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🪪マイナンバー交付時に配布されているカードケースの疑問

透明のカードケースにマイナンバーカードを収めて裏面を見ると、個人番号の箇所がグレーに塗られており番号が見えなくなっています。

しかし、QRコードは隠されておらず完全に見えています。

頭隠して尻隠さず

マイナンバーQR

この状態でQRコードをスマホで撮影すると、個人番号が瞬時にわかります。

総務省の文章1

このことについては、総務省から2枚に渡り文章が出されています。

1枚目です。総務省は明らかにQRコードの危険性を理解しています。
以下、上記リンク先の要点箇所のみを載せます。

 インターネット等に自らのマイナンバーカードを、裏面のQRコードが見られる状態で掲載することは、番号法第19条の提供制限に違反する可能性があり、また、これを見た他人がスマートフォン等で読み取ることで、容易にマイナンバー(個人番号)を知られてしまうおそれがあります。

 したがって、インターネット等にマイナンバーカード裏面の、マイナンバー(個人番号)12桁の部分及びQRコードを掲載しないようご注意ください。
 また、これを見た他人が、インターネット等において公表されているマイナンバーカードのQRコードを読み取る等して収集した場合には、番号法第20条の収集制限に違反する可能性がありますのでご留意ください。

総務省の文章2

2枚目です。QRコードを隠していない理由が2項目書かれています。

(カードケースのマスキングの考え方)

 マイナンバーカードと併せて交付されるカードケースにおいては、マイナンバー、臓器提供意思、性別の箇所をマスキングし、第三者が容易に目視できないこととしていますが、QRコードについては、マスキングされておりません。
この趣旨は、以下のとおりです。
① QRコードは、仮に目視しても記録されている情報がわかるものではなく、記録されているマイナンバーを不正に読み取るためには機器の使用が必要であり、このような行為は、カードケースを外そうとする行為と同程度に不自然であることが周囲から一目瞭然であること。
② QRコードをマスキングしないことで、カードケースに格納したまま機器を用いてQRコードを読み取りマイナンバーを取得することが可能となり、権限のある機器操作者以外の周囲の方が、カードケースによりマスキングされているマイナンバー等の箇所を目視する機会が生じないようにすることができること。

 以上のように、カードケースは、マイナンバー等の情報を第三者から容易に目視できないよう、マスキングをしているものであり、カードケースに格納することで裏面のコピーを可能とするものではありません。カードケースに格納された状態であっても、裏面についてインターネット等への掲載を行うと、機器を用いてQRコードを読み取られることによりマイナンバーが知られてしまうおそれがあります。マイナンバーと同様、掲載しないようご注意ください。

① について・・・1枚目の説明でスマホを使うことで容易に読み取ることができると言いながら、その行為はカードケースを外そうとする行為と同程度に不自然とのこと。

スマホで自然に撮影することは、それほどハードルが高いように思えません。

② について・・・これがそもそもの理由だとすれば一定理解は出来ます。

だからと言って現状のまま放置するのでははなく、アイデアを出して対策をとって頂きたかったですね。

犯罪の可能性は低いが

現在、個人番号と仮にパスワードまで知られたとしても、クレジットカードのように即犯罪に繋がるものではないのでしょう。

それでも、これから免許証等いろいろなものと一体化する予定であるなら、「頭隠して尻隠さず」では困るのです。

<了>