見出し画像

改訂案に不適切指導の具体例が載りました

2022.8.26に、生徒指導提要の改訂に関する協力者会議(第9回)が
行われました。
その配布資料として、生徒指導提要の改訂案と、
安全な生徒指導を考える会の3回目の要望書が載りました。

今回の改訂案に、安全な生徒指導を考える会が3回目の要望書で要望していた
不適切指導の具体例が載りました!!

不適切指導については、以下のところで触れられています。

第3章 チーム学校による生徒指導体制
3.6 生徒指導に関する法制度等の運用体制
3.6.2 懲戒と体罰、不適切な指導

P104に、今回新たに不適切指導の具体例が載りました。

(不適切な指導と捉えられ得る例)
・ 大声で怒鳴る、ものを叩く・投げる等の威圧的、感情的な言動で指導する。
・ 児童生徒の言い分を聞かず、事実確認が不十分なまま思い込みで指導する。
・ 組織的な対応を全く考慮せず、独断で指導する。
・ 殊更に児童生徒の面前で叱責するなど、児童生徒の尊厳やプライバシーを損なう ような指導を行う。
・ 児童生徒が著しく不安感や圧迫感を感じる場所で指導する。
・ 他の児童生徒に連帯責任を負わせることで、本人に必要以上の負担感や罪悪感を 与える指導を行う。
・ 指導後に教室に一人にする、一人で帰らせる、保護者に連絡しないなど、適切な フォローを行わない。

不適切指導を想定していないともとれる旧提要から
今回の改訂で不適切指導を目次に入れ、具体例まで載せてくださったことは、
生徒指導を安全なものにしていくための大きな前進だと思います。

安全な生徒指導を考える会は、引き続き改訂を見守っていくとともに、
改訂されたものが現場に浸透していくことを願っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?