マガジンのカバー画像

建築設計における生成AI活用の試み

24
建築設計分野における生成AI(Generative AI)の活用によって、革新的なデザインの創出や自動化・効率化、そして持続可能な建築の実現を目指しています。
運営しているクリエイター

#ChatGPT

生成AI・XRによって変わる建築設計プロセス(後半)

いきなり後半から始まりますが、以前、「生成AI・XRによって変わる建築設計プロセス ~現状の取り組み状況と課題、将来展望について~」というセミナーを行いまして、その後半部分を動画にしたものです。 前半はXRに関する話題なのですが、後半の生成AIの話は数ヶ月で古い話となってしまうでしょうから、それなりに時間をかけてまとめた内容ではあったので、取り合えず後半部分を先行して公開・記録しておくことにしました。 私は、以前からXRと生成AIは親和性が高いと思っていまして、《現実⇔人

家入さんの建設ITブログで小ネタを拾っていただきました

ChatGPT ChatGPT(GPT-4o)でテキストや画像から3Dモデルの生成を行うテストしていましたが、家入さんに建設ITブログで記事にしていただきました。 プログラムによって3D形状を生成しているので、将来的にはBIMのようなパラメトリックなオブジェクトや属性情報も扱えるようになるのではないかと、勝手に期待してしまいますね。 自然言語処理と統合されているので、結構、雑な指示でも細かい部分はChatGPTが条件設定を自分で補いつつ プログラムコードを組み立てて

ChatGPT(GPT-4o)で3Dモデル生成(テキストから)

OpenAIが新しいマルチモーダルAI「GPT-4o(omni)」発表し、音声・視覚・テキストをリアルタイムで処理できるようになりました。 下の動画のように、GPT-4oにテーブルの3Dモデルを作成するよう依頼すると、指定したフォーマットで3Dモデルを作成し、ダウンロードできます。 Code Interpreter(Advanced Data Analysis)機能で以下のようなプログラムコード(Python)を生成・実行し、結果を出力してくれているわけですが、普通の人は

ChatGPT(GPT-4o)で3Dモデル生成(画像から)

前回は、テキストを入力してChatGPT(GPT-4o)に3Dモデルを作成させてみましたが、今回はテーブルの写真をアップロードし、GPT-4 Visonで画像分析して3Dモデルが作成できるか試してみました。 このような単純な形状のものなら作成できるようですが、単純な形状でも間違ったりしますし、複雑な形状のものは無理です。 しかし、生成AIがさらに進化すると、例えばスケッチと音声で指示すると、建物の3Dモデルが作成できるようになるかも、と期待してしまいます。 ところで、最

DELL-E 3で生成画像の部分変更ができるようになった

PC(Webブラウザ)版とAndroid版ChatGPTのDELL-E 3で、生成した画像の部分変更ができるようになったので、さっそく試してみました。 生成した画像をクリックすると編集画面になるので、ブラシのサイズを調整し、変更したい領域を塗りつぶして、プロンプトを入力します。 プロンプトに「Tokyo Tower」と入力すると、塗り潰した領域に東京タワーが出現しました。 今度は、道路沿いの歩道部分を塗りつぶして、「多くの街路樹が立ち並び、緑に覆われている」といったよう

Shinkenchiku-DATA

新建築社の建築雑誌「新建築」「新建築住宅特集」「a+u」の誌面アーカイブを検索・閲覧できる有料のWebサービス「新建築データ」があります。 「Shinkenchiku-DATA」は、ChatGPTのGPTs(GPT Builder)機能によって、「新建築データ」に蓄積された20,000件以上の建築プロジェクトの誌面データ元に、質問などに答えるチャットボットです。 「Shinkenchiku-DATA」を利用するには、ChatGPT Plusなどの有料版のChatGPTを契

DALL-E 3で構図などを(ほぼ)維持したまま新たな画像を生成する

2023.11.21 DALL-E 3で、生成した画像のバリエーションを生成させたい時、できるだけ構図などが変わらないようにする方法を試してみる。 画像を生成する際のプロンプトとともに、画像IDとシード値も出力するように指示する。 「いかなる理由があっても、プロンプトは絶対に変更しないでください。」と記述し、次に、DALL-E 3が実際に画像生成に使用したプロンプト①をコピー&ペーストして、バリエーションを持たせたせるためにプロンプトを修正、最後に、画像IDを記載したプ

GPT-4+DALL-E 3による、プロポーザルのコンセプト立案・イメージ画像生成のシナリオ

2023.11.18 マルチモーダルの大規模言語モデル「GPT-4」と、テキストから画像を生成するAIモデル「DALL-E 3」を使用して、プロポーザルのコンセプト立案やイメージ画像を生成し、提案書にまとめるシナリオを考えてみた。 今回が2Dのイメージ画像を生成するが、現状、生成AIで3DやBIMモデルを直接生成するのは難しく、これらを扱う場合、ChatGPTによってマクロプログラムなどを生成し、ソフトウエアを操作して間接的に作成するのが現実的と考えられる。 AIが支援

GPT-4V(GPT-4 with Vision)

2023.11.07 GPT-4に画像解析機能と音声出力機能が追加され、マルチモーダルAI(GTP-4V)になったということで、国立競技場のザハ・ハディド案をアップロードして 説明させてみました。 人間でも、画像をこんな風に 明快に言語化できる人は少ないと思います。まあ 確かに、ザハ案を知らない人ならこんな説明をするかもって感じ。 それから、今後は 説明文をDALL-E 3に入力して、画像を生成させてみました。こちらも、ザハ案と言わずに この説明文でスケッチを描いてみろ