児童指導員のれいちー

子ども福祉や実務のこと。私の記事を通して子どもたちへの支援の幅が広がると嬉しいなと思い…

児童指導員のれいちー

子ども福祉や実務のこと。私の記事を通して子どもたちへの支援の幅が広がると嬉しいなと思い記事を綴ります。

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  • 児童指導員のむすび

    一指導員として子ども、家庭、支援者のことを綴っていけたらいいなと思っています。

最近の記事

生活の柔軟性

「コミュニケーションに基づき、状況に応じて聖愛kつを柔軟に営むこと」 施設入所と里親の違いはこの柔軟性が大きく関係しているといっても過言ありません。 一言でいえば施設は「管理的」です。子どもたちの自由がない訳ではありません。多くの子どもたちが入所している施設は集団生活が強いられます。集団になると当然他の児童の権利を守るためにルールがあります。これが大舎(大きな施設とおもっていください)になればよりルールが増え、複雑化していきます。もちろん家庭でもルールはあると思います。しかし

    • 忠誠葛藤

      ●忠誠葛藤 社会的養護が必要な児童は46000人以上います。その中で里親定着率は13%と現在とても低いのが現状です。 そして里親さんに委託するということは実親から離れ新たな養育者との生活が始まります。新たな養育者との情緒的関係がはぐくまれますと、子どもは実親と養育者どちらかに忠誠を持たないといけない。という気持ちが湧き関東を抱くことが忠誠葛藤です。 「忠誠」という言葉を使っていますが、 子どもが「僕のお父さんは他にいるのに、この里親さんもお父さんのようだ」と、信頼感の揺さぶり

      • 反応性愛着障害・なぜ虐待がよくないのか

        そもそもなぜ虐待はよくないのでしょうか??モラルでしょうか。常識だからでしょうか。法律的視点でみれば権利の侵害とかになって日本の条文に沿って虐待が良くないといえるでしょう。福祉の目線からなぜ虐待がよくないのか綴っていきます。 結論から申し上げと、多動性行動障がいやパニック行動、発達障害、子どもの発達にダメージを与えるからです。その中でも基本的信頼感の侵害は子ども成長過程にも多大なる影響を及ぼします。 この被虐待経験により生じられた症状を反応性愛着障害といいます。 この反応

        • 短期の里親制度もあるんです!季節・週末里親制度とは!

          前々回の投稿で行った季節・週末里親についてですが、比較的に関わりやすい制度なのでもう少し詳しく投稿します。 最近県庁に足を運ぶ機会があったのでこちらのチラシを観てきたのですが ・・・みえますでしょうか??左上のポイント1これが短期里親です。 言葉の通り短期でも可能な里親制度です。 日本の里親には種類があります。一番多いのは皆様が一般の方が想像されている養育里親です。養育里親は「何らかの事情があり実親と一緒にいることができない子」を里親登録者が養育するケース。これを養育里親と

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        • 児童指導員のむすび
          4本

        記事

          里親の印象

          ●里親の印象 皆様は里親と聞いてどんな印象を持ちますか?? 20代~60代、男女1500人の大半が名前はきいたことあると答え(日本財団) 印象としては家宝に恵まれなかったら使う制度との印象のようです。 令和の里親制度もどんどん更新されています。 現在は子どもの権利を主体とした制度。 地域の変化や家庭、社会に要る家庭への養育支援の構築が求められ 子どもの状態に合わせた多様なケア充実のための制度です。 また文字だけになりそうなので、このあたりで割愛。(笑) ●里親の種類 また

          まだまだ認知の低い週末・季節里親

          週末・季節里親です。児童養護施設で生活をしている子どもたちは学校が終わっても集団生活です。そして施設には職員がいます。保育士、調理師、指導員・・様々の職種の人がいるのですが、今回はおいておきます。(笑) 集団生活が基本の施設では、「家庭的な体験」が不足しがちです。 例を挙げるとなんでしょう??急な食事とかでしょうか?? 児童養護施設にもよると思いますが 「よーーし!!今日はテストで100点とったから食べたいものでも食べに行こうか!!!それとも買い物行って一緒にご飯作るか??」

          まだまだ認知の低い週末・季節里親

          里親制度の始まりと社会的養育のこれから

          ●里親制度の始まり 実はかなり昔からこの里親という制度はありました。昭和40年(1965年)が里親制度のピークと言われています。登録件数は何と18000人の登録・認定がありました。 ・・・あれ?それでも今の社会的養護が必要な子どもの数より少ないです。 (早速専門用語ですいません!!なお約45000人の子どもの数です。また別の日に投稿します。) このピーク時から里親制度の登録・認定は減り、平成22年(2010年)が過去最低の登録・認定でした。 ●今と昔では認識が変わった。 や

          里親制度の始まりと社会的養育のこれから

          永遠のテーマ「子どもにスマホやテレビを見せて良い時間はどれくらいか」

          抜粋記事ですが、見返して読みたい記事だったので、。 視聴時間を「見ない」から「4時間以上」まで7段階に分けて分析した結果、テレビを長時間見た子どものほうが、脳の成長が遅い傾向が出たというのです。 テレビばかり見ていると心が育たなくなってしまうアメリカでも、子どもに幼いうちからテレビばかり見せて放っておくと、他人の気持ちを受け入れたり理解する能力が育たなくなる、という調査結果が発表されました。 米オハイオ州立大学では、3~7歳の子どもを持つ親に、家庭でのテレビ視聴の状況に

          永遠のテーマ「子どもにスマホやテレビを見せて良い時間はどれくらいか」

          コロナの長期化により外出禁止の矛先は子どもや女性??

          Facebookでシェアした記事です。 抜粋 ”最後に指摘したのは、「支援機関が機能不全になっていくリスク」。新型コロナウイルスの長期化により、 「これまで虐待までいかなかった家庭でも失業や生活の不安定さの中で虐待が発生するリスクがあり、分かりやすい虐待が増えることで、通報数にも影響が出うる状況です」とする。その結果、「以前からパンクしていた子どものあらゆる支援機関がさらに機能不全になっていくと推測しています。相談員不足や営業時間の短縮などによって、この傾向はさらに増してい

          コロナの長期化により外出禁止の矛先は子どもや女性??

          感情労働者

          感情労働  先週は帰省しておりました。 テスト期間という事もあり、YouTube及びnoteをさぼり 娯楽満喫してきました。久々の湘南は刺激的でした。職場に初めてお土産を買ってみたりもしました。多分だけど人数分ないと思う(笑) 今回帰省を考えたの出席したい、講演会があったからです。それはこちら。 理由は三つあります。 1、会社を知りたかった 2、関東の現場で働いている方、及び児童養護施設の規模など様々な情報が知りたかった。 3、Soarで拝見した児童養護施設出身のモデルの方

          僕も使う言葉だけど、、。「良い子」ってなに?

          最近、めんどくさい系に磨きが拍車かかってきたな。と自負しております。栗原です。 子どもの自由な発想って本当に驚かされます。 集団社会制度の強い我が国NIPPONでは的外れに常識から外れたものを叩く癖が 強いのかなと考えています。 僕も社会人なので、集団生活の中にいるという意識は(ちょっぴっと)あります。 なので、適さない場で騒いだり、権利を削ぐう行動があった場合、指導をします。 仲直りがあった時には「良い子」と言葉を使う時もあります。 また良い子は何らかの手伝いをしてくれ

          僕も使う言葉だけど、、。「良い子」ってなに?

          アイデアの孵化

          たくさんのアイデアや構想が巡るが、 結局、アクションを起こさなければ絵に描いた餅で終わってしまいますね。 そう考えているのにアクションに起こすのが極めて遅い。 何かと言い訳気味ですね。 「年度末は忙しいから」 「コロナで自粛気味だから」 この言葉に自分らしさはありません。 年度末?仕事好きなのに与えられた仕事もこなせないで、Facebook開いてる暇ありません。優先順位があります。 コロナ?昔の僕だったら身体にコロナって書いてコロナビールで乾杯しながら 桜の木にぶら下がっ

          大人になったから支援にとーーーっても迷う!

          僕は学生時代からいたずらとか大好きだったので大人になった今、 『これはダメでもこれは良い。』 その支援に迷う時があります。 物事の発生時に事柄の視点の向け方ですね。 自分の学生時代を事例に思い返して綴ってみようと思いまーす。 僕は木登りが好きな子どもだった。高いところは苦手なのに登る動作が好きなので、木に登った。バカと煙は高い所が好きなんです。 なので決して得意ではないが鉄骨に登ったり木登りしたり、 非常階段をよじ登り四階くらいは登ったりしていた。でもそこからは怖くて限

          大人になったから支援にとーーーっても迷う!

          子ども離島復興計画

          地方創生の本はどうしても好きで本日はそこから抜粋。 拝啓 10年後、笹岡諸島に暮らすあなたへ 10年後の笹岡諸島には、変わらず美しい海と砂浜がありますか? 10年後、変わらずたくさんの魚はやってきていますか? 10年後、変わらず観光客のひとたちはきてくれていますか? 10年後、変わらずお祭りや踊りは受け継がれていますか? 10年後、変わらずお年寄りの元気な笑顔はありますか? 10年後、私たちの母校はありますか? 10年後、私たちはどうしたら笹岡諸島が楽しく、 素敵な島

          子ども離島復興計画

          大人の脳の鍛え方

          木曜日は読書の日 前回も仕事にまつわる本の投稿でした。今週も米沢市営図書館#なせBA にて 大人脳の鍛え方借りてきました。 10年以上前の本なのでちょっと古いのですが 目次を開き4章「年をとるほど頭がよくなる」と、あったので今週はこれにしました。 『若いうちはケーススタディが少ないのでどう対処していいかわからず、的確な決断判断能力は年を重ねたほうが優れている。熟成すれば熟成するほど、価値の高まるワインのようになっていく。』(一部抜粋) 最近仕事で、もやもやすることがあり

          大人の脳の鍛え方

          どうやって叱る?フィードバック

          僕は叱ることに慣れていない。性格上の問題なのか、自分の意見はそこそこ伝える方だと思うけれど、「他人の意識を変える」ことの難易度が高いことを知っているからあまり人の個性にやいのやいの申し上げるのは好きじゃない。 だからこそ叱ることに全然慣れていない気がした。叱るをwikiで調べると 『叱る』=導き示すように(荒い声で)とがめ責める。 む、、向いてねえ。(笑)とがめ責めないといけないのか。 働き始めてから「命に関わること」「家族のこと」この二本のボーダーラインを超えたら叱ろ

          どうやって叱る?フィードバック