個別指導で合格させる率の高い数学講師と低い講師の見抜き方とは?

私はこれまで10年近く多くの医歯薬系専門予備校で受験生を指導してきましたが、同じ数学を教える同僚講師の中には、生徒の成績を短期で伸ばすスキルが抜きん出ているな、と感心させられる講師に何人かお会いしたことがあります。

割合でいうとプロ講師の中でも10人の中でせいぜい1人いるかいないか位ですが、授業の様子をブースの隣で見ていたり、彼らとお話しているうちにいくつかの共通点に気が付きました。

【共通点その1 一定量の板書】

それは、授業時間内に大量の板書を行うというところが1つのポイントです。例外は一人もいませんでした。実績を出している数学講師の方々は、2時間の授業で相当な量の板書を行います。

考えても見てください。個別指導にやってくる生徒さんの大半はテキストを自力で進めることが難しいケースが大半です。それに加えて、いくら数学的に正しい内容を講師が指導中に【口頭で】指摘していたとしても、それが授業後に個別指導を受けに来る生徒さんの頭にどの程度残るでしょうか? 

目で見える形で数式や問題を解くプロセスを板書してもらってようやくコツを多少掴めるかな、というのが個別指導に来る大半の生徒にとっての現実なのに、ほとんど板書をせず口頭だけで教えている講師を見ていると、〈時間とお金を無駄に捨ててるようなものだな〉と感じざるにはいられません。

とはいえ、板書を大量に行うというスタイルの授業は講師にとっては結構な負担になりますし、雇われながらやっている立場なら程々に手を抜かないと多くのコマをまわすことができない、というのも実情です

しかし、その方法だと、正直なところ生徒の成績が大きく伸びることはなかなかありません。

【共通点その2 確認テストを定期的に行う】

さらに、合格実績を高い確率で出している講師たちには共通点がありました。それは、定期的にオリジナルの確認テストを作って生徒に解いてこさせることを繰り返していることです。

これはスポーツの強い高校をイメージしてみてください。強いチームほど公式戦以外に驚くほど多くの〈練習試合〉を行っています。

普段チーム内だけで練習していても気が付きにくいけれど、練習試合を行うことによって自分の弱点やクセが見えてきたり、改善点が見つかります。そうやってトライ&エラーを繰り返しながら、練習してきた内容をより実践で使える形に仕上げていくのです。

受験指導というのもこれと非常に似ているんです。

スポーツの〈練習試合〉にあたるのが【確認テスト】であり、【わかっているつもりだけど実はよくわかっていない論点】を次々に洗い出して、その後の指導で効率よく克服していくことにつなげているのです。

しかしながら、授業中に板書はほとんどせずに、口頭で自分の数学に対する評論を述べることや雑談に終止する講師の方、というのも残念ですが結構な比率でいらっしゃるのが現実です。

講師室で同僚の数学講師を見ていると、(単に数学が好きなだけで生徒の学力を伸ばすことにはあまり興味がない講師)と(熱意があり、コンスタントに生徒の学力を引き上げている講師)の差は歴然としています。

予備校の講師室には共用の広い机がおいてある所が多いのですが、前者の講師が座っている机の上はいつもきれいで何もおいていないことがほとんどです。

これに対して、後者の講師の机の上には大量の演習用プリントが積み上がっている様子をよく見かけます。(どの生徒にどの演習問題を解かせれば生徒の学力を伸ばすことができるのかを経験的に熟知していてそれを使い分けているのです)

あなたが、限られた時間内で本当に効率よく数学の学習を進めて、歯学部に合格する確率を最大化させたいなら、板書をたくさんすることを厭わない講師を探すべきです。探し方はたいして難しくありません。

めんどくさがらずに体験授業を受けてみましょう。1時間受けてみて講師がホワイトボード1枚分すら板書しないような授業なら、数学の場合は時間とお金の無駄、と考えて良いでしょう。

ちなみに当塾dentalmathでは大量の板書を作ってそのばでお渡しするだけではなく、あなたに丁度よい負荷のかかる演習問題をその場で作成して添削いたします。 →詳しくはこちらへ  

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