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豊かさとは?っていう話

ちょっとだけ今日は哲学的なお話をしようと思う。 撮影から少しズレるかもしれないので、この記事は無料で公開しておく。 (先日メンバーシップの方でも書いた話をより詳しく深掘りして行きます)

豊かさとは? これを言われて皆さんはどんな事を思うだろうか?

たくさんカメラを買えること。自由に撮影に行きたい場所に行けること。それとも人脈か。きっと人それぞれ「豊かさ」については違うだろう。  

僕は結論から言うと、何もない所でも豊かだと感じれる「その心を持っている事」
これが豊かさだと思っている。 

僕は写真家なので「豊かさ?とは」を撮影と絡めてお話しする。(読みづらかったらすいません)

僕は仕事は普段自然を相手しているが故に、人に会うよりも圧倒的に自然の中にいる方が多い。 365日中300日はきっとこういう自然の中にいる。

そして僕が住んでいる地域は日本の中でも極寒に部類する北海道という場所だ。

ネイチャーを撮っている人が口々にするのが、北にある「北海道は生態系に恵まれている。」という事だ。 
森や大地、そしてそこに生きる命。確かにそれは間違いではないが、果たしてそれは本当なのだろうか? 

少し哲学的に考えてみると、全く異なってくる見え方が出来る。 
なぜか?と言うと、地球は丸い

そうなると赤道から北に行けば行くほど(南に行くほど)太陽から受け取るエネルギーは絶対的に減るはずなのだ。 

実際北極圏付近よりも赤道付近の方が圧倒的に微生物や動物、植物などといった自然は大いにある。
 
実際僕は1年のうちに1ヶ月ほどだけ北極圏に出かけているのだけど、本当に何もない。 
(ちなみに僕は来月から1ヶ月ほどまた北極圏に渡航するのだが、次は犬ぞりで300キロくらい大地を駆け巡ってくる予定だ。 ここもまさに岩と雪とフィヨルドだけの世界だ。) 


そこにはただ岩と雪とフィヨルドがあるだけだ。

常に太陽は横から差し込み、受け取るエネルギーは少ないのだ。 

とてもではないけど、生態系に恵まれているとは思えない。

北極圏の波打ち際で撮影した1枚。 

しかしながらこの写真みたいに「なぜ北が綺麗だと感じて、自然があるように見えるのか?」  

生態系がほとんどなく、余分なものが全てが排除されても、それでも尚且つそこ必死に息づいている動物や風景といったその姿、これが美しいと感じるのだ。

結局この何もないを美しいと感じる事ができるのか?が僕は豊かさなのではないか?と思う。


撮影以外にも言えることだと思うのだが、何もないを「豊かだ」と感じれる「その心を持っている事。」
これがとても大事でそれに気づけると、もっと幸せに生きれるのではないだろうか? 
そんなことをふと思う。 



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