そうそう、万年筆のインクの話をするんだった
前回、万年筆のことを書いた後に、Macのことが気になっていて、M1なのかM2なのか、MacBook Airなのか、MacBook Proなのか、はたまたiMacなのかと悩んでいて、そのうちにインクのことを書くのをすっかり忘れていた。
ごめんね。
僕のインクの好みは(月並みで申し訳ないんだけど)BlueBlackで、この記事を読んでくれる人ならきっとご存知だろうけど、ひと言BlueBlackとは言っても、その色は様々で、PilotのBlueBlackって本当にBlueBlackなの?と思うほど青く、SailorのBlueBlackのようにかなり黒に近いものまである。
僕がBlueBlackを飽きずに好きでいられるのも、そんな色が違いすぎるBlueBlackのおかげなのかもしれない。
さっそく僕が今使っているインクを紹介すると、Sailor 蒼墨 / 青墨、Pilot BlueBlack / 色彩雫 天色といったところで、BlueBlackだらけの中の天色は、息抜きなのだ。
PlatinumのBlueBlackもかなり好みでこれも使いたいところなんだけど、使う万年筆がないので、諦めている。
もし、PlatinumのBlueBlackがもっと使いたくなったら、#3776 <M>を買うかもしれない(というか、ものすごく欲しい)。
インクは基本的にカートリッジで使うことにしていて、その理由はいかにボトルインクがコストパフォーマンスに優れていようとも、使いきれないに決まっているし、吸入がやはりちょっと手間。
それに万年筆に吸入させた後にインクで汚れたニブをティッシュで拭くとニブによっては拭き傷が残ることもあるしね。
以前、Pilot Elite 95sのサイズと勘合式の便利さ、それからニブの美しさに惹かれて、しばらく使っていたことがあるんだけど、やはりコンバーターでインク補充の後の拭き取りでニブに傷をつけたことがあって、以来コンバーターでは使わないようにしている。
?じゃ、色彩雫の天色にはカートリッジインクがないはずだけど、どうやってんのかというと、Pilotの空のカートリッジにシリンジでインクを補充して使ってる。
それで、前回の記事に書いた「そうそう、実は万年筆を選ぶ時に使うインクが万年筆を左右するのは知ってました?」のことを話しますね。
まずインクには、顔料系と染料系があって、顔料系のインクの方が耐光性も耐水性も強いことはよく知られています。
けれど、顔料系のインクは扱いがむずかしくドライアップさせると、再び使えるようにするのはちょと厄介です。
ドライアップを避けるには、必ずキャップをしっかり閉めること、毎日少しでも良いので使い続けることが必要です。
Platinumの万年筆には「スリップシール機構」が採用されていて、これは万年筆のドライアップを極力避けるためのもので、キャップをしておけば2年間はまったく使わなくてもドライアップしないというPlatinum自慢の機構です。
つまりそれくらいドライアップは万年筆にとっては避けたいことなのです。
万年筆のキャップにはふた種類あって、ひとつはキャップをクルクル回して閉じるねじ式、ひとつはパチンと差し込んで閉じる勘合式のふたつです。
当然、ねじ式の方がドライアップしにくくて、僕の場合には顔料系のインクを使う場合には、ねじ式キャップの万年筆を必ず使います。
先ほど紹介した僕の使っているインクのSailor 蒼墨 / 青墨は顔料系、そして、Pilot BlueBlack / 色彩雫 天色は染料系です。
仕事で使う場合には、書類の長期保存を考え顔料系のインクを使うことがベストで、なおかつ、差し障りのない色として使えるインクは限られていて、僕の場合にはSailor 蒼墨 / 青墨、Platinum BlueBlackしか考えられなかった。
そして、インク補充の簡易さを考えると、カートリッジ以外は考えられず、そこから考えていくとSailorかPlatinumの万年筆になってしまう。
世の中には、たくさんのインクがあるけれど、使うシーンを考えると実際に使えるインクはかなり少ないように思います。
染料系のインクは発色も良くて、種類も多い。
僕の好きなインクや使いたいインクもあるけれど、残念ながら、僕の生活の中では出番はなかなかない。
今は仕方なく染料系専門の万年筆(Pilot Legance <F>)を用意して、遊んでる。
ところで、インクと万年筆は同じメーカーのものを使うのがよろしいと良く聞くけど、相性はものすごく良いと思います。
パイロットが顔料系のインクを出さないのは、Pilotのフローに合わないからじゃないかなと想像してます。
どうでしょう?
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