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東京はクリエイティブな都市なのか。国内外で異なる評価のギャップ

こんにちは!SIGNING広報チームです。
今回ご紹介するのは、『TOKYO CREATIVE REPORT』。
国内最大級のファッション&デザインイベント『TOKYO CREATIVE SALON』のスピンオフプロジェクトとして、レポートをリリースしました。
担当したスタッフに話を聞きました。

■自己紹介をお願いします。

株式会社SIGNINGの須藤三貴です。
SIGNINGでは未来志向型のストラテジストとして『TOKYO CREATIVE REPORT』含め、様々な切り口から新しい社会や生活者の”兆し”を捉えるレポート作成のほか、スマートシティ研究やまちづくりの領域にもチャレンジしております。

■プロジェクトの概要を教えてください。

『TOKYO CREATIVE REPORT』は、毎年3⽉に開催される国内最⼤級のフ ァッション&デザインイベント『TOKYO CREATIVE SALON』のスピンオフプロジェクトとして、パノラマティクス(主宰:齋藤精⼀)との共同制作によるレポートです。
クリエイティブの定義が拡張していく時代の「クリエイティブな都市のあり方」やこれからの東京の「クリエイティブな姿」について考察し、「東京のクリエイティブな未来」に向けたビジョンとアクションを提言していくレポートを作成しました。

■アイデアはどうやって生まれましたか?

最初に東京、ミラノ、NY、ロンドンやパリ含む5都市を対象に調査を⾏なったのですが、「クリエイティブ(創造的・独創的)だと思う都市」で東京が海外から⾼く評価されていることが分かりました。一方で、東京に暮らす⼈はそうは思っておらず、海外と国内でのクリエイティビティに対する評価のギャップが⾮常に⼤きいことも明らかになりました。 

クリエイティブ(創造的・独創的)だと思う都市で、東京が世界から高く評価
ただ暮らしている人自信は、創造性への自信が低いことが判明

そこで「クリエイティビティ」を、みんなが携わる権利があり、みんながつくっていくものとしてある種「民主化」すれば、東京に住む人たちがもっと自分たちの持つ「クリエイティビティ」により自覚的になり、東京がさらに面白い街になっていくのではないか。そんな仮説のもと、「東京のクリエイティブな未来」に向けたビジョンやアクションについて考え、提言していこう!という方針をとっていくことにしました。

■形にするまでにどんな苦労がありましたか?

レポートの完成まで、とにかく思考体力勝負!な日々でした。
『TOKYO CREATIVE REPORT』はとにかく内容が充実しており、冒頭でお話した5都市の定量調査の分析だけでなく、クリエイティブな人物・施設のインタビューや各都市のCreative Trigger Index含め、リサーチし、まとめる対象が膨大でした。
また、SIGNINGとしては初めて日英両言語でのレポート作成だったのですが、4月に行われたミラノサローネに持ち込む関係で2つのバージョンを作成しなければいけないのもとてもチャレンジングでした。

■実際に発信してどんな反応がありましたか?

レポートを読んでくださった社内外の方からとても好評で、レポートをきっかけに新規業務を受注することもできました。

特に印象的だったのが、国内外での反応が異なったことです。
今年の4月にあらゆるデザインの展示が行われるミラノサローネに『TOKYO CREATIVE SALON』の出展とともに英語版を持ち込んだのですが、そこに訪れた諸外国の方々に概要を説明すると、「東京の人たちがそんなにクリエイティビティに自信がないなんて!」と驚きの声が沢山ありました。一方で、日本の方からは「東京のクリエイティビティってこんなに海外で評価されてるんだ!」との声が多く挙がり、やはり東京のクリエイティビティに対する評価は国内外でギャップがあることを実感しました。

『TOKYO CREATIVE SALON』の出展の様子

■今後のプロジェクトの展望について教えてください。

今年の大きな反響を受けて、来春の『TOKYO CREATIVE SALON』に合わせて『TOKYO CREATIVE REPORT』の第二弾がリリースされるという噂をきいております。

引き続き私たちの大好きな東京のクリエイティビティあふれる未来の実現の一助となるよう、プロジェクトを推進していきたいと思います。

〈プロフィール〉
須藤 三貴

Strategist / Marketing Analyst香港生まれ東京育ち。2018年より外資系エージェンシーにてストラテジックプラニングの経験を積み、2022年博報堂入社と同時にSIGNING出向。海外生活で育んだ自由な発想を武器に、よりデータドリブンなアプローチで生活者の心を捉え、動かすアウトプットを目指す。Hakuhodo DY Matrix 100年生活者研究所所属。
#Biculturalism #人生100年時代

■編集後記
せっかく東京が海外から高く評価されているのに、住んでいる人たち自身はそう思っていないという大きなギャップ。どこか日本人の謙虚な性格も出ているのかなと思いつつ、自分たちが気付いていないだけで、もっと自信を持っていい魅力的なポイントもたくさん隠れているはず。ぜひレポートをご覧ください!

「TOKYO CREATIVE REPORT」詳細はこちらhttps://signing.co.jp/pdf/tokyo_creative_report.pdf

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