ボイトレ行ってるけど成長しないあなたへ。
「成長に伸び悩んでいます。」
そういえば、最近自身の生徒からはこういった話があまり出てこなくなった気がしています。
少しずつ、話が浸透していってるのかなと実感しているところですが、昔はよく相談がありましたので、今回は「成長」に関する話を。
ここのマガジンを読まれた方は、「量より質」が大切だ的な捉え方で読まれてる方が多いかもしれません。
しかし、今日お伝えしたいのは、質が重要になるのは、まず量がある前提だということです。
あいつと同じ量をやっているはずなのに、なぜこんなにも差がつくのか。
その場合は確かに「質」、というよりは手段や方法を見直す必要があるかと思いますが、ボイトレに来ている方でたまに勘違いされてる方がいます。
例えば、「私は月4回もボイトレに通っているのに。」
そうではありません。あなたは『月にたった4時間しか』レッスンを受けていないのです。
ひと月にあなたの持ち時間はざっくりどんぶり勘定的にいくと、24時間×約30日=720時間。
例えば、毎日7時間しっかり寝て、週に5日間9時間くらい外へ仕事に出かけたとしても、ひと月に残り約300時間以上は持ち時間があります。
その中のたった4時間しかレッスンを受けていないのです。
それだけでは、残りの296時間には敵わないのは火を見るよりも明らかです。
レッスンだけに依存して、魔法の4時間だと勘違いしながら幻を追うのではなく、もっと現実的に、それ以外の296時間の使い方を見直していくべきなのです。
そのためにそのレッスンの4時間を有効に使っていくのだ、という考え方に切り替えなければ、成長することはまずないでしょう。
例えば、中学や高校の部活でも毎日約3時間以上は練習して、土日も朝練があったり、家でも素振りやら何やらする。
となると、最低でも月に100時間以上はやってるわけです。
それ以上やっても、なかなか成長していかない子もいれば、どんどん力をつけて、果ては全国大会などに進んでく子もいます。
やはり能力を思うようにしっかり上げていくというのは、そんな片手間で出来るほど易しいことではありません。
とても時間と労力と精神力を消耗します。(もちろん仕事や何かの合間で今よりちょっと良くなれればいいという方もいらっしゃいますし、それはそれで良いのです。)
まずは、それら残り時間のうち、いかに音楽や歌の練習に使うのか、どうやって量をあげていくのか、といったことから考えていきましょう。
特に声は、歌う時だけでなく、話す時も怒る時も笑うときにも使っています。どんどんそういった日常から、レッスンで習ったことを用いて成長に繋げていきましょう。
そして、その次に時間を割いているのに成長できない場面が来たときこそ、しっかりその練習の「質」や方法を見直しましょう。
今回はこのあたりで。
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