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生きるってことは、愛だよ~手術台の上で

前回の投稿は、手術の日の朝の思いを書きましたが
WIFIの環境がなく、すぐに投稿できませんでした。

昨日手術を受けて、その場で起こったこと、感じたことを
今回の記事では書きます。

病室のベッド上で書いているので、
まったくの私の思考ですがご容赦ください

不 安

手術の予定時間
午前10時が近づいてきた。

手術着に着かえる。
患者の間違いを防ぐための名前入りのリストバンドと
手術の部位を間違えないための赤いリストバンドを付ける。

まるで、出陣前のようだ。

「全身麻酔の薬は飲むのですか?」
と不安いっぱいに聞くと

「手術室に入ってからなので、心配しなくていいですよ」

本当に、手術に向かうまでは、
普通のゆったりした時間が流れていた。

しかし、正直な気持ち、不安でいっぱいだった。
全身麻酔も初めてで、
麻酔のあいだ、人工呼吸装置を付けているそうで
心配でいっぱいだった。

出 発


看護師さんが迎えに来た。
「じゃあ、行きましょうか。」

手術場には、点滴の台を押しながら、自分で歩いていく。
手には、妻が渡してくれたお守りのロザリオ。

手術場には金属は持ち込めないので
置いていくことになった。

ロザリオをしっかり見る。
お守りは形ではない。心にしっかりイメージすれば、
心の中の引き出しに入れておくことができる。

心で祈る。
「マリア様、これまで私は、ろくなことをしませんでした。
でも、人生挽回する気持ちはいっぱいあります。
たった一度の人生、意味のあることをしたいです」

エレベーターに乗って
手術階へ。

整理整頓されて消毒された独特の雰囲気。
実際に見るのは初めてで

自分なりに
「ほう、こういう風になってるのか」と感心する余裕がある。

二重になっている自動ドアの一方をくぐると、
手術室から、手術担当の看護師が3人やってくる。

ここで、手術担当にバトンタッチ。
氏名と生年月日を言う。
ヘッドキャップを付ける。

手術室の入り口。
主治医の先生が
手術の服を着て待っている。

優しい声掛けに

「ここにあおむけに寝てください」
手術台に乗ってあおむけになる
酸素マスクをつける。

手術台の照明ライトと、緑色のライトが目に映る。

先生の顔は、目しか見えなったが、

「これから全身麻酔に入ります。
全身麻酔の薬が入ったら、何にも心配しないでくださいね。
スッと眠れますよ」

声のトーンがとてもやさしかった。
安心できた。

その後は覚えていません。

今何時?ここはどこ?

目が覚めた。
手術台とは違う、天井が見える。
看護師さんたちが周りにいる。

尿意を感じ、「おトイレに行きたいです」と言った。
看護師さんたちは「よかった」という表情。

排尿の管を入れているので
おトイレに行く必要はないとのこと。

でも、おトイレに行きたいという感覚があり、しばらく続く。

「手術、終わったんですか?」と聞く。

いまさっき
手術が終わって、いまでは全身麻酔からスムーズに覚める薬があり、
その薬も効いて、ちゃんと意識が戻ってきたとのこと。

全身麻酔はスムーズにでき、手術も計画通りできたとのことでした。

「今何時ですか?」

「2時半を回ったところです」

私は、さっき眠ったばっかりと感じていたが
4時間半もたっていたんだ・・・・

麻酔のあいだ、何の夢も見なかった。
過去に、麻酔から覚めて意識がもうろうとしたり、いつもと違う感覚がつらいという話を聞いていたことがあったので、

自分もそうなるのではないかと不安だったが、
まったくそういう心配をする必要はなった。

麻酔の技術も日進月歩進化しているなあと、
自分の体で体感しました。


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