心におばあちゃんが憑依してきた頃
こんばんは、Webメディアの編集長としてインタビュアーなどを生業にしている28歳のMizukiです。
幸福な日曜日の夜ですが、母親に食事の誘いを断られたので、一人スシローで爆食いをしています。満腹感の中つい昔のことを思い出してしまい、ふと寂しくなってきたのでここに書くことにしました。
わたしの思い出したこと、一時期体験していた、ちょっと変な感覚についてです。
幼稚園年少さんまでの私は、他人にたまに憑依されて、コントローラーを手放すような感覚を味わうことがありました。これを憑依というのかは分からないのと……今となっては記憶がやや曖昧で(苦笑)、あれは妄想だったのかなと思うときもあります。
常に憑依されてるわけではなく、「話しているとき突然」とか「デパートでトイレマークを見たとき」とか「おばあちゃんの子守唄を聴いたとき」とか「貝殻を見たとき」とかに視点が変わり、これまでの自分の考えに反する動きを自分で促しているような気がすると思うことがあったのです。
よく覚えているのは、元々大嫌いだったあんこなのに、ある日の一度だけとても好きなものに感じられて食べたらとても美味しかった!……でも次に見たときは不味そうにしか思えないし実際不味すぎて食べれなかったり。※ちなみに20歳を越えてから普通に食べれるようになりました
海で貝殻を見たときに、親しい男の人が私に向かって笑顔で貝殻を手渡してくる映像が頭に浮かんだこと(解像度がすこぶる低い)。自分の過去の記憶みたいなのに、後から思い出して考えたときにはそれが誰だかピンと来ない。そして拾ってきた貝殻を部屋で見ていると、本当に激しい孤独感に苛まれたこと。でもまた、貝殻を拾わずにはいられなくなったこと。
あと年長になってからの、母と父が喧嘩しているときには何だか自分が年上のように思えた瞬間があり、「愚かね」という言葉が頭に思い浮かび、その後自然と幼稚園で友だちに使うようになったこと(この一件で私は自分がおばあちゃんになっているのだと思った)。
他にも土に手を入れるとよく金縛り?のように放心状態になってしまい、友達によく身体を揺すられて起こされたりしていたこともありました。
こうして書くと、大したことのないエピソードしかないし、あまりに意味のないことばかりだ!
ただ、どれもすごい不思議な感覚で、私はそのたびによく暗い気持ちにもなっていました。だから、私にとってはあまり好きじゃない時間だったし、不安な気持ちのトリガーにもなるから何となく人に話しづらく……話さないうちに記憶が曖昧に。
でも不思議で、なぜだかこうして思い出しながら書いていると、動悸がしてきました。
ちなみに、この現象は年長のころにも確か2回あり、東京への引越しを経て小学生になってからはぱったりと止みました。あのころは、転校で不安定な気持ちに苛まれていたので、それに気をとらわれるうちに変な妄想癖が消えただけかもしれません。ただシンプルに、悪夢を現実だと思っていただけの可能性もあるのか……。
同じような経験をしたことのある方はいらっしゃるでしょうか? もし居たらコメントいただきたいです。
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