安倍と壺とブタと

古賀「てえへんだ!てえへんだ!」
宇田川「なんだい、うるさいな、落ち着きなさい」
古賀「イヤ、それがね、PRIDE叢書のクラウドファンディングが、あともう一息というところで期限が終わっちゃいそうなんですよ」
宇田川「なるほど、もう少しなのか」
古賀「へい、でもね、たとえビタ1円が欠けても、本は出版出来ないという、そういう仕組みでしてね、エエ……」
宇田川「そういう時はなんだ、コウ、気持ちを前向きにだな……」
古賀「へい」
宇田川「ポジティブに……」
古賀「なるほど」
宇田川「出来ない理由を考えるのではなく……バキュンバキューン……うぐ、グゥ、ガクーン(死)」
古賀「安倍かよ!」
宇田川「は、あなたはマザームーン!」
古賀「信者だったのかよ! 不謹慎て言われますぜ!」
宇田川「いいんだ、不謹慎で。バカウヨどもは死者を鞭打つなとか都合の良い時だけ倫理的になるけどな、元首相なんていう偉い人間を揶揄出来ないような社会はロクなもんじゃない。ネエ、こういう時はなるべく不謹慎なことをどんどん言っておかないと、知らないうちに真綿で首を絞められてることになるんだ」
古賀「そんなもんですかねえ。ま、しかし、安倍首相が亡くなって以来、世間は騒々しいですね」
宇田川「それがいけないよ、お前、エエ、人の話をちゃんと聞いていなさい」
古賀「なにがいけないんです?」
宇田川「安倍首相が亡くなって、とはなんだ。安倍の馬鹿がおっ死にやがってと言いなさい」
古賀「いや、そこまで不謹慎を徹底しなくても……」
宇田川「だいたいな、安倍が死んでからSNSはもう大騒ぎでクラファンどころじゃなくて、それで伸び悩んでんだ!」
古賀「そういうのアベガーって言われるんじゃないですかねえ」
宇田川「しかしな、アベガーって、ネタでもなんでもなく、実際にいろんなことが安倍のせいだったって今回、改めて分かったろう。特にLGBTQ+のことについては」
古賀「まあ、たしかにね、同性婚の否定とか全部、安倍とズブズブだった統一教会の主張ですよね」
宇田川「そういうことってLGBTQ+のムーブメントの中ではずっと以前から指摘されていたことだがな。今さら世間が驚いているというのが、むしろショックだな、ウン」
古賀「統一教会の関連団体である勝共ユナイトが、前から同性パートナーシップ反対のデモなんかをやってましたからね」
宇田川「我々、LGBTQ+は前々から自民党の政策と統一教会の類似について指摘していたし、統一教会と自民党の関係も自明のことくらいに考えていたんだよなあ。一部、アンチLGBTのアホが勝共ユナイトのツイートをリツイートしちゃって散々、バカにされたりしたしね。そのバカは今、自分は信者じゃないアピールに必死だけどな(笑)」
古賀「実際に信者であるかは確定できませんが、LGBTQ+ムーブメントに反対してる連中は、アンチLGBTの当事者も非当事者も、右派はことごとく統一教会と同じこと言っちゃってますよね」
宇田川「信者だとしたらヤバい連中だってことだし、信者じゃないとしたらうっかりカルトを支持しちゃった底抜けのバカってことだし、どっちにしろ最悪だな。バカの国からバカを広めに来たようなバカっていうのは、ああいうバカのことだ」
古賀「いや、すごいね。んー、すごい! 宇田川さんは人の悪口だけは冴えてるね」
宇田川「自民党と、統一教会などカルトとの関係をLGBTQ+ムーブメントはずーっと指摘してきた。我々、社会的に弱い立場にある人間は、多様性を否定し、自分たちを抑圧しようとする者に敏感だからな。炭鉱のカナリアのように危険を知らせていたわけだ」
古賀「マイノリティからの警告がマジョリティの耳に届いてなかった、と」
宇田川「そこだ!」
古賀「どこです??」
宇田川「いや、だからね、マジョリティは今、マイノリティに学ぶべきなんだよ。マイノリティには、社会的弱者ゆえに高めざるを得なかった知見がある。PRIDE叢書を初めてから5年、LGBTQ+の、とくにユースに向けてエンパワメントする本を届けたいと思ってやってきた。しかし、今、マジョリティこそPRIDE叢書を読むべきだと思う」
古賀「一気に商圏を広げてきやしたね……」
宇田川「今回、クラファンしてる『ぼくの血に流れる氷』もだな……」
古賀「おお、いよいよ宣伝に入りましたか。前振り長かった〜」
宇田川「ゲイ当事者がホモフォビアを内面化してしまって、友人をアウティングしてしまう。言ってみればアンチLGBTみたいな人間との対決を描いた作品なんだ。連帯すべきはずがバッシングに回る倒錯した内面が明かされる」
古賀「勝共ユナイトにコビを売ってたアンチLGBTと同じですね」
宇田川「そうそう、自分がマジョリティの側にいると思いこんで、マジョリティと一緒にマイノリティを叩いて精神的安定を得てるクズね」
古賀「それって、体制に迎合する安倍信者とも同じですよね」
宇田川「つまり、我々がOverマガジンで“肉屋を支持するブタ”と言ってきた者たちなんだよ。そういうブタに差別の暗い愉しみという餌を与えて、上手に養豚したのが安倍政権だった。ブタたちのせいで今の日本の体たらくはあるんだ」
古賀「他のG7諸国と比べてLGBTQ+はじめ、人権問題で大きく遅れをとっていますよね」
宇田川「人権問題だけじゃなく、カルト宗教が政権に影響を与えているような国が、技術力や経済力といった面でも遅れをとるのは当たり前だ」
古賀「たしかにそうですね。統一教会のみならず、神道政治連盟の問題もあるし、アナクロな連中がデカイ顔してますからね。ああいう復古主義みたいな奴らをなんとかしないと日本の未来は暗いな」
宇田川「だから、今からでも炭鉱のカナリアの警告を聞くという意味で、プライド叢書を買えよノンケども!」
古賀「なるほど。でも、世の中、安倍政権ですっかりぶっ壊された気がします。今からまともに戻せますかね?」
宇田川「だから、出来ない理由を考えるのではなく……バキュンバキューン!」
古賀「また死ぬのかよ! で、最期の言葉は?」
宇田川「壺を買うより、本買って〜〜!」
古賀「えらい、最期まで宣伝ですね。まあ、しかし、カルト連中は壺買って幸せになれるとか、よく信じられるよなあ。まあ、宗教っていうのは反証可能性を認めないって言いますがね」
宇田川「なに、反証? 反証はいけないよ、お前さん! またオジャンになる」
 
↓クラウドファンディングのご支援はこちらから
https://greenfunding.jp/thousandsofbooks/projects/6054

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?