志望校の過去問を解くときは繰り返し出題されているテーマに注意しよう

10月が近づいてきましたね。そろそろ志望する歯学部志望校の過去問演習に取り組み始めている生徒さんも多いのではないでしょうか。

毎年この時期になると返却された夏の全答模試の成績が思わしい結果ではなかった、と落ち込んでいる生徒さんの声をきくこともありますが、

志望校に合格するために大事なのは全国模試の成績よりも自分が受験予定の志望校の過去問で得点力を磨くことです。

河合塾や東進ハイスクールなどの全国型模試は国公立大学や歯学部以外の学部なども含めた幅広い学力層を対象にして問題が作られているため、私立歯学部の入試ではまず出題されない論点や問題も出題されます。

通われている高校では全生徒が一律で受験させられるために、模試の結果が返ってくると必要以上に気になってしまうかもしれませんが、あくまで模試は目安だと考えましょう。

そして、模試以上に大事なのは【自分の志望校群での過去問演習】です。

過去問演習するときに知っておくとよいことについてお話ししたいと思います。

大学の入試問題は出題者が同じ期間は似た傾向が続くことが多く、
  例えば繰り返し同じ分野の問題が出題されるとか(東京歯科大ではベクトル問題・微積問題が過去5年以上繰り返し出題されています
同じ分野の中でも同じ論点を隔年で出題していることがあります。(昭和大学の三角関数分野は合成して範囲を求めさせるのと、関数の最大・最小を求めさせるのが定番

さらに問題を作るときの状況設定が似通っているケースもあります。
日本歯科大では2018年以降3年続けて、色付きボールや数字が記されているカードから取り出す系の確率問題が出題されています。
こういうことを知っておくと、志望校の対策をするときに非常に有効です。

例えば、日本歯科大のように袋に入っている色付きカードや数字の書いてあるボールから取り出す系の問題なら、
全く同じ問題は出ないにせよ、2冊ぐらい問題集を使って似たような設定の問題は意識的に多く取り組んでおくべきです。
 
特に受験まで時間がなくて全範囲まんべんなく取り組む余裕がないなら、
こうしたことを積み重ねる事が合格点を狙う上では合理的でしょう。

100%とらないといけない、1問でも落としたくないという完璧主義で取り組んでいるといくら時間があっても足りないように感じるかもしれませんが、 

全範囲の中から出題可能性の高い分野に絞って取り組むスタンスの方が感じるストレスは軽減されるはずです。

また、赤本を使って過去問を解きこんでいくと大学ごとに出題されやすい論点が分かってきたり、この手の問題はまず出題されることない、ということが分かってくるのですが、

歯学部受験の数学に精通した講師との1対1個別指導授業を活用すると一人で取り組むよりも時間を大幅に節約できると思います。
https://www.dentalmath.net/


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