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「Webプログラミングが面白いほどわかる本」を出版させてもらいました

N高等学校でプログラミングを教えているsifueと言います。本日「Webプログラミングが面白いほどわかる本」という、JavaScriptでプログラミング入門を終えたN高等学校の生徒が、本格的なWebプログラミングを学ぶための基礎知識を習得する部分をまとめた本を出版させてもらいました。N高等学校の生徒さんが1年目の9月ぐらいまでに習う内容となっています。

各所で話題となっていますN予備校プログラミング入門コースの、第1章部分は前書である「高校生からはじめるプログラミング」なのですが、この本は2章から3章の前半までがまとまった内容となっており、

●Chapter1 Linuxの基本を身に付けよう

LinuxというOS/コンピューターの構成要素/コマンドでファイルを操作する/標準出力/viの使い方を学ぼう

●Chapter2 シェルプログラミングをやってみよう

シェルプログラミング/通信とネットワーク/サーバーとクライアント/HTTP通信/通信をするボットの開発

●Chapter3 GitHubで始めるソーシャルコーディング

GitHubでWebサイトを公開する/イシュー管理とWikiによるドキュメント作成/GitとGitHub/GitHubへのpush/Gitのブランチ/ソーシャルコーディング

●Chapter4 Node.jsでプログラミングをやってみよう

Node.js/集計処理を行うプログラム/アルゴリズムの改善/ライブラリ

●Chapter5 Slackのボットを作ろう

Slackのボット開発/HubotとSlackアダプター/モジュール化された処理/ボットインタフェースとの連携

●Chapter6 HTTPサーバーを作ってみよう

同期I/Oと非同期I/O/例外処理/HTTPサーバー

以上を学びます。

HTML/CSS/JavaScriptでプログラミング入門が終わった人が本格的なWebプログラミングを学ぶ際に必要な知識がまとまっています。具体的に言えば、Webアプリケーションフレームワークの機能を学ぶためのセキュリティ以外の基礎知識をまとめたものとなっています。(なおN予備校では更に続きがあり、秘密の匿名掲示板を作りセキュリティを学んでいきます)

多くのWebプログラミングを学びたい方が一番最初に触れるのは「Webアプリケーションフレームワーク」です。例えばそれはRuby on Railsであったり、PythonのDjangoやPHPのLaravelやNode.jsのExpress.jsなどであると思います。

無論これらのフレームワークのチュートリアルも非常によくできており、前提知識も教えようとしていますが、圧倒的に情報が足りないという事実があります。

それはLinuxの基礎だったり、そもそもコンピューターの仕組みだったり、シェルプログラミングだったり、コマンドラインの使い方だったり、標準入出力だったり、TCP/IPやHTTP通信のしくみだったり、GitやGitHubのしくみだったり、ライブラリのしくみだったりといったものです。中学を卒業したばかりのコンピューター初心者を相手に基礎的な知識までたどっていけば、膨大な知識が必要になっていることがわかると思います。

無論、チュートリアルの中には前提知識をさらおうとしてくれているものもあります。ですが実際は、本当の初心者はWebフレームワークの機能や目的の量以上の膨大な知識を身につけなければ、Webアプリケーションフレームワークを正しく使って学んでいくことはできないと考えています。また仮にこれらの不足知識をGoogleで毎度毎度深く深く調べながら学習していくことは、非常に根気のいるものです。

この本は「Webプログラミングが面白いほどわかる本」と題させてもらってはいますが、実際にはWebアプリケーションフレームワークを学ぶ際にそのチュートリアルでやろうとしている操作や背景にある技術がわかる本、となっています。必要な知識を一本道で学べるようにしていることで、インターネットで検索に検索を重ねて、今何を学んでいるのかすら忘れて迷子になってしまうような状況を防ぐようにしています。

この本の利用の想定としては、Webプログラミングでサーバーサイドにチャレンジしていきたい方や、システムインテグレーターとしてWebプログラミングを知らずに仕事をしてきたシステムエンジニアの方が、Webプログラミングを学んで行くための下準備の知識を蓄えるために利用することを想定しています。

実際、N予備校のプログラミング入門コースは、Web業界やWebを活用する企業の社内エンジニア研修のテキストとして利用して頂いている事例も増えており、本書の内容の学習を必要とされている場所は増えて来ていると感じています。

ぜひ、Webアプリケーションフレームワークのチュートリアルや本にチャレンジしてみたけどつまずいてうまくいかなかったという方、これからチャレンジするよという方にこの本を利用していただき、サーバーサイドのWebプログラミングにチャレンジして頂ければなと考えています。

すでにN高等学校ではプログラミングを教え始めてもう3年目となり、N予備校にて、一度もコードを書いたことがない初心者が最終的にニコニコ動画を再現させるところまでを実装する教材までを作ってきました。なお、ニコニコ動画再現コースでは、MPEG-DASHの動画変換配信サーバーを作ったり、ドワンゴの特許を利用してコメントレンダラの実装の学習をしたりもしています。

そして実際に、これらの教材を利用してN予備校でゼロからプログラミングを学んだ方が、今では様々な企業でエンジニアとして活躍しています。その方々の報告を聞かせてもらうたびに非常にありがたく感じさせてもらいながら、毎週月木19時からのN予備校の生放送授業をさせてもらっています。

この本を必要とする方に、ぜひご活用いただければと思います。どうぞよろしくお願いします。

なお追伸ですが、前書の「高校生からはじめるプログラミング」の方も今は電子書籍で半額セールせてもらっているようです。もしWebプログラミングを、プログラミングを学んでみたいという方がいましたらぜひ、ご利用ください。



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