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DREAMY CONCERT ~9人のAqoursとみんなで紡ぐ新しい物語~

2021/12/29、30に開催された、Aqoursの2021年最初で最後のワンマンライブ「Aqours EXTRA Lovelive! DREAMY CONCERT 2021」。
それはまさに、「9人のAqoursとみんなで紡ぐ新しい物語」。

2021年を締めくくる年末に待望のAqoursのライブ。
私は最速抽選申し込みから応募しましたが、残念ながら現地参加は叶いませんでした。
それでも、忙しい年末の合間を縫って配信で途中まで観たり、続きを元旦にゆっくり見たりと2日間堪能しました。

コロナ禍で迎えた5周年イヤーはAqpursにとって悔しい1年となりましたが、続く2021年も苦しい1年でした。
そんなモヤモヤを吹き飛ばす、パワフルで素晴らしいライブ。
やはり、9人揃ってこそのAqours。その姿に心から安堵しました。

smile smile ship Start!

ライブのオープニングを飾るのは、2021/3/31にリリースされたシングル曲「smile smile ship Start!」。
「Fantastic Departures」のクールなデザインはそのままに、輝く白を基調とした新しい衣装に身を包んだ9人が、いよいよオーディエンスが待つステージに帰ってきました。

この曲は、5月に控えていたAqours初の野外ライブに向けてリリースされた、5周年イヤーの最後を飾る曲でした。
メロディは前年行われるはずだったドームツアーのテーマ曲に歌詞を乗せたもの。
この曲を野外のステージで歌って踊るメンバーを想像しながら5月を楽しみに待っていたのですが、GW直前に再び感染が拡大、開催地である静岡県の要請を受け、ライブは中止に。
ようやくAqoursの有観客ライブが見られる!と期待していたのですが、またも残念な結果になってしまいました。

さらに、2021年はよくない事が続いてしまいます。
カウントダウンライブを欠席するも、すぐに復帰していた国木田花丸役の「きんちゃん」こと高槻かなこさんが、適応障害と診断され長期療養に入ってしまったのです。
6月にそれぞれのユニットが1stフルアルバムをリリース。
8月の終わりにAZALEAの1stライブを控えた直前の発表でした。

そんな中AZALEAは、黒澤ダイヤ役の小宮有紗さん、松浦果南役の諏訪ななかさんの2人だけでライブを開催する決心をします。
「私たちだけでも前へ進めば、後から追いかけることができるから」とありしゃ(小宮さん)。その言葉通りにライブは無事開催され、GuiltyKiss、CYaRon!も後に続きました。

GuiltyKissはラブライブ!シリーズ初となるバンド編成でのライブ。
続くCYaRon!は以前書いた記事の通り、元ジュディマリのTAKUYAさんやプロデューサーの本間昭光さんらをバックに迎えたライブを披露。
その頃には感染拡大も収まり、私も2日間現地で堪能することができました。

ユニットライブの締めくくりは、Aqours1stライブの舞台でもある横浜アリーナでのAZALEA 2ndライブ。
11月より活動を再開していたきんちゃんでしたが、このライブには間に合いませんでした。
それでも、二人でお互いをカバーし合うパフォーマンスと演出。DJダイヤまで飛び出し、心から楽しめるライブでした。
DJプレイの最後には、両日とも花丸ちゃんのソロ曲を流し、会場がイエロー一色に包まれる、心温まる演出もありました。
「二人だけのライブはこれで最後にしよう」
最後のMCでのすわわ(諏訪さん)の言葉は、ライブを見ていたすべての人の心に響くものでした。

そんな苦しかった2021年を経て迎えた年末のライブ。
開催直前にきんちゃんの復帰がアナウンスされ、ライブへの期待が高まる中迎えた当日。
ステージ上には9人。曲もライブでは初披露。
大きな船の上で楽しそうに歌って踊るアニメMVそのままに、キレのあるダンスと次々変わるフォーメーション。
1曲目から心躍る楽しいナンバー。その姿を再び見られた安堵と、圧巻のパフォーマンス。涙が出るほどうれしかった。

最初のパートは激しい曲が続くものの、パフォーマンス後のMCで息も切らさず話すメンバーの姿はさすがの一言。
特に印象的だったのが、「冒険Type A, B, C!!」。
ジャケットと同じポーズで曲を締めくくるのですが、前年にオンライン開催となったカウントダウンライブで披露された時は8人。花丸ちゃんの前にはきんちゃんの姿はなかった。
でも今回は9人。全員揃ってジャケットと同じポーズを取ってくれた。本当に安堵した瞬間でした。

心の羽よ君へ飛んでけ!

幕間を挟み、ライブはクリスマスをイメージした衣装でアニメの曲が中心のセクションへ。
印象的だったのは「ハミングフレンド」。
CYaRon!のライブでも生演奏付きで披露され、9色のレーザーがステージを彩ったのも記憶に新しいのですが、大好きなこの曲を9人でパフォーマンスしてくれたのがうれしかった。

そして、「Fantastic Depertures」の衣装でクールな曲が中心のセクションへと続く。 
9人での有観客ライブでは初披露となった「Deep Resonance」。
「あいきゃん」こと小林愛香さんの伸びのあるボーカルとパフォーマンスが冴えわたる。MCではリリーに睨まれたり、ブラックダイヤを操ったりと、堕天使ヨハネが際立つ一面も。

ただ、特筆すべきは「心の羽よ君へ飛んでけ!」。
苦しい思いを続けてきた1年を象徴するこのバラードも、ライブで初披露してくれました。
「すぐに会える君と 会えるよすぐに」
この言葉の通り、2021年の最後に再び会うことができた喜びを噛みしめながら、パフォーマンスを静かに見守りました。

きょうのAqours

幕間の映像はいつものコミカルなアニメではなく、少し前から公式Youtubeで公開が始まった「きょうのAqours」の特別版。
閉校に向けて、メンバー全員でタイムカプセルを埋める準備をするお話。

10年後の自分へ向けた手紙をタイムカプセルへ入れることになったメンバーたち。それぞれ将来の自分を思い浮かべては、何を書くか悩んでしまい、なかなか筆が進まない。

鞠莉ちゃんと果南ちゃんはそれぞれの将来を明るく語り合い、善子ちゃんと曜ちゃんは帰りのバスで思い出を作る。スーパーでばったり会った梨子ちゃんと花丸ちゃんはベンチでゆっくり将来を語らい、パジャマ姿で涙ながらにダイヤちゃんに将来の不安を打ち明けるルビィちゃん。

そして千歌ちゃんは、タイムカプセルを埋める直前まで悩んだ結果、今思っている気持ちを率直に手紙にすることを決める。
青い封筒へ手紙を入れてほほ笑む千歌ちゃん。それは、MV「DREAMY COLOR」のラストシーンでの伊波杏樹さんの姿に重なる。
「DREAMY CONCERT」と銘打たれたライブに相応しい幕間映像でした。

DREAMY COLOR

アンコールとなった最後のセクション。
ラブライブ!シリーズ初となる実写MVの最後に登場した、学年ごとにグラデーションの色が変わってゆく美しい衣装を身に纏ってパフォーマンスするのは、もちろん「DREAMY COLOR」。
ライブのテーマにもなっているこの曲もライブ初披露。何度も見たMVそのままに披露される、息をのむほど美しいパフォーマンス。

そしてライブは最後のMCへ。
「みんなでリハしたり、楽屋でたわいもない話をしたりして、ああ、これが今までの日常だったんだと思うと、なんて幸せだったんだろうと改めて感じた」思わぬ長期離脱となってしまったきんちゃんの目には涙。
彼女が経験した苦しさは容易に想像できるものではありません。でも、年の最後に笑顔を見ることができて本当に良かった。

ありしゃからは「止まっていた時間が動き出した」という言葉が。
彼女たちにとって、有観客ライブは本当に待望していたことでしょう。ユニットから段階的にとなりましたが、年末のこの時期にようやく9人でステージに戻ってこれた。それは、ありしゃが年の初めに神田明神でお願いした事でもありました。願いが叶ったと涙をこぼして喜ぶありしゃ。

頼れるリーダー、杏ちゃん(伊波さん)からは「Aqoursの物語は、このステージと、私たちを支えてくれる皆さんがいなければ、続けていくことはできません。ついてきてくれますか!?」といつもに増して力強い言葉。
輝かしく2日目のトリを飾った「ラブライブ!フェス」を境に、本当に長く苦しい道のりを経験した彼女たち。ようやく、そこから一筋の光が見えてきました。
今後どうなるかは予測できませんが、きっといい方向へ進んでいくはずです。
そこから新しい物語を紡いでいきたい。頼れるリーダーの言葉は、いつも我々の心に響き、我々を魅了してくれるのです。

ライブの最後を飾るのは「Future flight」。
この曲も前年のカウントダウンライブで初披露でしたが、ようやく9人揃ってのパフォーマンスを見ることができました。
ライブのラストを飾るに相応しい本当に素敵な曲。
2021年最初で最後のワンマンライブは、心に残る素晴らしいライブでした。

まとめ

何度も書いてしまいましたが、とにかく9人のAqoursが揃ってくれたことに安堵し、たまらなくうれしかった。
構成はソロ曲やユニットのパフォーマンスはなく、すべて9人でのパフォーマンス。ナンバーライブとは違う、あくまで「エクストラ」だった印象。当日までの準備や、大晦日を控えて少し抑え気味の構成だったようにも思います。
期待していた演出は、6thライブまでのお楽しみ。
CYaRon!の3人も含めた全員のソロ曲や、3人揃ったAZALEAのパフォーマンスもぜひ見てみたい。

2020年に2回開催されたオンラインライブも完成度は高く、私としては満足でしたが、メンバーにとってはやはり観客の前でのパフォーマンスはオンラインとは全然印象が違うものだった事でしょう。
「5th以来2年半ぶり」と何度も強調していたのが印象的でした。
その間にも各々のソロ活動を経験してきたメンバーたち。
パフォーマンスの質が一段と上がっていたのが目に見えてわかりました。

その上での各ユニットでのライブ。そこでもさらに成長し、9人が再集結する。なんと熱い展開!
本当に見ごたえがあり、素晴らしいライブでした。
月並みな言葉ですが、まだまだ止まらない今後のAqoursの活動が楽しみでなりません。

次は2月~3月の6thライブ。私は最終日のメットライフドーム公演を現地参加できることになりました。
「KU-RU-KU-RUCruller!」もとても好き!今度こそ、久しぶりに9人に会えるのを本当に楽しみにしています。

タイトル画像は、ラブライブ!公式Twitterより使用させていただきました。
本当に素晴らしいライブをありがとうございました。
6thライブ、今から本当に楽しみです。

この記事が2022年の「note書き初め」となります。
今年はより精力的に記事を書いていこうと思っていますので、より多くの方に読んでいただけると嬉しいです。
今年もよろしくお願いします。


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