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XIIX(テン・トゥエンティ)を余すことなく堪能する三曲
はじめに
最近の私の関心は専ら音楽にある。
本日10月20日、好きなバンドの命名日(後述。他になんと言えば良い?)に何かしたいと思い、お題 #スキな3曲を熱く語る に乗じて記事を書くことにした。(お題の応募期間終わってるけど…)
XIIXとは
ギターボーカル斎藤宏介、ベース須藤優の2人組バンドである。
UNISON SQUARE GARDENというバンドでギターボーカルとして活動している斎藤。ユニゾンとは別の表現の場を設けようと行っていたソロ活動で須藤と共演し、バンド結成に至る。
詳しくは下記引用記事を参照。
──バンド名のXIIXはお二人で決めたんですか?斎藤 共作ですね。バンド名が全然決まらなくてドツボにはまって。もうホントに決めなくちゃヤバいという日が10月20日だったんですよ。ネギマ鍋をつつきながら「“テン・トゥエンティ”でよくない?」って。ー音楽ナタリーインタビュー2019年12月18日
アルバム「White White」「USELESS」、シングル「アカシ」の他YouTubeでも楽曲を公開している。
*
XIIXでの活動より先に他の面で名の知れた2人だが、このバンドでの活動をこぢんまりやるつもりはない。
たくさんの人に届けるつもりでよい音楽を作っているという自負がある。
より広く聴かれたいという意志がインタビューの言葉の節々に感じられる。
私自身素晴らしい音楽に出会えて幸せだ感じているのでこうして
「私が好きな曲を是非聴いてほしい!」
と言葉にしている次第である。
だから今日は聴いてくれ、とお願いする。
私がスキな3曲について
2ndアルバムUSELESSの3〜5曲目、この流れが好きだ。
この2枚目のアルバムは彼らが自信を持って世に送り出したもの。
今回のアルバムは“売れる”ために作ってたんです。それは「僕らがこれだけカッコいいと思ってるんだから、そりゃあ売れるでしょ」ということの証明でしかないんですけどね。ー音楽ナタリーインタビュー2021年2月22日 (以下引用部は同じ)
その中でも私が特に好きなのが今日紹介する3曲だ。
全体的にポップに振ったアルバムだと言われているが、その中でもそれぞれ違うムードをまとう曲になっている。
1. フラッシュバック
一曲目、何と言えばいいかわからない掴みどころのない曲。
テンポはゆったり。雰囲気は明るい。歌詞は独特で時々シャープ。
「たどり着く私は幽霊」の後に効果音が入るなど2人の奏でるバンドサウンドに限らず様々な音を取り入れた遊び心が感じられる。
これはXIIXの他の楽曲にも共通する特徴だ。
「バンドをやっている」以上に「音楽をやっている」というのがよく伝わる。
メンバーの須藤さんはベーシストであると同時にアレンジャーなどとして活躍しているという背景を加味して考えても、この感想はあながち的外れではないと思う。
歌詞に言及すると
「音楽ばっか聞いてないで
ちゃんと取らなきゃ緑黄色野菜」
はかなり好き。
「視線の蜘蛛の巣かいくぐって」
「揺るぎない信念掲げて
偽りなく声を荒げて
ガッデム こんなにもやってる
bad day レッテル貼られてる」
この辺りに踏み込んでいくと、自身らについて歌っているのではないかとも思った。
もしそうだとしたら、この信念が変わりなくあり続けてほしいものだ。
2. ブルー
肺を刺す冷たい空気、白と青の鮮やかな対比。
そんな情景がくっくりと浮かび上がってくるバラード調のラブソング。
須藤 花が咲いて散るまでを早回しで映した映像をYouTubeで観て「こういうイメージの曲を作りたいな」と思ったのが始まりですね。
制作についてこう語られている通り、花の儚さ、美しさが存分に発揮された曲に仕上がっている。
この繊細な魅力に取り憑かれた私は思わず花を探しに走った。
どういうこっちゃ。
「切なさの藍色に 寂しさの水色に
静かな火を青く灯した」
この色の描写に対する真っ直ぐなタイトル「ブルー」というのも私のツボにハマった。
感覚的で上手く言葉にできないが
私にとって1番のこの曲の魅力はボーカルの声の起伏が上がりきらないところ。
サビの盛り上がりは十分あるのに、声の力強さが一歩引いたところで留まっているように感じられる。
斎藤さんが透明感を残しつつ力強い歌い方をできるのは知っている。
しかしそれをせず、あくまで「温度の低さ」を残して歌い上げる。
これにより曲全体のまとまりが強くなり、叙事的な部分がより鮮明になっているのだと思う。
以下オタクの妄言
インタビューでこの曲はLight & Shadowの系譜にあると書かれていた。個人的には詩に着目してFantomeの系譜だと思っていたので驚き。遺伝子を調べてみたら実は見かけが近いこの生き物よりも全然違って見えるあの生き物の方が近縁でした!みたいなアレ。
終わり。
3. Vivid Noise
ジャキジャキのギターがカッコいいロックナンバー。
疾走感はあるのに実はそこまで速くないテンポ(BPM)が面白い。
韻を踏んだラップ調のメロディーはXIIXの楽曲の一つの特徴だと思う。
この曲でも
「キリがねえ」「引き金」「かさばっていく種」「時は金成」と言葉が続く。
次いで「癖になってんぞ」「んでmake some noise」そして唐突な
「あとは好きにしてええよ」
関西弁。なんかよく分からないけど楽しい。何度でも好きにしてええよ、言われたい。
これが病みつきになって何度も聴いてしまう。
そんな曲だ。
他にも好きなポイントを熱く語ると
サビ前の「今夢を見ていた」「そっと手を重ねた」で低音から高音へ一気にかけあげるところ
同じメロディーで最後は「それを吹き消した」
是非聴いて、吹き消されてみてほしい。
おわりに
ここに挙げた3曲は率直に言ってXIIXの代表曲ではない。
単にバンド名を検索して1番にたどり着く入り口とは違う、私が大好きな曲を紹介してみた。
この3曲がそれぞれXIIXの違う顔を見せてくれるのは間違いない。
しかし、これでXIIXの魅力を余すことなく堪能したとはいえない。
まだまだ彼らの魅力は語り尽くせない。
XIIX(テントゥエンティ)を余すことなく堪能するための入り口になり得る三曲として是非聴いてみていただきたい。
最後にこのバンドの代表曲(人気曲)も3曲書きおいて終わりにする。
最後までお読みいただきありがとうございました😊
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