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万年筆、いくつ欲しい?

万年筆って、同じモデル・同じ字幅でも微妙に書き味(と書かれた文字の表情)が違っていて、いくつ持ってても楽しめるものなんだよね。
しかも、インク沼なんてものまであるので、一旦使い始めると引くに引けなくなってくる。
もちろん自分もその例に漏れず、初めて金ペンを手にして、その書き味を知ってからは、気になる万年筆は片端から使ってみた。
しかし悲しいかな、日頃の生活の中では、万年筆を道具として使う機会はなかなかなく、ただただどうでも良いことをその書き味を楽しむためだけに、ノートにペンを走らせる。
なんだかもうそれも寂しくなってきたので、万年筆を整理することにした。
道具として使う万年筆だけを手元に残すことにしたのだ。
仕事で使うこともないし、自室で使うこともないので二本もあれば十分だろう。
残念なのは万年筆の数が減るってことは使えるインクの数も減るってことなので(もちろん、インクを入れ替えれば良いけれど)、使うインクもよくよく考えなければいけない。

今手元に残った万年筆は、全部で5本。
シェーファー インペリアル スターリングシルバー <F>
セーラー プロフィット 21k <B>
セーラー プロフェッショナルギア 21k <MF>
パイロット レガンス <F>
パイロット kakuno(改)<EF>:kakunoの軸にデスクペンのニブを移植した
今のところはプロフェッショナルギアを処分しようかなと考えているところで、ちょうど前まではフラッグペン(なんていうのかどうかは知らないが、1番立派なペン)だったのだが、プロフィットを買ってからは、あっさりとその場を退いた。
持っているペンにはそれぞれ持ち場があって、フラッグペンにいたペンにはフラッグペン以外の場所はないのだ。
だから、持っているペンの中ではもっともチープで出所の怪しいkakunoは、机の上に転がっているのがkakunoの持ち場なので、どんなにチープで怪しくても代わりのペンが見つかるまでは、どんなに高価なペンが処分されていようとも手元に居続けることになる。
字幅が<EF>でこのkakunoより気持ちよく書けるペンはまだ使ったことがない(これだから万年筆はヤメラレナイ)。
そう、だから、今あなたが使っている万年筆の書き味がとても気に入っているのなら、多少の欠点には目をつぶってでも大切に使ってくださいね。
一期一会ではないけれど、同じ書き味のペンに巡り合うことは今後ないかもしれないから。

そうそう、実は万年筆を選ぶ時に使うインクが万年筆を左右するのは知ってました?
万年筆の書き味はとても個人的なことだけど、インクって読む人(他人)も巻き込むので、実は慎重に選ぶ必要があります。
簡単に言うと、色彩雫の天色が好きだからと仕事の書類に使うのはちょっと抵抗があるでしょ?
そんな意味です。

次はインクの話をしますね。
(いつになるのかわかんないけれど)

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