トラベラーズノートを買おうか、買うまいか（もしかしたら）/3

ところで、今さらなのだが、実は肝心のトラベラーズノートを見たことがない。
最近は買い物をネットでばかりしているので、実物を見ずに買うことも多い。
欲しいものがあると、ネットで大体の情報を仕入れて、ポチる（あるいは、やめる）。
今回のトラベラーズノートも同じような流れで「買おうか、買うまいか」を悩んでいるわけだが、まぁ、機会があればちょっとくらいは見た方が良いかもしれない。
なにしろ、これまでに手帳のカバーをふたつ買って、全然使っていない。
たまに手に取ってみるけれど、手触りを楽しむだけで使わない。
今回のトラベラーズノートはこれまでに買ったどの手帳よりも高価なのに、実物を見もせずに購入しても良いのだろうか？
画像で見る限りは、なんだかとても良さそうである。
問題はその良さそうなのが、脳内で作られたものなので、あまり当てにならないことだ。
トラベラーズノートも急いで購入しなければならないものでもないので、もう少しじっくり、というか、せめて実物を見てから決めても良いだろう。
というわけで、実は昨日文房具屋さんまで行って見てきた。
ちゃんとサンプルもあって、手に持った感じも使った時のイメージもわかりやすい。
実際に手にすると、やはりずっしりとしている。
革の手触りも思った以上に細やかな感じで気持ちが良い。
しかしなぁ、表紙をめくった感じが柔らかすぎるんだよな。
想像ではもう少し硬くてあまりペラペラ曲がらないイメージだったんだけど、革の厚みのわりにペランペランしている。
いや、このペランペランというか、しなやかさが魅力ではあるんだけど、表紙という感じではない（もちろんカバーだということは知っているのだが）。
正直にいうと手に取って、購入を躊躇してしまった。
躊躇したので、トラベラーズノートをどうして購入するのかを、もう一度考えてみた。
目的は、映画の記録を残すこと。
いつ見に行ったのかとか、映画の半券とか、感想を1ページにまとめて残し、数年後にそのノート（というかおそらくその頃は取り外してリフィル単体になっているはずなので、そのリフィル）を見て、一人ニヤニヤしたい。
んーしかし、それにトラベラーズノートが必要か？
その記録にヘビーデューティーな革のカバーが必要か？
画鋲を刺すのにトンカチが必要か、というのと同じくらいオーバーな気がしてきた。
もうそれだったら、野帳で十分じゃないのか？
野帳なら単体でしっかりした表紙もついていて、保管も安心なら、記入だってしやすいだろう。

あぁ、気持ちが野帳に傾いてきた。
だよなぁ、iPhone持ってなければ、トラベラーズノートで映画の記録だけではなくてスケジュール管理もするんだけど、iPhoneあるからなぁ。
野帳の方が圧倒的に薄いもんな、今のバッグに余裕で入るもんな。
やぱ、iPhoneとの合わせ技かなぁ。
あーちょっと野帳の可能性を考えてみよう。

＜続く＞

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