこの地域で暮らすんだからもっと地域の良さを知ってほしい”という気持ちを強く持っているので、イベントがあるたびハウスにお知らせに行っています。新しくこの地域にやってきた人が、この地域ならではのイベントで良い思い出を作ってくれることが誇らしいのです。」
Oさんがおっしゃるように、ハウスには様々な地域のイベントのお知らせが届きます。このお知らせに「地域の良さを知ってほしい」という想いがあること、また「イベントを楽しむ入居者の姿を誇らしい」と思ってくれていることを、今回の話で伺うことができました。さらには、「ボーダレスさん、この町にハウスをオープンしてくれてありがとう!今じゃあほかの町内から羨ましがられるほどなのよ」というありがたすぎるお言葉まで!!
私自身は現場の運営には携われていないのですが、京都上賀茂ハウスがスタートした1年前、不安だったあの頃の気持ちを思い出し、嬉しさと喜びがこみ上げてきたのはいうまでもありません。
コミュニティづくりに本当に必要なこととは!?
そして改めてコミュニティづくりを生業(なりわい)にしている僕らとして、このハウスでのキーファクターをどう捉えるべきかを考えたところ、その答えが見えてきました。
1.「地域ゴト」を「自分ゴト」に。町内会、自治会との関係構築
京都上賀茂ハウスがある地域には、伝統的に「地域ゴト」をとても大切にする素敵なカルチャーが残っていました。この地域コミュニティにちゃんと参画しようした運営姿勢と、実際に参加してくれた入居者さんたちの存在があったからこそ、地域の皆さんととてもいい関係が築けていると思うのです。
地域に受け入れられるためにはまず、地域のことを知ろう、かかわっていこうとする姿勢を持つことがとても大切ではないでしょうか。
2.ハウスと地域コミュニティのつなぎ役「すぐる」の存在
京都上賀茂ハウスには、ボーダレスハウスからすぐるがスタッフとして住んでいました。でも彼は「いちスタッフ」として住んでいたわけではありません。入居者の皆さんと地域の皆さんのつなぎ役をしていたのです。
彼の、バカ正直に関係性を育んでいこうとする姿勢も、地域の皆さんに受け入れられた大きな理由だったのでしょう。実際に近隣の方々に話を伺ってみると、やっぱり地域に愛されるすぐるの姿がそこにはありました。
彼と地域の皆さんの関係性を見ていると、「取り組みうんぬんではなく、“人の気持ち”がコミュニティづくりには必要なんだな~」と、しみじみと感じた私です。
これからもバカ正直に「国際交流」を追求していく、そんなボーダレスハウスでありたい
「よそ者、わか者、ばか者が必要」
地域活性の成功要素として、よく言われていることです。僕らボーダレスハウスは、地域活性なんて大それたことを目指したわけではありません。でも「国際交流」と「地域交流」を通してコミュニティ作りをしてきた僕らはまさに、「よそ者、わか者、ばか者」がそろった「地域活性」を自然と担う、そんな存在だったかもしれません。(少なくてもすぐるはそう映っていたかもしれませんね。笑)
京都上賀茂ハウスの運営経験を通じて得た「多国籍な若いよそ者たちのコミュニティという資産」は、多文化共生社会を目指す担い手であるボーダレスハウスに欠かせないものだと感じています。だからこそ、これからもバカ正直にもっとさまざまな国際交流を追及していきたい!ボーダレスハウスはそんな事業でありたいと改めて強く思うのです。
このハウスだけにとどまらない、新しいアクションにつなげていきます!
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