ゴジラ -1.0(ネタバレちゅーい)、あるいは、戦争の終わらせ方

ゴジラが特別好きなわけではないけれど、この「ゴジラ -1.0」は海外でも評価が高いってことで、Amazonプライムで見てみた。
これ、iMacの24インチのモニタで見てるから、あまり感じなかったんだろうけど、劇場のスクリーンで見たら、迫力ありそうだなぁと思った。
でも、迫力(爆発だとか、大音響)ではそんなに感動はしないので、「あーすごいすごい」で終わりそう。
このあたりは私個人が迫力に対する感覚が鈍くなってるのかもしれないので、ご容赦ください。
ゴジラの背びれってなんだか機械的だねぇ、ガシャンガシャンて音が聞こえそう。
口から熱線を吐くための儀式で、尻尾の方から頭へ向かって背びれがガシャンガシャンて次に何が起こるのかわかって、まるで秒読みぽくて期待させますね。
みんなアレが見たいんじゃないかしら?

なんて事書いてると、この映画をあまり楽しんでないみたいだけど、実はゴジラよりも登場人物に感動させられてしまって、見てよかったなーと思いました。
何がすばらしいかって、そりゃ主たる登場人物の誰もが死なないってところ。
誰かが命を犠牲にして、他の人たちを助けるなんてところがなかったこと。
あぁ、これが彼ら(戦争経験者みんな)の戦争の終わらせ方なんだなぁと思いました。
これはゴジラ映画だけど、ゴジラはあくまでも客寄せパンダ的なもので、実際は人の物語なんだなーと思いました。
見てて思い出したのは、(好きではないけれど、忘れられない)「ライフ イズ ビューティフル」で、戦時中に、いかに死ぬかよりもいかに生きるか、生き延びるのかってところが、ものすごく好き。
ユーモアは死の対極にあるってとこ。
そして、それを戦争中でも実践しているところ。
もっと、生き延びるための映画を作ればいーのにな(誰かを犠牲にする事なく)。
あ、そうそう、あの三人に血のつながりが全然ないってところも、やはり良いですね。
今の日本で、こんな映画が作れたことと、ヒットしたことがなんだか不思議な気にもなる一本でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?