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SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryを試してみました

SIGMA社員が独断と偏見でSIGMA製品への思いを語るコーナーです。
今回は初登場のプロサポート担当社員が、6月18日に発表された100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryを一足先に試してみました。


今日の当番|TK

こんにちは。今日は先日発表されたミラーレス版「ライトバズーカ」100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryを試してみましたので、ご紹介します。

SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryとは

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この100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryは、超望遠ズームとしてはコンパクトなサイズということもあり、普段使いのカバンにも入れて持ち歩くことができ、軽量で手ブレ補正も搭載しているので、手持ち撮影が容易に行えます。標準ズームでは味わえない超望遠の世界を気軽に楽しむには最適な一本といえますね。

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望遠レンズならではの楽しみ方

望遠レンズの特徴としては、近づくことができない被写体を大きく写すことができたり、狭い画角で切り取ったり、引き寄せ効果で背景を整理したりすることなどが挙げられます。
例えば、柵があったり高いところに咲いていたりして、手の届かない場所にある花などを撮ろうとするときには、望遠レンズの出番です。

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一見、標準レンズで撮ったようにも見えますが、草花を守るためのロープが張られていて花に近づくことが出来なかったので、400mmにズームして撮影しました。

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このシチュエーションでは100mmでも撮影できましたが、背景がごちゃごちゃしていたので、ボケ量を多くしてすっきりさせるために400mmで撮影しました。

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この写真は、遠くの被写体が大きく写る望遠の引き寄せ効果を活かして撮影してみたものです。後ろの被写体が手前の被写体との大きさの差が少なくなるため、いっぱい咲いているように見えますよね。実際はスカスカだったのですが……。これも望遠の面白さですね。

テレコンバーターで更に超望遠を楽しむ

また、Lマウント用には焦点距離を1.4倍、2倍にするテレコンバーターTC-1411、TC-2011も用意されています。
一緒に持っていくだけでさらなる超望遠が楽しめますよ。

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ちょっと教科書的になりますがどのくらい大きく撮れるか比べてみましょう。
まずは100mmで撮影してみました。

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次に400mmで撮影してみました。

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この範囲をズームできるのは便利ですね。
これでも十分大きく撮れていますが、今回はテレコンを着けて撮影してみました。

TC-1411を装着すると、焦点距離は560mmになります。

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一回り大きくなりましたね。
次にTC-2011を装着して撮影しました。焦点距離は800mmとなります。

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テレコンバーターと組み合わせるだけでこんなにも望遠の撮影が可能です。

しかもAPS-Cサイズのカメラをお使いの方は画面がクロップされるので、もっと大きくなるんです。

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APS-Cサイズのカメラでは、800mmから更に1.5倍の約1200mm相当の超望遠レンズとして楽しむことが出来ます。
1200mmで撮影する機会はあまりないかもしれませんが、テレコンバーターを活用することでここまで撮れてしまうのは驚きですね。しかもこの倍率でもAFが働くのは力強いです。

このレンズは400mm側では被写体に1.6mまで寄ることができるので、もともと接写も得意なのですが、テレコンバーターを使うことで更に大きく写すことが可能です。

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レンズ単体でもここまで大きく撮れます。

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TC-1411を着けてみるとちょっと大きく(テレコンを付けない時に比べて1.4倍大きく)なりました。

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TC-2011を付けるとテレコンを着けない時より2倍の大きさ(倍率は1:2)で撮ることができます。

このようにテレコンバーターを活用することで、撮影の幅が広がりますよ。

最後に

ところで皆さんは6月21日の夕方に起こった部分日食はご覧になられましたか。私は残念ながらこの目で見ることができませんでしたが、偶然に雲越しに現れた欠けた太陽を撮ることがとができましたので、最後にその写真をご紹介いたします。

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太陽を少しでも大きく撮るためにテレコンバーターTC-2011を装着して800mmとして準備しました。ちなみに太陽や月はセンサー面に焦点距離の1/100の大きさに写るので、800mmの望遠で撮影するとセンサー面には8mmの大きさで写すことができます。
この画像は専用現像ソフトSIGMA Photo ProでAPS-Cサイズにクロップして現像しましたので、1200mm相当になります。

当日は太陽が厚い雲に覆われていたので、しかたなく雲を撮っていました。結局、最後までこの目で見ることができませんでしたが、撮影したデータをパソコンで確認すると写っていたのでびっくりです。
おかげで皆様にご紹介できました。あきらめずにシャッターを押しつづけてみるものですね。

尚、今回は太陽が厚い雲に覆われていたのでフィルターなしで撮影できましたが(それでもISO100で絞りF32、シャッタースピード1/5000秒)、晴れの時の太陽光は強烈のため、NDフィルターを用意してください。
また、くれぐれも太陽を直接見ることは絶対にしないようにしてください。LCDの画面や木漏れ日などでその姿をみるか、安全規格の通った日食メガネをかけたとしても、長時間見続けることがないよう注意しながら安全に撮影を楽しみましょう。


駆け足になってしまいましたが、100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryを紹介させていただきました。興味を持っていただけると嬉しく思います。

100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryは7月10日の発売になりますので、ぜひライトバズーカで超望遠撮影を楽しんでください。


▼あわせて元祖"ライトバズーカ"(一眼レフカメラ用)の紹介もぜひご覧ください


今回使用した機材


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