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やれんのか!?衆院選2021

岸田首相!アンタが掲げた「新しい資本主義」...本当にやれんのか??
アンタが出来なかったら、ほかの様々な改革含めて、くすぶってる野党の猛者たちよ...出てこいや!!

衆議院選挙2021。
少し懐かしい気もするこのセリフの通り、今回の選挙は正に岸田政権の今後を担うものとなる。
自民党総裁選の時に掲げたいくつかの政策の是非を国民に問う。
このまま岸田政権でいいのか?または野党が政権を奪取するのか?
注目の衆院選について語ります。

この記事はあくまで私の意見です。
足りない部分があるかもしれませんし、考え方は人それぞれです。
でも、ただ選挙に行くだけでなく、我々の将来のこと、これからの日本の事を、政治を通して考えてほしいと思って書きました。
選挙に行く前に、ちょっとだけ読んでみていただけると嬉しいです。

まずは、公示されてから急に騒がれだした、「若者よ、選挙へ行こう!」という運動を見て、選挙というシステムがよくわからない、という方に読んでほしいお話から。

選挙とは、「椅子取りゲーム」だ。

私が20代の時も、選挙には行かなかった。

地域に候補者が何人もいるが、特に知り合いでもなければ有名人でもない。
いったいどのような人なのかが全くわからなかったからだ。

歳を重ねるにつれ、選挙とはどのようなものかがだんだん理解できるようになった。
選挙については、恐らく中学生ぐらいの社会科の授業で教わったと思うのだが、まるっきり覚えていない。
しかし、目まぐるしく変わる政局を見て、ようやく理解できた。
小泉政権や第一次安倍政権、民主党へ政権交代し、東日本大震災を経て自民党が政権奪還…。
思えば、選挙権を得てから、様々なことがあった。

選挙とは、「椅子取りゲーム」なのだ。

各党が一番欲しいのは、「過半数の議席」。
法案がまとまり決議に入ると、最終的に「多数決」となる。
多数決なら、仲間が多い方が有利に決まっている。
その仲間を一人でも多く議席に座らせるために、各党が血眼で選挙戦を闘う。

投票所に行っても誰に入れたらいいのかわからない場合は、各党の公約を見て、一番相応しいと思う党、自分が「推す」党の候補者に票を入れれば良い。
比例代表はもっとわかりやすい。自分が推す党の名前を書けばよいのだから。
その一票が積もり積もって、推しの政党がより多くの議席を取れる。
応援した政党がもし過半数の議席を取れなくても、4年間様子を伺ってみると、世論や政局がガラッと変わるかもしれない。4年後、推しの党が変わっているか、別の党が推しに変わっているか…?

とにかく、まずは投票所に行って、「自分の推しの党」に投票すること。

では、私の推しはどの党なのか?
衆院選に向けて、こんなことを考えた。

経済成長と分配

岸田首相は、「新しい資本主義」を掲げ、経済成長と分配を軸とした経済政策を取るという。
「経済成長」はよく聞いた言葉だが、「分配」という言葉を首相が掲げるのを初めて聞いた。

いったいどのような分配をするのか?
コロナ禍での中小企業や個人経営の飲食店など、有事の際に必要なところへ効率よく分配するのか、はたまたベーシックインカムを実現させるのか?
そういうことも含めて、「新しい資本主義」がどうなっていくかを見てみたい。

先日の自民党総裁選。
国民のコロナ対策への不満から、次の選挙で自民は苦戦、菅首相が再選されて厳しい道を進むかと思ったが、一転、菅首相は不出馬。
手を挙げた4人は面白い面子だった。

自ら派閥を束ね、足場を固めて首相への道へ再挑戦した岸田さん。
早くからSNSなどを巧みに使い、ワクチン担当大臣で実績を作った大胆な改革派、河野さん。
安倍元首相肝入りで新たな経済政策を打ち出し、初の女性首相へ燃える高市さん。
以前より首相の座を望まれ、今回は子育て世代への政策を訴えた野田さん。

誰が次期総裁となるか?
結果は良くも悪くも下馬評通りだった。
最終的に岸田さんと河野さんの決選投票。
結果、議員票で多くの票を集めた岸田さんに軍配。

内訳は、大胆な改革を推し進めようとする河野さんに若手議員の多くが投票し、保守的なベテラン議員は岸田さんに票を入れたという。
私も、河野さんが総裁になったら、これから面白くなるのではないか?と思っていた。
SNSでのアピールだけではなく、ワクチン担当大臣として腕を振るっていた時から数多くのメディアに積極的に出演し、現在の状況を説明。その上でどんな質問にも答えていた。
そんな姿を見て、河野さんならより透明性を持って国政に向き合ってくれると思った。

しかし、最後は自ら派閥を束ねる岸田さんが勝った。
もし河野さんが総裁の座に就き、大胆な改革断行が行われた時、自らの立場を危惧するベテラン議員たちが岸田さんに票を投じた、という想像が簡単にできてしまう。
これでは、首相が代わっても何も変わらない。

しかし、岸田さんが言っていることは退行もしていないし、今後を見据えたものだったと思う。
声高らかにアピールした「新しい資本主義」。
経済成長と共に、あらゆる人へ「分配」することを考えてゆく。

「分配」というワードが新鮮に聞こえた。
確かに、今までの首相がその言葉を口にしたのは記憶にない。

アベノミクスによって経済成長は促されたが、その反面、経済格差が広がったという。
コロナ禍によってその格差はさらに広がり、生活がままならない人も出てきた。
そうでなくても、日々の暮らしが精一杯な人も多い。

そんな中打ち出してきた、「成長と分配」という政策。
いったい、どのようにして実現させるのか。それを見てみたい。

下馬評では、自公連立での過半数超えは難しいと言われている。
経済政策だけでなく、菅総理肝入りのデジタル庁も発足したばかり。

しばらく自公連立政権で様子を見てみるのもいいのではないか?と思う。

やれんのか!?野党の猛者たちよ

対する野党は、というと、アンチ自民党な発言を繰り返しているようにしか見えない。
自公連立政権に相対するのが野党の仕事ではあるが、「自民党のコロナ対策はダメだ」「ウチならもっとこれぐらい経済支援する」という美辞麗句を並べても、実現できる信憑性が感じられない。

かつての民主党政権の時を思い出す。
自民党の不甲斐なさから世論が傾き、野党第一党の民主党が政権を奪取。
様々な経済政策を打ち出し、そこそこうまくいっていたと思う。
高速道路の料金がメッチャ安かったのを覚えている。

しかし、そこへ来て起こった未曾有の危機、東日本大震災。
被災者への補償や復興支援に手間取り、「民主党じゃダメだ」とレッテルを貼られてしまった。

ただ、有事の際の支援策は本当に難しいと思う。
どの程度の規模で支援を行うのか。誰に対して、どこまで支援するか。
そもそも、財源はどうするのか?国債を発行し続けて、この先どうなるのか?
それは、コロナ禍での支援策も同じ。

ある程度制度が定められていて、その中で精一杯やった。
それでも、救えなかった人たちがいる。

結局、誰がやっても結果は同じだったのではないか、と思う。

コロナ禍収束に一筋の光が見えてきた今、今後同程度、それ以上の災害やパンデミックが発生した時、今回の教訓を次に生かすことができるか?
支援制度の見直しはできるか?すべて自治体任せの体制は改善できるか?
いざとなったら緊急事態宣言より強力なロックダウンを行うことができるか?

今、手厚い支援を必要としている人がいるのはもちろんだが、場当たり的な支援策ばかり打ち出しても、有権者の顔色を伺っているようにしか見えない。

野党だけでなく、与党をも巻き込んで今後もっと議論し、様々な補償制度を変えていかねばならないと思う。
その舵取りは誰が行うのか?
自公連立政権がダメなら、野党が立ち上がるしかない。
それだけの体力が今の野党にはあるか?

「やれんのか?」と問うのは、自民党だけではないのだ。

若い候補をもっと国会へ

岸田さんを自民党総裁の座に就かせたのは、多くのベテラン議員の票のおかげだと述べた。
それはすなわち、大胆な改革を推し進める河野さんに若手議員が呼応したと言うことができる。
若い人ほど、早急に改革を推し進めなければならないという危機感を持っているのだと思う。

人は歳を取るほど保守的になってくる。
このような状況が続くと、今までと何も変わらずどんどん酷くなる一方になるかもしれない。
ますます若い人にお金が回ってこない。
私のような「中間層」と呼ばれる世代にとっても死活問題になる。
我々の老後は、諦めなければならない。

そうならないためにも、まずは若い議員を一人でも多く国会に送り込むべきだ。
いざ入ったら長いものに巻かれてしまうかもしれないが、国会内の代謝を続けていくことで必ずいい方向に向いていくと思う。

「若手」というか、同世代として注目しているのは、れいわ新選組。
新しい党なので数こそ他の党に比べ少ないものの、候補者に若手を多く起用し、今回の選挙に挑んできた。

代表の山本太郎氏。

当然若い頃から知ってる。メロリンQから芸能界入り。役者として長年キャリアを積んできた。
なぜ政界に入ろうと思ったかは詳しく知らないし、彼の活動を深く調べているわけではないが、天皇陛下に脱原発についての書を渡そうと試みたりする姿から、個人の利益だけで動く男ではないと思う。

そして、この人は話し方が上手い。
自身の政策も以前の参院選から変わらない。脱貧困を中心に掲げる。
様々なデータを並べ、このままではこのように悪くなる一方だ、そうならないためにもこうしなければならない。私にやらせてください。我々を選んでください、といった論調。
声色も柔らかく、語りかけるように話す。
一度、新宿西口の駅前で演説しているところを見たことがあるが、多くの人だかりができていた。
メロリンQの頃とは180度違う印象。ただの目立ちたがり屋だと思っていた。今も目立ってるけど。

考え方は人それぞれ。過去の言動から彼を信用できないと思っている人もいるかもしれない。
ただ、政策が一貫していてブレない。その姿勢は評価できるのではないか。

彼が集めてくる若手を少しでも多く国会に送り込めれば、野党の中でも存在感が出てくる。れいわ新選組だけでは難しいことも、野党の繋がりが強くなれば、与党に一矢報いることができると思う。

本来、自民党総裁選の話題で持ちきりだった時に、立憲民主党が中心となって野党の結びつきを強化していくべきだったのではないかと思う。
衆院選があることはわかっていたことだし、自民党に対する世論の評価も下がっていることは承知していたはず。野党同士が繋がりをもっと強化して望めば、今度の衆院選で政権交代があるかもしれない。
しかし、今の状況では難しいと思う。
ならば、今後を見据えて少しずつ変えていかねば。

最後に

比例代表東海ブロックの候補者として、以前記事に書かせていただいた山本左近氏が立候補している。
私の勉強不足で、関東から比例代表に自民党と書いても、山本氏を国会に送り込む力はなかった。
しかし、車社会やモータースポーツの地位向上のためにも、なんとか頑張ってほしい。
F1日本GPは2年連続で涙をのんだ。他の国際レースについても同じ。
なんとか今回は当選し、国会へ山本左近氏を送り込んでほしいと思っている。



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