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2021年夏旅⑨(山形・秋田)

7月8日
昨日の22時前に起きて古寺鉱泉の登山口に移動した。結局1時間くらいしか寝れなかった。
全く寝ないでもいいかなと思ってたけどやっぱり1時間でも寝ればちょっとすっきりする。

昨日もかなり雨が降ってたから昨日登ってる人は多分いないはず。
となると山頂付近の山荘にも今日は誰もいないはずで、古寺鉱泉の登山口駐車場にもまだ誰もいなかったから今日はかなり長い時間独り占めできそうだ。

電波はないけど星空が見えてるから雨の心配はないこと確認して23時14分に登山開始。
去年の秋にも登ってるから長いのは分かってたけど稜線に出るまでがやっぱり結構長い。

稜線出るまで2時間15分くらいかかった。
出発が早かったからゆっくり登っても余裕で星が見える間に山頂着くだろうと思ってゆっくりし過ぎたせいで、大朝日岳山荘手前で3時を過ぎてしまって山頂着く頃にはちょっと明るくなってしまった。


3時16分大朝日岳山頂到着。
意外に西方面の山々に雲海が出てた。めちゃくちゃきれい…。
順光方向だからこっちに雲海出るのはすごいありがたい。

でも登ってる間ライトで照らしながら花を探したけど山荘付近から上はあんまり花がない。
明るくなれば何か見つかるかなと期待しながら夜明けを待つ。


朝日方向。登ってる間はあんまり雲海はなさそうだったけど段々形成されてきてた。
中央の三日月がきれいだった。

七夕ってことでなんとなく天の川を撮りたかったけど全然間に合わなかった。


いかにも焼けそうな雲で期待が膨らむけど意外に大して焼けなかった。
花が撮れるくらい明るくなってきたから花の写真撮ろうと三脚の脚を短くしようとしたら、脚の一本がスポンッてとれて三脚が壊れてしまった…。

軽くて使いやすい三脚だけど壊れやすいことでもちょっと有名で以前から少しガタは来てたけど、ここで壊れるとは思わなかった…。
中のパーツがバラバラに落ちてしまったから全部回収して、構造を理解するのに時間かかって何とか組み立てなおすのに15分近くかかってしまった。

その間に朝日が昇ってしまって日の出は撮れなかった。


だいぶ時間をロスした気がしたけどまだ5時にもなってないから気を取り直して撮影再開。
三脚はずっと丁寧に扱ってきたつもりだったけど今日は更に慎重に使う。

三脚がないと撮れない風景も多いし、朝の時間帯は三脚なしでは無理だし。
脚の根元部分の接着が撮れてるみたいだから帰ったらアロンアルファ買って接着してみようかな。

この夏旅が終わるまでもってくれればいい。


山々がシルエットから緑色に変わって朝日岳連峰らしい風景が見えてきた。


山頂付近にはあんまり花はなかったけどこの花達だけはいてくれた。
地味な感じではあるけどいてくれただけでほんとありがたい。よく見てるとすごい良い花。
後で名前を調べてみたらヒナウスユキソウっていう高山植物らしい。

位置的にはこれ以上ないくらい絶好の位置に咲いてた。
花に光が回るまで待ちたい気持ちもあったけど、登り時に登山道沿いにたくさん咲いてたヒメサユリも早く撮りたいから待てなかった。


シャクナゲもチラホラ咲いてた。
色が白っぽくてちょっと地味かな。


西朝日岳も気になるけどここから見る限りハイマツ帯が多いかな?


もったいないけどこっち方向の雲海はここで見納め。

ここにヒメサユリが咲いてたら最高だったんだけど一輪も咲かなそう。


ちょっと久しぶりのシラネアオイ。


月山方向にも雲海が伸びてきて何か花ないか探してたらショウジョウバカマさんがいてくれた。いつもありがとう。
しばらく下っていくとようやく登り時に見たヒメサユリの所に戻ってきた。


朝日を浴びたヒメサユリと雲海と月山。

他の花もそれぞれにいいけどさすがに大本命というかすごい目立つ。


登山道沿いはこんな嘘みたいな状態が続く。


こんなに咲くかなってくらいほんとめちゃくちゃ咲いてた。楽園だ。


撮らずに通り過ぎるのはもったいないくらいだけどキリがない。


ここはすごいって思って急いで近づいてみたけど、撮りだすと意外に花が全部谷側を向いてて撮りようがなかった。

こんだけ大量にあるからどこか撮れそうなところはありそうだけどなかなか見つからず。


全体的には花は終盤に入ってるみたいだったけど蕾の子もいるし、この山のヒメサユリはかなり長期間見れそう。それでもあと1週間が限界かな?

登山道沿いのヒメサユリはほんと凄いんだけど雲海とちゃんと撮れそうなのは意外に少なかった。

まだ小朝日岳を見てなかったから帰りはそっちを通って帰ることにした。


小朝日岳に登る途中で白いヒメサユリが一輪だけいた。色素が落ちたのかな?

秋に登った時も小朝日岳はスルーして巻き道を通ったからどんな感じか分からなかったけど、こっちもヒメサユリがたくさん咲いてて期待が出てきた。


よく見ると花がだいぶ傷んできてるけどいい感じだ。

あと2~3日早く来たらピークだったかな。ずっと雨だったからどうしようもなかったけど。


割ときれいに咲き残ってるのは向こう向いちゃってる。
これはこれでいいけど一輪くらいこっち向いてるのがいればな…。

小朝日岳の山頂は案外すぐ着いてしまって、ああもう終わりか…って思ったけど山頂にすごい子がいてくれた。


月山方向の雲海と咲きぶりの完璧なヒメサユリ。
いろんな方向に笑顔を振りまいてる感じで良い咲き方。

小朝日岳にきといてよかった…。


いろんな方向に花が向いてるから撮影位置によってすごい印象が変わる。
ヒメサユリいいなぁってつくづく思った。

花が大きいからクマザサにも埋もれないし大風景とも余裕で組み合わせられる。ピンク色も最高だし。


月山は映らなくなるけどこの方向のが花の向き方も好きだし、一番天空の花らしいかな。
雲海もどんどん濃くきれいになってきた。

この花だけでだいぶ撮ってた。8時過ぎくらいまで撮ってたら登山者が一人登ってきた。
思ってたよりも長い間独り占めできてた。最高の時間だった。


大朝日岳を振り返るとだいぶ雲海が上昇してきてた。

見れなくなる前にちょっと戻って、傷んでるけど絵になるヒメサユリをもうちょっとだけ撮っておいた。


傷んでさえなきゃここも相当理想的だった。

撮り逃してるすごい花がないかよく確認しながら小朝日岳の山頂に戻る。


雲海がかなり高度を上げてきた。

気温も高くなってきたしここも雲に飲まれるな…。


最後にもうちょっとだけ山頂のヒメサユリを撮って下山することにした。


大朝日岳はもう雲に飲まれた。よし、帰ろう…。

下山中は雲の中だから涼しい状態で下山できる。


下山中、足元にたくさん野イチゴが咲いてて美味しそうだった。

動物達に食べられてないのが不思議だ。美味しくないのかな。


ハクサンチドリとヒメサユリのコラボを最後に撮って、カメラはしまって後は下山に集中。
特に危険個所は無いけど、とにかく長い。

途中で銀玉水って所で給水したけど、今回ペットボトル3本持ってきたのに1本半しか飲まなかったから結局余った。
11時20分くらいに駐車場到着。

10時くらいで登ってくる人と一人すれ違ったくらいで、平日とはいえヒメサユリの時期に今日はだいぶ少ない気がする。
道の駅「西川」に移動して併設の温泉入った。300円で安い上に施設もまぁまぁ綺麗で助かる。昨日ほぼ寝てないから眠くて駐車場で1時間くらい昼寝した。

セブンイレブンで夕食買って月山沢の湧水に移動してここの水を飲みながら夕食食べた。
水も尽きかけてたから給水もしといた。
ここの水は来る度に何度か飲んでるけどやっぱり最高ランクに美味しい。
月山湖の駐車場で車中泊。


7月9日
9時間以上寝て疲れもとれてすっきりした朝だった。
朝また月山沢の湧水の所に行って冷たい水飲んで月山八合目駐車場方面へ。

鶴岡市のスーパーで買い物とコインランドリーで洗濯済ませた。
櫛引温泉ゆ~TOWNって所で温泉入った。

昼に見た時に全然人いなさそうだったのに夕方すごい多くなってた。
昼に入っとけばよかった。

夕方天気予報確認して今日も土日も月曜日もずっと雨の予報で、もう月山も無理だし和賀岳もかなりの確率で無理っぽいから月山と和賀岳を諦めて、元々13日に渡る予定だったけど11日に北海道渡ることにした。

月山は北海道帰ってからでも花があると思うからいいけど和賀岳はもうその頃にはないだろうから登らない。月山も登る時間があるか微妙。
道の駅「しょうない」に移動して車中泊。
夜中もずっと弱い雨が降り続いてた。


7月10日

朝、秋田のフェリー乗り場に行くまでの間にある鳥海山の麓の元滝伏流水の写真を撮りに行った。


花が何かあるかなって期待したけど特に目立ったのはなく普通に滝だけ撮った。
水が冷たいせいかドライアイスのような霧が発生して冷気たっぷりできれいだった。

土曜日ってこともあって30人くらいの団体客とかきて結構にぎわってた。
明日秋田からフェリーで北海道に渡るため予約を取っといた。

往復でとると復路が10%引きだから往復で予約。
行きは車両込みのツーリストBで17500円。

ツーリストBは二段ベッドで古いのを知ってるけど行きは朝出発して夕方着いて、寝る必要もないからベッドはどうでもいい。ロビーにいればいいし。
復路は23日の夜北海道を出発して朝秋田に到着で寝ないといけないからツーリストAにした。10%引きで18540円。
ほんとは24日に復路をとりたかったけど24日はツーリストAが既に埋まってた。

道の駅「岩城」にある温泉入ってフェリー乗り場に向かう。
フェリー乗り場近くの道の駅まで行ってみたけど、案の定釣り人とかで駐車場埋まってたから大滝山自然公園って所まで移動して静かな駐車場で車中泊。


7月11日
朝4時に起きてパンとコーヒー食べてフェリー乗り場に移動。
6時15分発だけど5時前から既に何台か並んでた。

自分も発券を済ませて2階の休憩所で待って5時45分に乗船開始。
定刻通り6時15分に出航した。


秋田を出港した時は朝だからちょっと肌寒いかなくらいだったけど、14時くらいに北海道に近づいた頃には昼なのに更に寒くなってた。

秋のような寒さで半袖では外にいるのはきついくらいだった。


船内も冷房が効きすぎてて寒いし長袖持ってくればよかった。
一度出航したら車両の所には戻れないし、仕方ないから結局狭い二段ベッドで毛布を掛けて小説読んでた。12時過ぎに読み終わってしまったけど。
伊岡瞬の「悪寒」、この作者にしてはそんなに面白くなかった。

定刻通りの16時45分に北海道到着。気温は19℃でちょうどいいくらい。
道の駅「むかわ 四季の館」にある温泉で入浴。

天気予報では十勝岳避難小屋で見ると14日と15日が曇り晴れってなってるから、これが完全な晴れに変わることを期待して明日近くまで移動。
晴れに変わればいつでも登りに行けるようにしておく。

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