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スクールアイドルは青春! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~

昨年12月から各都市を回ったライブツアー、ラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~。
ツアーのラストを飾るのはベルーナドーム。
私は、3/5に現地参加しました。

2期生にとっては初のライブツアー。
しかも、事前に通知されていた通り、マスク着用を条件に声出しも解禁!
9人になったLiella!がどんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか?

6都市のアリーナを回ったツアーから約1か月間が空き、初のドーム公演。
果たして、アリーナ公演から大きく演出は変わるのか?
そこも楽しみにベルーナドームへ。
席はスタンドでしたが、1塁側のステージに近い前のほう。
トロッコが来れば、割と近い距離でキャストを見ることができる席です。

ライブの幕が開くと、ドームクラスならではの演出が次々と目の前に繰り広げられます。
実際に見るステージやビジョンも驚くほど綺麗で驚きました。
そしてアンコールでは驚きの演出が!
素敵なライブパフォーマンスももちろんですが、メンバーのMCが非常に印象深いものでした。

エキサイティングなライブ

アニメを彩った曲が次々と

アニメのOPを飾った「WE WILL!!」からライブはスタート。
テレビや配信で何度も見たパフォーマンスですが、改めて生で見ると一糸乱れぬダンスとフォーメーションに圧倒!6都市12公演をこなした成果が見て取れます。

続けて会場全体がクラップでひとつになる「スター宣言」。
メンバーが煽り、オーディエンスがクラップで応える。
このやりとりがやはり気持ちいい!

序盤でお気に入りだったのが、「Welcome to 僕らのセカイ」。
1話できな子ちゃんを勧誘するために2年生5人が屋上でパフォーマンスした、ミディアムテンポのおしゃれなポップス。

途中で実際にきな子ちゃん役の鈴原希実さんが出てきて、「えっ!?うそ!?」とセリフをつけたり、エンディングには上手から登場し、アニメと同じように可可ちゃん役のLiyuuさんに捕まえられたり。
事前に配信で見たアリーナ公演では細かいところまで見ることができなかったので、細部に目を配るとみんないろんな事をしていて楽しい!

「Go! リスタート」もアニメと同じく、センターステージを使ったパフォーマンスが印象的。
曲に合わせて6人がくるくる回るところが特に好きですし、最後の「Go!」の掛け声で私も右腕を突き上げました。

ステージ全体を使った煌びやかな演出

夏美ちゃんが加入し、9人になったLiella!の初めてのパフォーマンス「ビタミンSUMMER!」も圧巻でした。
衣装も振り付けもかわいいのですが、それにも増してステージの演出がすごい。
アニメの世界観をそのまま持ってきたような、ビビッドカラーが映える映像。
一部のメンバー衣装にはブラックライトで光る素材が使われているようで、暗闇でも淡い光が浮かび上がるのもすごい。配信の映像だけではわからない、ステージ全体を使ったパフォーマンスに圧倒されました。

シングルのカップリング曲もライブならではの演出が次々と。
「POP TALKING」のスマホを模した映像は秀逸!
圧巻だったのは「揺らぐわ」のパフォーマンス。ステージを赤のライトが照らすと、オーディエンス全員がブレードの色を赤に変える。
会場全体が真紅に包まれる中、メイちゃん役の藪島朱音さんを中心にメンバーが躍動する。
アニメに直接リンクしない曲も十二分に楽しめました。

ウィーン・マルガレーテの妖艶なパフォーマンス

ライブには2期でのLiella!のライバル、ウィーン・マルガレーテ役の結那さんが登場。
早速3曲目の「Butterfly Wing」から、アニメの世界観そのままのパフォーマンスを見せてくれました。

衣装もアニメと同じ、黒を基調として羽根がたくさんあしらわれたもの。
驚いたのはパフォーマンスの質の高さ。
長い手足で指先まで洗練された振り付けと、大きく表現するダンスは圧巻。
ブレードを振る手を止め、見入ってしまいました。

終盤に披露してくれた「エーデルシュタイン」も見事。
似た曲調の2曲ですが、どちらも等しくマルガレーテの世界観がうまく表現されていて、一瞬で会場の空気が変わるほど。

結那さんのパフォーマンスはLiella!と同じぐらい楽しみにしていたので、生で見ることができて本当に素晴らしかった。
3期、マルガレーテがどのように絡んでいくのかわかりませんが、また圧巻のパフォーマンスを見せてほしいですね。

Sing!Shine!Smile!

エーデルシュタインのパフォーマンスに続き、おそろいの濃紺の衣装で披露されたのが「Sing!Shine!Smile!」。
本当に好きな曲で、ずっと楽しみにしていました。

ステージのビジョンいっぱいに色とりどりの花びらが舞う明るいステージに濃紺の衣装が映える!
アニメとシンクロしたパフォーマンスも見事。
夜の帳が下りたベルーナドームに温かい空気が流れるようでした。

そのままバラードの「名前呼び合うように」。
そして、こちらもバラードにリアレンジされた「私のSymphony」。
このアレンジが素晴らしかった。いつものアップテンポな曲調も好きなのですが、見事なバラードアレンジのトラックに乗せて静かに歌い上げる9人。
この曲への特別な気持ちが籠り、その気持ちはオーディエンスにも十分伝わりました。

ライブのクライマックスは、ラブライブ!決勝大会で披露された「未来の音が聞こえる」。
衣装もアニメのまま。ちぃちゃん役の岬なこさんも、きれいな髪を下して登場。

サビではステージ上部から花火が上がる!
広いドームならではのステージ演出。
メンバーもステージをいっぱいに使って、美しく、煌びやかなパフォーマンス。
ライブのクライマックスを見事に飾ってくれました。

アンコールではなんと、ビジュアルが公開されたばかりの、黒と白のストライプの衣装に身を包んだ9人が登場!
音源が公開されたばかりの新曲「Second Smarkle」。

マイナーキーのクールな曲に合わせて、誰も見たことのないダンスパフォーマンス!
発売前というのに、一糸乱れぬダンスとフォーメーションに驚き!
最後の最後にドーム公演ならではのビッグサプライズでした。

スクールアイドルは「青春」!

2期生としての悩み

ライブは最終盤。最後にメンバーからオーディエンスへのメッセージを伝えるMCの時間になりました。

このMCが本当に濃密な時間。
実に55分もの間、メンバーがライブにかけた思い、そしてLiella!の一員としての思い、それぞれの気持ちを言葉にしてくれました。
これがものすごく濃い話で、寒さも忘れて聞き入ってしまいました。

トップバッターは夏美ちゃん役の絵森彩さん。
3rdライブに向けて、ある目標を立てたといいます。
それが、「胸を張って『Liella!の一員です』と言いたい」というもの。

春に2期生の加入が発表され、ファンの様々な声を聴くうちに、Liella!というグループを壊してしまうのではないか、私が鬼塚夏美でよかったのかな?と自信が持てなくなってしまったそうです。

しかし、そんな気持ちのまま活動し続けたのでは、応援してくれるファンに対して、何より夏美ちゃんに対して失礼なのではないか。
そんな気持ちの中で3rdライブが始まり、各会場で応援するファンの声に勇気をもらうことができたそうです。

大阪公演のMC。
りーちゃん(Liyuuさん)の「9人のLiella!、どうでしたか?」という問いかけに、割れんばかりの拍手が起きました。
その温かい拍手を聞き、堪えきれずに涙が溢れた。
その時、Liella!として見ていただけるんだ、認めていただけるんだと感じたそうです。

大阪公演の話はSNSで知ったのですが、アンコール前の幕間映像でその模様が映像で流れました。
りーちゃんの一言に、涙をこらえきれずにその場で顔を覆うえもりん(絵森さん)とのんちゃん(鈴原さん)。
その時はまだ声出しは解禁されていませんでしたが、割れんばかりの拍手が本当に心に響いたことでしょう。

そんな暖かい声に答えるように、自信に満ちた声で「Liella!の鬼塚夏美役、絵森彩でした」と締めくくってくれました。

四季ちゃん役の大熊和奏さんも、ライブが進むにつれて、ファンのみんながどんどん遠く離れてしまうさみしさを感じた、と言います。
会場はどんどん広くなり、オーディエンスを遠く感じてしまう。それでも、離れてしまうみんなに声はちゃんと届けられているか?そんな不安を感じつつも、どんなに離れても最高の歌を届けたいと気持ちも高まったそうです。

やぶちゃん(籔島さん)は、自分の至らなさを痛感したそうです。
1期生にいつも助けられてばかりで、1期生の悩みにも答えられない弱さを感じる日々でしたが、いつかは1期生、2期生関係なく、みんなを助けられる強さを持ちたい、と言葉にしてくれました。
1期生の5人は2期生に比べて1年のアドバンテージがあり、アニメ同様2期生を引っ張っていく存在と思っていたので、「1期生の悩み」という言葉に疑問を感じましたが、それはすぐ後に深く知ることになります。

誰かの特別な存在になりたい

2期生最後はのんちゃん。
2期生唯一の一般オーディション合格者の彼女は、オーディションの時のことを話してくれました。

小さいころから「誰かの特別な存在になれるようなアイドルになりたい」と夢を持っていましたが、自分に自信がなく、様々なオーディションの書類を書く段階でペンが止まってしまい、泣きながら諦めることが続いたそうです。

しかし、ラブライブ!フェスでの発表を聞き、大好きなラブライブ!の一員になれるかもしれないと奮起。オーディションに応募し、最終選考まで残りました。

ずっと夢だった、誰かの特別な存在になれるかもしれない。
ラブライブ!の曲を聴きながら会場に向かったところ、同じくオーディションを受ける候補者のレベルの高さに圧倒されてしまった。

私はなんて思い違いをしていたんだろう…会場に向かうときに聞いていた同じ曲が、違った印象で聞こえるぐらい気持ちが沈んでしまったそうです。

のんちゃんは東京公演のラストでも印象的な話を聞かせてくれました。
ずっと自分に自信が持てず、「私は何もできない、生きる価値がない人間なんだ…」と思い込んでいたそうです。
その気持ちは払しょくできず、キャストになる準備期間にレッスンを受けているときも、「どうして笑わないの?」と言われるほど。
笑い方がわからなかったそうです。

ひょっとすると、同じ気持ちを抱えた人は他にもたくさんいるかもしれません。
子供のころから周りについていけない経験をしてしまうと、弱気になってしまってふさぎ込んでしまう。私もその気持ちはよくわかります。

世の中は周りに合わせることを良しとする風潮がありますが、すべての事が周りに合わせられるとは限りません。周りにうまく合わせられない人も必ず出てくるし、そういった人は自信を失ってしまう。

でも、そんな人だって人とは違う長所があるはず。
例えば、私が見る限りのんちゃんはとてもスピーチが上手。アピールしたいことを頭の中で論理的にまとめて言葉にするのがとても上手なのでしょう。

そして、東京公演で涙ながらに「私には価値がない…」と言葉にしたとき、熊ちゃん(大熊さん)が口をふさぎ、すみれちゃん役のペイトン尚美さんがのんちゃんをギュッと抱きしめる。
Liella!の一員になって、こんな素敵な仲間を得ることができたのです。

のんちゃんが言いたかったこともまさにそのことで、「こんな素敵な仲間に出会えた。Liella!のみんなって本当に素敵なんです」と言葉にしてくれたし、最後は本当に素敵な笑顔でした。

スクールアイドルとして、今では立派に「だれかの特別な存在」になれたのんちゃん。
このエピソード、悩みながらも勇気を振り絞ってμ'sに加入した花陽ちゃんそのもの。
リアル花陽ちゃん!なるほど…これは推せるわけだなぁ…と納得してしまいました。

ラブライブ!シリーズは、どのプロジェクトもかなりレベルが高く、それを実現するには相当大変なんじゃないかと思います。
高い目標に向けてひたむきに頑張る中で、当然悩みや迷いも出てきて当然。

しかも、2期生として途中からグループに加入することはシリーズ始まって以来の初めてのケース。
彼女たちの言葉に、高い目標に向き合う中での悩みや想いを知ることができました。

難しい課題や高い目標に挑み、迷い、悩みながら成長していく姿を見せてくれる。
そんな姿に見守るファンも自身の姿を重ねる事もあるでしょうし、頑張る姿に励まされることもあるでしょう。
こういった一面もラブライブ!の魅力のひとつだと思います。

「葉月恋」でいることの悩み

MCは1期生へ。
印象に残ったのは恋ちゃん役の青山なぎささんの言葉。
彼女の気持ちは、我々の想像をはるかに超えたものでした。

お披露目の時から無観客でイベントをこなした1期生。
1回目のツアーの時からようやく観客席にお客さんが戻り、今回のベルーナドーム公演から声出しが解禁。1期生達はようやく自分のコール&レスポンスでオーディエンスの生の声を聴くことになりました。初日は涙を流して喜んだそうです。

しかし1年前のツアーでは、拍手こそ受けられるものの、まだ声出しはできない状況。
なぎちゃん(青山さん)はその状況で少し安心していた、と言います。

彼女のコール&レスポンスは、みんなに「葉月恋」という名前を呼んでもらうというもの。
恋ちゃんの名前をみんなに呼んでもらえるだろうか?とずっと不安だったそうです。

恋ちゃんはアニメの1期第1話から登場。
可可ちゃんが配ったスクールアイドルのメンバー募集のチラシを持ち出し、「この学校にスクールアイドルは相応しくない」とかのんちゃん、可可ちゃんに厳しく言い放つシーンが初登場。
お世辞にもいい印象とは言えません。

厳しい生徒会長が登場するのは、ラブライブ!シリーズではお馴染み。
最初はとっつきにくいのですが、メンバー達と対峙する中で最終的には仲間になる。
きっと恋ちゃんもそんなシナリオ通りになるに違いない。

1話のアフレコの時、期待を胸にスタジオに入ったなぎちゃんですが、演出の説明の時に「恋ちゃんはすべてのファンに嫌われるキャラでいてほしい」と言われたそうです。

私はアニメ2期総括の記事で、物語とキャラクターの関係についてこんな風に書きました。

物語を構成する各キャラには、それぞれ「役割」が与えられています。
主人公は光り輝く存在ですが、その裏で損な役回りを与えられたキャラも当然出てきます。
もし自分が推しているキャラが損な役回りを与えられたら、ちょっと残念な気持ちになりますよね。
でも、そういったすべてのキャラの役割、動きがないと物語は成立しないと思うのです。

※こちらの記事より引用。

当然、1期の5人にもそれぞれ役割が与えられているわけです。
恋ちゃんは「最初は厳しいが、後でかのんちゃん達の仲間になる生徒会長」。
1期前半の恋ちゃんは、スクールアイドルを断固として認めず、かのんちゃん達の前に立ちはだかる「敵」の存在。

しかし、恋ちゃんがスクールアイドルをよく思っていなかったのは、亡くなったお母さまの高校時代の活動について、恋ちゃん自身が誤解をしていたからでした。
8話でかのんちゃん達Liella!のメンバーがその誤解を解くために奔走。
すべての誤解が解け、かのんちゃんが恋ちゃんをスクールアイドルに誘う。
「澁谷さんたちにひどい事をした私にその資格はない」と最初は拒みますが、かのんちゃんの強い気持ちと、天国のお母さまが背中を押し、恋ちゃんもLiella!の一員になります。

最初から「敵」という立ち位置で登場すれば、恋ちゃんの事情が明らかになる7~8話が盛り上がりますし、見る側の印象も深くなるはず。
物語の前半に恋ちゃんが敢えて嫌われ役になる演出にはそういった意図があったと思うのです。

恐らくベテラン俳優なら、そういった演出側の意図に納得した上で、自分なりに「どうやって嫌われようか?」と考えて受け入れるはずです。
しかし、なぎちゃんはこの作品がデビューの新人。
演技の経験も少ないでしょうし、何より今後ステージ上や多くのメディアに出るときに、恋ちゃんとして振舞う機会もたくさんあるはず。
グループの一員として活動していかなければならない時に、「ファンに嫌われてほしい」と言われたら、相当ショックだったはずです。

なぎちゃん自身も「みんなに愛されるような子なのかな、と思ってアフレコ現場に行ったら、そうじゃないと聞かされて…「あ、はい」としか言えなかった」と語ってくれました。

制作側の狙い通り、なぎちゃんは恋ちゃんを嫌われ役として演じ、ネットの評判もその意図通りになりました。
残念ながら、アニメが終わって1stツアーに出る頃になっても、恋ちゃんのネット上での評判はいいとは言えない状況でした。

でも、恋ちゃんも当然Liella!の一員。
会場に集まったファンは、恋ちゃんを含めたLiella!のパフォーマンスが楽しみのはず。
Liella!が見たくて会場に来たファンが「葉月恋!」と声を上げない訳がありません。
ベルーナドームで恋ちゃんの名前を聴いたなぎちゃんも、きっと心から安堵したことでしょう。

「これからも二人三脚で、もっといい恋ちゃんになって行ければいいと思います。ライブでみなさんの声が聴けて、全力で葉月恋と言ってもらえて幸せです」
時に声を詰まらせながら、想いを伝えてくれたなぎちゃん。
普段の彼女からは珍しい光景だったかもしれませんが、ここまで悩んでいたとは想像だにしませんでした。

ちなみに、私もキャラで言うと恋ちゃん推し。
1期から、歴代生徒会長キャラと同じ道を辿るんだろうなぁと思っていましたし、8話はとても印象的でした。
風が吹き抜けて恋ちゃんの背中を押すシーンは涙が出ました。ああいうお話に弱い、というのもありますけど…。
そして、「UR葉月恋」もとても可愛らしくて好きなエピソード。徐々にいろんな姿を見せてくれるところも魅力的ですよね。

やっぱり私、歌が好きだ!

なぎちゃんのお話が衝撃的過ぎて長くなってしまいましたが、ペイちゃん(ペイトン尚美さん)やなこちゃん(岬さん)、りーちゃんのお話も、ようやくオーディエンスの声が聴けた喜びや、キャラを演じる事への不安、そしてこれからの希望を言葉にしてくれました。
もちろん、会場に集まったファンへの感謝も忘れません。

かのんちゃん役の伊達さゆりさんも同じ。
主人公であるかのんちゃんの存在が大きくなりすぎて、必死について行く中でいつの間にか「特技は歌うこと」と胸を張って言えなくなっていた、というエピソードを語ってくれました。

そんなときに助けてくれたのがかのんちゃんであり、メンバーの仲間だった。
デビュー当初はコロナ禍で、手をつなぐのも手袋をしなければならなかったけど、今は9人になって、素手で手をつなぐことができる。みんなとコミュニケーションが取れて嬉しいし、何よりファンの声が励みになる。
かのんちゃんに追いつけるように、前を向いて頑張りたいと言葉にしてくれました。

確かに、メンバーひとりひとりに手を差し伸べ、Liella!の中心から学園の中心人物へ成長してゆくかのんちゃん。
ちょっとオーバーなぐらい輝ける主人公だからこそ、感じるプレッシャーも大きいものだったでしょう。

そんな気持ちをすべて語りたかったのか、さゆりん(伊達さん)のMCは
15分ほどにもなる長さ。
もちろんさゆりんの気持ちはとてもよく伝わってきたのですが、もうちょっと言いたい事をまとめて話してくれると、もっと印象に残ったと思うのですが…。

9人それぞれの想いや悩みを聴くことができ、共感したり驚いたり。
ずっと立ちっぱなしでしたが、とてもいい時間でした。

ただ、ステージ上のキャスト達は体が冷え切ってしまったようで、のんちゃんが「体を温めるためにバナナがやりたい」と言い出し、9人はファンミの時に話題になったバナナダンスへ。
ステージ上でも先頭を切って歌いだしたのはなぎちゃん。
あとは以前公開されたショート動画の通り。あの動画と同じシーンを生で観られるとは!
しかも、言い出しっぺののんちゃんや、なんとさゆりんも!
何故か最後まで拒んだりーちゃん。恥ずかしかったのでしょうか?

@lovelive_official

💫Liella_FMT_東京Day1💫「ラブライブ!スーパースター!! Liella! ライブ&ファンミーティングツアー ~Welcome to Yuigaoka!!~」東京Day1公演🎤ご参加いただいた皆様ありがとうございました🌟いつも以上に自由な9人が本日爆誕したバナナダンスを踊ってみました🍌明日のDay2もよろしくお願いします💪#lovelive #Liella

♬ 未来予報ハレルヤ! - Liella!

※ファンミの時に話題になったバナナダンス。
ラブライブ!公式TikTokより。
ステージ上でこの動画を見事に再現!

そして、本当に最後となる曲はアップテンポの「TO BE CONTINUED」。
心晴れる楽しい曲で、Liella!初のドーム公演は終幕となりました。

メンバーそれぞれが想いや悩みを言葉にしてくれた、55分にも及ぶMC。
その言葉を聴いたうえで、ステージを降りるさゆりんの「やっぱり私、歌が好きだ!」というかのんちゃんのセリフが胸に響きました。

若い9人が、大きな目標に立ち向かい、悩みながら成長してゆく。
彼女たちにとってのスクールアイドルとはまさに「青春」。
そんな青春真っ只中を駆け抜ける姿を見る事ができるんですから、こんなに気持ちいい事はありません。

さいごに

2022年から続いた3rdライブツアー。
1公演だけでしたが、スペシャルな公演を生で堪能することができました。
パフォーマンスはもちろん最高。その上でメンバーの気持ちも聞くことができ、胸がいっぱいの気持ちで帰路につくことができました。

予想はしていましたが、3月初旬であってもベルーナドームは極寒の地でした。
インナーはヒートテック上下。シャツにジーンズの上にニットを着て、その上からコートを着た状態で「ちょっと寒いな」と思えるぐらい。
55分という長いMCの時間では、その上でマフラータオルを首に巻いて話に聞き入っていました。
素晴らしい話で座る事を忘れてずっと立っていた分、翌日に疲れがドッときた…。

本当にあの場所だけ何故か寒い。
高台にドームがあり、風が吹き抜ける上に全面コンクリートの建物ですから、無理はないのかもしれません。

また、ネット上では今回の集客についても話題になっていました。
昨年のAqoursのライブでは、アンコールでスタンドからアリーナまで見事な「虹」を再現できるほどでしたが、今回はアリーナは満員でもスタンドは下段のみ埋まっただけでした。
コロナ前はステージ裏の見切り席まで完売になるほどでしたから、それを知っているとかなり寂しい印象を受けます。

昨年はまだ入場者数に制限が設けられていたため、アリーナも椅子の数を減らしていましたし、スタンドでもわざと席間を空けてお客さん同士が距離を置いて見られるようにしていたのだと思います。

対して今回のライブは観客制限が撤廃された初のドーム公演。
アリーナは席間を空けずにしっかり埋まっていた印象ですが、スタンド席は残念ながら満席にはならなかったようです。
ようやく今までの生活が戻ってきていますが、それでも人の流れが元に戻るまでには相当な時間がかかるのだと思います。

それに、今は有料配信が主流になっていますから、今やどこでも、期間内ならいつでもライブを楽しむことができる。
エンターテインメントを提供する形が大きく変わってしまいました。

アフターコロナでのドームクラスの公演はちょっと厳しいかなと思っていましたが、集客だけ注目するとその通りになってしまったようです。
ただ、グッズ販売や各アリーナの動員、3回の有料配信で収益は十分あったと思います。
それなら、今後のライブの主流はドームクラスの会場を借りるよりもコストが抑えられるホールやアリーナクラスの会場にシフトしていくのではないかと思います。ぴあアリーナMMや有明アリーナなど、新しい施設も次々出来ていますから、その流れは加速するのではないかと思うのです。

再びドームクラスでのド派手な演出を見る事ができるか?
今後のライブの在り方についても注目です。

タイトル画像は、ラブライブ!公式Twitterより使用させて頂きました。
バックステージでスタッフが用意してくれたイルミネーションを前にするLiella!の9人とウィーン・マルガレーテ役の結那さん。
本当に素晴らしいライブでした。


ライブが終わり、記事にするまで1カ月経ってしまいました。
その間、4/1にはラブライブ!シリーズ恒例のエイプリルフール企画もありましたね。
Liella!の「オニフェッショナル 仕事の流儀」本当に面白かった!

美女揃いのメンバーによるガチコントを見られるとは!
割とキャラ設定がクセ強でしたが、みんな衣装も似合っていて、演技も上手で楽しめました。
特に「うさんくさゆり先輩」が際立ってましたね!

【お知らせ】
ラブライブ!関連の記事を集めたマガジンを公開しています。
アニメの感想とまとめや、ライブイベントの感想など。
昨年精力的に書いたこともあってか、特に虹ヶ咲の記事を多くの方に読んでいただいています。
興味を持たれた方は、是非こちらもよろしくお願いします。


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