Day22,「Chef de cuisine」Inktober2020
大学時代、選択講義で仏語か中国語を取る必要があった。中国語はなんとなく分かる気でいたし、そもそもそそられなかったから、フランス語を選んだ。英語も頓珍漢のくせに、よくあんな難しい言語、選んだものだ。
仏語はまず、発音が難しい。同じラテン系言語でも、イタリア語の発音は分かりやすく、意味がわからないまでも、音は聞き取れ再現出来る。フランス語は、それすら難しかった。初見でどう音を出しているか分からないのだ。いつだったか兄が、卵が欲しけりゃ市場でエッグと叫べばいい、と言っていたのを思