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古典、故事成語018(十八史略)

背水之陣。


背後を河など逃げ場が無い状況に自らを追い込む事により通常以上の力を発揮させる。

兵法に前面を河や沢とし、背後を山や丘とすると説かれており、これは当時の軍隊の安全面を考慮しての判断のように思います。

また兵法の別の意見では、自らを窮地に陥れる事で、はじめて活路を見い出す事が出来るともあります。

中国の漢帝国建国に貢献した韓信は、短期間に3万の軍勢で20万の敵を破る必要に迫られ、兵法を応用して背水之陣を布き、見事勝利を収めるのでした。


※注釈※

背水之陣自体が応用でありますが、これを更に応用しますと、

・敢えて自身を窮地に陥れる事により、自身の成長を促す事が出来る。
・敢えて自身を窮地に陥れる事により、自身の目を覚ます事が出来る。
・増えれば減る、減れば増える。敢えて自身を窮地に陥れる事により、反動エネルギーを利用する。

創作物ですとドラゴンボールのサイヤ人は、瀕死の重傷から回復すると大きく成長しています。

現実の人間ですと、大きな困難に遭遇している時は苦しいですが、乗り越えた後には大きな成長が得られています。

ここら辺の仕組みをうまく逆用してしまおうという、応用を更に応用したお話しでした。


旧ブログにて2017年02月08日に記載していたもの


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