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ハズレでも楽しめる仕組み

元野球選手のトークイベントが地元のショッピングモールで無料開催されることを知った
大ファンだし チャリ10分の場所なので 行かない理由がないと思い 抽選券をもらいにいった
ただ 座席数は100くらい?なので 恐らく争奪戦になるだろうと思っていた

土曜日の朝9:40までに行った人は抽選券がもらえるとのこと
念のため20分前くらいに到着すると 既に人で溢れかえっていた
「こんな光景久しぶりやなぁ」
と思いながら最後尾に並ぶ
朝から30℃超えの気温だったので すぐに汗だくになった
そこからもどんどん人は集まり 1,000人くらいの人数になった
やっぱりすごい人気だ

9.40になり抽選券の配布がスタート
するとスタッフが1枚1枚手渡ししながら歩いていく
「これは時間かかるんじゃない?」
案の定自分のとこに来るまで20分くらいかかった
それはまだいい 問題はここからだ

抽選方法がまさかのガラポン(1つ)
1人ずつ抽選券を渡して ガラポンを回していく形式
しかも その手渡し抽選券をもらったからといって その列からは出られない
抽選券をただ持たされるだけ
そして全員の抽選券が配り終わってからガラポンが始まる
これは非常に効率が悪いと思った

結局自分に回ってきたのが11.30ごろ
ガラポンの結果はハズレ
これには笑うしかなかった(笑)


別に文句を言うつもりはない
この件で イベント運営の立場だったら何ができたか 考えてみたい

まず実際に並んだ感想は
「外で暑いなか 長時間待たされたのに 当たらなかった
だから ショッピングモールで買い物しようという気にならなかった」

運営側の目的は イベントで集客し店内で商品を買ってもらうこと
それは当たった人だけでなく 外れた人もターゲットなはずだ
だが 自分をはじめ外れた人は正直良くないイメージを持ったと思う
これなら イベント開催は逆効果になる

今回の問題を分解してみると
「暑かった」
「長時間待たされた」
「はずれたら何もなかった」
になると思う
これに対する策を考えてみたい
前提として 店内に来てもらうことが条件なので ネット抽選の選択肢はないし コロナ禍の状況で店内待機はむずかしい
また 価格設定も一旦ここでは言及しない


①うちわを配る
これが1番ハードル低かっただろう
休日の午前中でファミリー層も結構いたから 食品や飲食店の広告は効果的だっただろう
次回イベントの情報なども記載したうちわを配ればよかったと思う
そこにQRコードを載せることで HPやECへの誘導もできただろう
イベントに来てくれた元野球選手の現在の活動情報も載せたらwinwinwinだったに違いない

②抽選券不要 もしくは配るなら自由行動OK
「抽選券を持ってガラポン抽選に並ぶ」
という状況が1番非効率だったと思う
お利口な日本人が 列に割り込んでルールを破るなんてそうそうない
抽選券配りは不要でそのままガラポン抽選をしていけばよかった
抽選権を配るのであれば もらった人は自由に行動させるべきだ
小さい番号が優先されない 完全な抽選だったのだから 抽選時間を決めてそれまでに来るようルール付けたら良かった
それなら店内で涼むこともできたし ドリンクの売上も見込めただろう

③音楽やラジオをかける
④ポスター チラシを貼る
⑤展示物を置く

これらは特に追加で言うことないが せっかく人が集まっているのにそれを活かさないともったいない

⑥ハズレでも何か渡す
飴・ガム・クッキーなど 安いお菓子でいいから 全員に配るべきだっただろう
2時間待って何もなしはあまりにも可哀想
甘いものは気持ちが和らぐ効果もあるし こどもも喜んだに違いない
もやもやを許せるような仕組みがなかった

⑦歩かせる
これが1番効果的だと思う
動くことで 待っている感覚が薄れる
展示物 ポスターを目にする範囲も広がる
運動したらのどが渇き お腹も減るので 飲食店に行く流れが出来上がる
メリットだらけだ

ユニバやディズニーを思い返すと 結構歩いている
並んでいるときは実感がないが あとから歩数計を見るとびっくりする
最近は健康意識が高まっているし 歩けば稼げるポイ活アプリも流行っている
歩くニーズは大きいので そこを活用すればよかったと思った

まあ結果的にこれだけマーケティングについて考えることができたので勉強になったし 良い体験をしたと思う
これを仕事に生かしていければ さらに良い時間になっていくだろう
何事も経験だし 学ぶ姿勢があれば何からでも吸収できる
このマインドで今後も生活していきたい

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