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これからの「仲間集め」をルフィに学ぶ

せっかくの休日が雨だったので、Netflixで『劇場版 ワンピース スタンピード』を観ていました。

ルフィが強敵を倒すために、海賊・海軍・革命軍と普段は異なる組織(しかも敵対もしている)で協力して戦う話です。
ワンピースにわか者なので多くは語れませんが、敵が「この俺の強さは、俺一人だけが勝つためにある」と言い放ったのに対し、ルフィが「この海を一人で生きてるやつなんているわけねぇだろ!!」と言い返しているシーンが印象的でした。

普段の仲間だけでなく、立ちはだかる壁によっては別組織とも共闘できるルフィの仲間集めこそ、これからの仲間集めに必要なことだと思ったのでまとめたいと思います。

プロジェクトドリブンな仲間集め

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まず「ドリブン」について説明します。

ドリブンは、英語の「drive」の過去分詞に由来しています。「driven」をカタカナ表記したもので、もともとは「(~に)突き動かされた」を意味する言葉です。
ビジネスの世界で用いられているドリブンは意味が転じたもので、「○○をもとにした」「○○を起点とした」といった物事を示す言葉になっています。
ドリブンは、「○○ドリブン」と他の単語と組み合わせて活用します。ビジネスの世界で多用されているのは、データドリブンやイベントドリブンです。 (カオナビ人事用語集より)

「プロジェクトドリブン」とは、プロジェクトを起点にして仲間探しをする方法を「○○ドリブン」を使って表現してみました。

この方法はプロジェクトに賛同してくれる人を探します
ルフィの場合、強敵を倒すためにルフィ海賊団以外の組織と共闘しました。そして敵を倒したらそれぞれの旅路に戻ります。

ジョブ型採用が近しいですね。

プロジェクトドリブンで採用(=仲間探し)するには、当たり前ですがプロジェクトのゴールを明確にしなければなりません

・何を達成するのか
・いつまでに達成するのか
・どんな仲間が必要なのか
・プロジェクトに参加することで仲間は何を得るのか

最低でも上記3点は言語化できるレベルにしておきたいです。

プロジェクトを達成することは、仲間にとってもメリットがあるので力を貸してくれます。あなたと価値観が違ったとしても、プロジェクトさえ達成できれば良いという人たちです。

このような人たちに、ミッション共感やエンゲージメントはあまり関係ないでしょう。
自分にとってメリットが大きいものが他にあると、プロジェクトを離れてしまうことも大いにあり得ます。
プロジェクトが達成するまでコミットしてもらいたいなら、彼らの望んでいることを理解し、相応のメリットを提示することが必要です。

マインドドリブンな仲間集め

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「マインドドリブン」は、経営者・会社のマインド(≒ミッション)を起点にして仲間集めをする方法を表現しました。

麦わら海賊団でいう、ゾロ・ナミ・サンジなどの仲間たちです。
彼らはそれぞれ自分の目標があります(ゾロだったら「世界一の剣豪になる事」)。

しかし、海賊団のみんなはルフィのマインドに惹かれて仲間入りしています。そしてルフィの「海賊王になる」という目標達成のために力を貸しています。
恐らくこの目標が別の目標だったとしても、仲間になっていたのではないかと思います(にわか知識なので恐らくです!)。

社長であったり、会社のミッションであったり、その思いに心を動かされて仲間になるのが「マインドドリブン」な仲間たちです。

この場合は、メリット提示よりも、ミッション共感やエンゲージメントが重要になってきます。仲間になるときだけでなく、いつもその思いが届くようにしていないと、不信感に繋がってしまいます。

仲間集めの方法と雇用形態は関係ない

どちらの方法が良いということはありません。
組織のフェーズや考え方によって、どのように仲間集めをすべきかを考える必要はあると思います。その上で、組織を継続させるためにどのような施策が必要になってくるかを考えた方が良いと思います。

さらに、雇用形態が正社員だけでなく、契約社員・パート・派遣・業務委託など様々な形態がありますが、仲間集めの方法と雇用形態は必ずしも一致させなくても良いと考えています。

【参考】雇用形態の違い

例えば、長期的にいてくれそうな「マインドドリブン」は正社員だけど、短期的にしかコミットしない「プロジェクトドリブン」は業務委託で…というのは違うということです。

マインドに惹かれて入社してくれた人の方が長期的にコミットしてくれるイメージがあるかもしれませんが、関係ないです。
その人の環境(育児・介護など)が変わるかもしれませんし、その人の能力が組織のフェーズに合わなくなることも考えられます。

プロジェクトドリブンであっても、一つのプロジェクトが終了したあと、まだ魅力的なプロジェクトがあればコミットしてくれると思います。

雇用形態は、会社と契約者とで働きやすい落としどころを見つけて契約するものであってほしいです。

きちんと仲間と向き合って、何のためにコミットしてもらうのかをお互いに明確にしておけばできます。建前ばかりで表面的なやりとりしかしていないなら、難しいでしょう

目的を明確にし、目的に合わせた”仲間探し”をしよう

組織のフェーズによって、どのような仲間が必要なのかは違うと思います。例えば、スタートアップ期であれば、育成する余裕がないので、未経験者よりも経験者歓迎ですよね。

金銭的に余裕がないスタートアップ期で仲間を探すなら、
・マインドドリブンで経験者を探す
 →社長・経営者の人脈からリファラルで探す
・プロジェクトドリブンで経験者を探す
 →時間給は市場価値相応で、フルコミット以外で求人を出す
など、考え方によって手段が変わってきます。

採用=正社員採用という考え方でなくてもいいと思います。
目的に合わせて、どんな人に仲間になってもらいたいかを真剣に考えてもらいたいです。

ちなみに、私は圧倒的に「マインドドリブン」な人間です。
現在フリーランスとしてお手伝いしている会社は複数社ありますが、その会社のプロジェクト自体にはあまり興味がありません(ごめんなさい)。

それよりも、その会社の経営者・会社が組織をどうしていきたいかに興味があります。

私の目標は「誰もが楽しく働ける社会へ」です。社員を大事にしたいと考えている経営者であれば、その人の力になれば、私の目標にも近づけると信じています。

私のフリーランスになった経緯は下記をご覧ください。

フリーランスでも「マインドドリブン」な人はいますので、雇用形態は関係ないと理解いただけたらうれしいです。

今回はここまで!次回をお楽しみに。

◆◇しごとば劇場◇◆
会社の数だけストーリーがある
経営者と社員の物語


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