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始まりの礼文島 その3

取りあえずメシだよね。

続きのお話……

一通りの清掃が終わり、住居型店舗だったのもあり、自分達の生活居住部の清掃も進めつつ、開店までの段取りや、備品の調達 (ある程度のものは札幌から調達してあったので、それが届くまであるものをどう利用するかという判断をしていた訳です) など、その中でも自分たちそれぞれの役割や、トイレ使用のルール、またお風呂の問題や食事の問題。など、何もかもがゼロからの土地での出発なので結構精神も疲弊していたと思います。

特に食事は、店舗がまだ稼働していない事もあって、どうしても出来合いや外食に頼らなければならず、それが生活の中で、結構なボリュームの問題となるのでした。それは、島の事を悪く言うのではなく、そもそもそこで生きていこうとしたらそうなるわけで、もちろん人口比の関係もあるのでしょうが、お店自体が少なくまた観光地であるという事もあり物価が高いわけで、そうそう悠長にやっていられなかったのです。

店の周りにはお花がいっぱい咲いてるんだよね

で、唯一あるコンビニ、道民の味方、セイコーマートのお世話になる毎日となりました。

まあ、開店して仕入れた物が入ってくれば、材料を自家償却して賄いも食べれるし、そんな希望的観測をしながらコンビニに通う日々を送っておりました。

そして店舗のリノベーションが進み、仕入れた物も入ってくるようになると、開店までの準備に追われる事になり、実際のところ賄いどころではなくなり、コンビニや市場調査の外食が続いていたのでした。そして、なかなか届かない物資や備品の為、スケジュールが頻繁に狂い都度調整をしていたのですが、日程の問題もありいよいよ仮オープンとグランドオープンを迎えるのでありました。

                                                             つづく

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