くろうばなし
やけに苦いコーヒーと 嫌になるほどの晴天に
天井の気持ち悪いシミを 知らないふりして見つめる猫
上手く笑えないコンビニの店員に 八つ当たりをするサラリーマン
語呂の悪い時計の数字 折れたタンポポを踏みづける
早くなる鼓動に 無性に痒みを帯びた背中
くたびれたシャツを洗濯機に放り込む
もう何千年こんなことをしているんだろう
もしかしたら何億年 なんて 想像したとこで
100年そこらで死んでしまう人間様をあがめる必要なんてないんです
(とりあえずで生きろ)
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