マガジンのカバー画像

からっぽけっと「雑記」

37
ポケットの中は空っぽ。 読み飛ばして頂くための雑記。
運営しているクリエイター

記事一覧

「今夜貴方と話そう」Vol.2

文章なんて、書けば書くほど嘘をはらむし、揉めばもむほど時が過ぎる。新鮮な時だけを、切り取…

sig.miyauchi
3年前
4

不意に来て急にいなくなった

 昨夜は蒸す様に暑かった。今日ももう街は、コートを着ている人の方が珍しい。冬物のダブルジ…

sig.miyauchi
3年前
6

「今夜貴方と話そう」Vol.1

文章なんて、書けば書くほど嘘をはらむし、揉めばもむほど時が過ぎる。新鮮な時だけを、切り取…

sig.miyauchi
3年前
7

引越しの記録

【20210228】  やっと荷物が運び込めた。 新居で便所に行きたくて、既に契約は済ませているか…

sig.miyauchi
3年前
9

引っ越しはリヤカーで

 2021年2月の末の土日は、運良く晴れた。五度目の引っ越しは、終わった後考えれば運の良い事…

sig.miyauchi
3年前
8

Day31,「Crawling along」Inktober2020

 日々はゆっくりと過ぎる。這い回る蛇の様にいつのまにか、一日、一日と終わっていく。気付け…

sig.miyauchi
3年前
2

Day30,「Ominous languor」Inktober2020

 猛烈な怠さと眠気、異常な関節の痛み。インクトーバー終了を目前に控えて襲われたのは、不吉極まりない何かの前兆だった。オフィスデスクに向かっているのだが、体が動かない。ただただ異様な程に体が重い。肩と腰と膝と足首と首と手首と肘と肩甲骨が痛い。これまで手垢が付いた表現として笑っていたが、節々が痛くなるってこういうことか。  とにかく早退することにして、ずるずる駅まで歩いていると、運の悪いことに(本当に)、退職した先輩に会ってしまった。不調だと言ってもにやつきながら飲めば治ると言

Day29,「Pair of shoes」Inktober2020

 2014年、僕はほぼ一年程、Hiro Yanagimachi Workshopという靴工房に通っていた。工房は原宿…

sig.miyauchi
3年前
4

Day28,「Floated through」Inktober2020

 自分で言うのはなんだかなぁ、と思うし、かっこつける気もなく、むしろ自虐に近いが、僕は随…

sig.miyauchi
3年前
4

Day26,「Hideout」Inktober2020

 昔から、屋根裏小屋、秘密基地、隠れ家、みたいなものが好きだった。多分男の子はみんな好き…

sig.miyauchi
3年前

Day25,「Buddy」Inktober2020

 金曜日、前々から進めていた転職活動の最終面接が終わった。面接は呆気なく、10分程の社長面…

sig.miyauchi
3年前

Day24,「Dig up」Inktober2020

 古本が好きだ。 角の擦れた手触りが好きだ。新本より安く買えるから好きだ。ぱらぱら捲ると…

sig.miyauchi
3年前
2

Day23,「Ripped jeans」Inktober2020

 高校生の頃流行っていたのは、ELOやTokyo graffityなどの雑誌だった。今から思うと割とどう…

sig.miyauchi
3年前
1

Day22,「Chef de cuisine」Inktober2020

 大学時代、選択講義で仏語か中国語を取る必要があった。中国語はなんとなく分かる気でいたし、そもそもそそられなかったから、フランス語を選んだ。英語も頓珍漢のくせに、よくあんな難しい言語、選んだものだ。 仏語はまず、発音が難しい。同じラテン系言語でも、イタリア語の発音は分かりやすく、意味がわからないまでも、音は聞き取れ再現出来る。フランス語は、それすら難しかった。初見でどう音を出しているか分からないのだ。いつだったか兄が、卵が欲しけりゃ市場でエッグと叫べばいい、と言っていたのを思