Yui Nishida / しごとば劇場ストーリーエディター

『しごとば劇場』で経営者と社員の関係性をストーリーとして書き起こしている。 フリーラン…

Yui Nishida / しごとば劇場ストーリーエディター

『しごとば劇場』で経営者と社員の関係性をストーリーとして書き起こしている。 フリーランス人事・キャリアコンサルタントとして「誰もが楽しく働ける社会」を目指しキャリア開発と組織課題解決に注力。しごとば劇場(https://shigotobagekijyo.com

最近の記事

自走する組織には共通点がある?

経営者の”いい職場づくり”をインタビューする「しごとば劇場」で掲載している会社が増えてきました。 様々な業種・地域の会社で、様々なタイプの経営者にインタビューをしてきた中で、ある共通点があることに気付きました。今回は、その共通点についてお話いたします。 共通点その一:他人に任せることが苦手な経営者「経営者は孤独だ」という言葉を耳にしたことはありませんか? 従業員がいるのになぜ孤独になってしまうのかということは、私自身が会社員であったときから考えています。 その疑問に対して

    • 会社経営の振り返りをしませんか?

      昨年からしごとば劇場のインタビューに携わらせていただき、掲載社数も徐々に増えてきました。 どの経営者も、組織運営を試行錯誤していて、失敗を何回もされてきています。思った通りにいかないのが組織なのだと、インタビューをしている私も改めて気付かされました。 ​経営者が動いていることを、従業員はちゃんと見ています。 「うちも経営側であれこれ思考して動いているが、一向に従業員が動いてくれない。少しは自走してほしい。」 「また社長が無茶振りしてきた。部下からも不満が出ている・・・」

      • お試し転職を取り入れる試み

        テレワークを取り入れる企業が増えてきてから「お試し転職」を選考に取り入れる企業も増えてきた印象があります。 お試し転職とは、内定を出す前に、お互いがマッチしているかを確認するため、期間限定でお試しで業務を体験してもらうことです。 私がインタビューをした企業は、お試し転職とは少し形が違いますが、応募者が体験できることは同じかと思います。 選考フローの中に2泊3日の宿体験を取り入れ、熊谷さんだけでなくスタッフとも一緒に過ごす時間を作った。 応募者と一緒の時間を過ごして話を

        • 副業・兼業・複業の始め方

          私は、今はフリーランスとして複数社に人事業務を請け負っていますが、何か特別なスキルを持っていたり、有名企業に勤めていたりした訳ではありません。 私のスタートは複業からだったのですが、私みたいな普通の会社員がどうやって複業を始めて、フリーランスになったのかをお伝えしようと思います。 複業とは?副業と兼業は聞いたことあるけど複業は知らないという方もいらっしゃるかもしれないので簡単にですが説明します。 先に副業・兼業について、厚生労働省のガイドラインから引用します。 副業・

          働きがい改革の考え方と実践

          先日インタビューに伺った企業で「働きがい改革」をしているというお話を聞きました。 働き方改革はよく聞くけど、働きがい改革ってなんだろう? 似たような言葉ですが違いがありますので、なんだろうと思った方に読んで実践してもらえるように書いていきます。 働きがい改革とは何か?💡働き方改革とは 働く方々が、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で「選択」できるようにするための改革    ー厚生労働省「働き方改革」 具体的には、「労働時間法制の見直し」や「雇用形態に関わらな

          すぐに役に立たないものは評価できない?

          私がインタビュー記事を寄稿させていただいている『しごとば劇場』のインタビューの中で、「客家(はっか)の法則」について教えていただいたことがありました。 中国の漢民族に客家(はっか)と呼ばれる一族がある。その客家の教訓に「隣人に親切にしてもらったその分、別の隣人に親切にしなさい」というものがある。 例えば、隣の人からプレゼントを貰ったとする。そのお返しを、プレゼントをくれた人に返すのではなく、別の隣の人にプレゼントする。そうすることで、巡り巡って、また自分に返ってくるという

          すぐに役に立たないものは評価できない?

          ここ1ヵ月で100名以上のレジュメを見て、スカウトをもらいやすいレジュメを考えてみた

          最近、私は複数社の採用をお手伝いする中で、スカウトメールを送るお仕事をしています。 スカウトメールを送付できる数には限りがあるので、数多くの候補者の中から一定の基準をもって選んで送ります。 今回は、直近1ヵ月で100名以上のレジュメを見た私が思う、スカウトメールを送ってもらいやすいレジュメを提案します。 担当者はどうやってスカウトメールを送る対象者を選んでいるのかまず、スカウト送付対象者を絞るために、採用したい人物像に合わせて条件を付けて検索をします。 だいたいのスカウ

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          何のために働くのか

          キャリア面談をしていると、「できれば働きたくない」派と「目標を持って働きたい」派のお話を聞く機会があります。 面白いことに、双方が自分とは違う立場の人の気持ちがわからないのです。 今回は、自分とは違う価値観の人がいるということを知ってもらえるようnoteを書きたいと思います。 何のために働いているのか聞いてみた 私は「目標を持って働きたい」派なのですが、「できれば働きたくない」人に「私は、働くことは楽しくて死ぬまで働いていたい」と伝えると、信じられないという顔をされました

          エンゲージメントとは?言葉の理解を深めることで目的を言語化する!

          近年、「エンゲージメントを高めよう」と頑張っている企業を多く目にするようになりました。 自社もエンゲージメントを高めなければ!と思っているかもしれませんが、そもそも「エンゲージメント」についてしっかりと理解していますか? 以前「地頭力」について書いたときもお伝えしましたが、言葉の意味は企業によって異なる場合があります。 よく耳にするからといって鵜吞みにするのではなく、自社が納得する形で言語化しておくことが大事だと思います。 今回は「エンゲージメント」について理解を深めてい

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          ナラティブ・アプローチを使ったキャリア面談の方法

          キャリア面談は、求職者対応をする人だけがするのではなく、人事や上司も話を聴く側になることが増えてきたと思います。 『ヤフーの1on1』が有名なので、ヤフー流の方法を知っている方は多いかもしれません。 しかし、ヤフーのやり方以外にもキャリア面談の方法はあります。 今回は、私が好きな方法の一つである「ナラティブ・アプローチ」を用いたキャリア面談をお伝えします。 ナラティブ・アプローチとは何か「ナラティブ・アプローチ」は、相談相手や患者などを支援する際に、相手の語る「物語(na

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          企業に合わせた採用手段を選びたい~中途採用編~

          前回は新卒採用のルールのおさらいと、大手ナビサイトのようなマスの採用だけではない、私が実践してきた採用方法についてお伝えしました。 今回は中途採用について、こちらも私が実践している方法をお伝えしていきます。 前提の価値観:線としての採用SNS採用ツール「YOUTRUST」の社長、イワヤンさんがこのようなツイートをしていました。 採用活動をする中で ・とても優秀な方だけど、今の会社ではお願いする仕事がない ・ポテンシャルは高いけど育てる余裕がない ・人柄、スキルがマッチし

          企業に合わせた採用手段を選びたい~中途採用編~

          企業に合わせた採用手段を選びたい~新卒採用編~

          フリーランスになってから、数名~数百名の企業で採用のお手伝いをしています。企業規模が違うだけで、同じ職種でも求める要件や課題が異なるところが面白いと感じています。 現在、採用手段はエージェント企業からの紹介だけでなく、無料媒体やダイレクトリクルーティングツール、リファラル採用など、多岐に渡っています。 私の実体験を通じて、どのような採用手段を選んできたかについてお伝えします。今回は新卒採用編です。 学校連携に力を入れるコロナ禍前の話になりますが、私が新卒採用を前任から引

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          地頭力とは何か?

          私が会社員であった頃、新卒採用の採用条件に「地頭力を入れたい」というオーダーをもらったことがありました。 当時は「地頭力を鍛える」という書籍や記事をよく見かけていましたが、社内でイメージしている地頭力とは少し違う印象がありました。 会社によって地頭力に対するイメージが違う可能性があるので、採用現場で「地頭がいい人を採用したい」という話が出たら、そのまま受けるのではなく、現場で細かく要件を再定義することをオススメします。 地頭力ブームの発祥から考える話はズレましたが、地頭力

          評価制度は自分のキャリアを見直す健康診断

          今月は人事評価がある企業が多いのではないでしょうか。 「シート記入めんどくさい」 「何書けばいいかわからない」 「とりあえずB評価前後で入れておけばいいか」 私が社員だった頃は、上記のような声をよく聞きました。 人事評価制度が、給与や賞与を決めるためだけに使われていて、せっかく目標を決めているのに覚えてすらいない…なんてこと、もしかして身に覚えがある方がいるかもしれませんね。 かく言う私も何のために評価シートを入力しているか理解していませんでした。フリーランスになって

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          『退職ジャーニーマップ』を見て人事ができること

          TwitterのRTで見つけたとあるツイートに目が留まりました。 私は退職したとき、退職を少しでもポジティブに見せようとして「卒業」を使っていたのですが、学位は出ていません(笑) このツイートと同時に回ってきた久松さんのnoteも拝見しました。 社員の退職は「寝耳に水」となることが多いようですが、社員の状況を常日頃から見ていれば予想できることだと思います。 今回は、久松さんの退職ジャーニーマップに合わせて、私がやってきたことをご紹介します。 ※一例ですので、その通りにす

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          これからの「仲間集め」をルフィに学ぶ

          せっかくの休日が雨だったので、Netflixで『劇場版 ワンピース スタンピード』を観ていました。 ルフィが強敵を倒すために、海賊・海軍・革命軍と普段は異なる組織(しかも敵対もしている)で協力して戦う話です。 ワンピースにわか者なので多くは語れませんが、敵が「この俺の強さは、俺一人だけが勝つためにある」と言い放ったのに対し、ルフィが「この海を一人で生きてるやつなんているわけねぇだろ!!」と言い返しているシーンが印象的でした。 普段の仲間だけでなく、立ちはだかる壁によっては

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