予備校に来るだけでは受かるようにならない現実をどうするか?
私が学生だったころ、英会話の教材で「誰でも聞き流しているだけで英語が話せるようになる」というキャッチフレーズの商品がありました。
有名なプロゴルファーを広告塔にして大々的にCMをうち、「英語を聞き流すだけでどんどん英語が話せるようになる」というニュアンスのキャッチフレーズで売り出したため、日本中に広まりました。
当時大学生だった私の友人がこのキャッチフレーズに惹かれて衝動買いし、1年近く聞き流していたそうですが、本人いわく「英語は全く話せるようにならなかった」とのことてす。
この話を塾や予備校の授業や参考書などに置き換えて考えてみましょう。「授業を聞くだけで合格できる」とか「授業動画を見るだけで合格できる」などをキャッチフレーズにしている塾や予備校はさすがに見た事はありません。
しかし、個別授業を受けに来る受験生を長年見ていると、この様な感覚でやって来る生徒は意外なほど多いのです。
もちろん私も受験生の合格可能性が最大限まで高まるように【分かりやすい解説をする】【進捗度に合わせた課題を作る】【生徒の性格に合わせて学習プランを微調整する】といった事をやるのですが、それでも基本的な学習態度が間違っているとなかなか伸びません。
基本的な学習態度とは、
①受験生であるあなた自身が手を動かして取り組む意思を持つこと(復習する、疑問点を探す。)
②授業以外の時間で自習する時間を一定量確保すること。
③講師のアドバイスに素直に耳を傾けること。
の3点に集約されます。逆に、長年見ていて合格していく生徒達の共通点がまさにこの3点なのです。
スポーツでも楽器の演奏でも何でも良いのですが、人間が新しいスキルを習得しようとするときに熟練したプロの様子を単に【映像で見るだけ】だったり、プロの解説を【聞くだけ】で上達するでしょうか? また、プロのアドバイスを聞かずに自己流に固執する人がより早く上達するでしょうか?
そんな訳ありませんよね。数学の学習もこれと同じです。新しいスキルを学ぶとは、自分の脳内に新しい回路を作っていくことですから、それなりに負荷と時間をかける必要があるのは当然です。
とはいっても、独学で一からやるより、既に情報・スキルや・経験を持っている講師の力を借りたほうが、合格までにかかる時間を遥かに短縮できるのも現実です。
数学の様々な概念を理解できるようになったとしても、それを短い時間内に使いこなして入試問題を解くことができるようになる事とは別次元の話なので、できるようになるまで予想以上の反復練習が必要になります。
実際に演習問題を解くという形で練習を続けていると、こういう場合はどうするべきなのか?というテキストにはっきり書かれていない疑問が次々出てくるので、そういった疑問にいつでも答えてくれる環境が必要になってきます。
そういった環境を私の塾では提供いたします。
私立歯学部オンライン指導(都内ならライブでも可能)https://www.dentalmath.net/
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