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C落ちムゲンダイナのスタジアム事情(追記あり)

こんにちは、サイダーと申します。

みなさんはムゲンダイナデッキに入っているスタジアムといえば何を思い浮かべるでしょうか?

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トキワ、うねり、時々ナイトシティ。大体この3枚なのではないかと思います。どれもレギュレーションマークがCのカードですね。レギュレーション更新でムゲンダイナはこれらのスタジアムを失い、デッキパワーが格段に落ちます。

「スタン落ち後の話を今してもそんなに意味ない」という意見もあるでしょうし、自分もある程度そう思っています。(昨年頑張ってBレギュ落ち考察を進めた結果、ウーラオスにボコされたのは苦い思い出です)

しかしながら、前回のレギュレーション変更時に大きな影響を与えなかったスタジアム事情が今回は一変するとなれば、早めに検討するのが吉ではないかと思うわけです。そこで現在登場しているD~Eレギュのスタジアム全てを「ムゲンダイナデッキに採用されるのか、採用するとどうなるのか」という観点で検討するのが本noteの趣旨でございます。

一応注意書き
・特定のスタジアムを軸としたムゲンダイナのデッキレシピはここでは紹介されません。

昨年ポケカに復帰して初めて握ったデッキタイプであり、スタンダードレギュレーションで最後となる来年度も使い続けたいという思いから執筆に至りました。少々長くなりますが、最後までご一緒に未来の採用スタジアムをご検討いただければ幸いです。

ではDレギュレーションから順番に見ていきましょう。
(2021/12/25)ターフスタジアム、あくの塔、ダイ木の丘、頂への雪道
裁定と現状の見解に関して追記を行いました。クリスマスにやること?
(2022/1/30)ガラル鉱山
強かったですごめんなさい。ドガス環境になったことで評価が高くなりました。

Dレギュレーションのスタジアム

・トレーニングコート

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ムゲンダイナデッキではガラルファイヤーVがこのスタジアムの価値を下げています。トラッシュにエネを送る=じゃえんのつばさで盤面のエネを増やす動きであり、トレーニングコートで回収するエネルギーは基本的に手張り>じゃえんのつばさに次ぐ優先度となるためです。
しかし、ハイパーボールによってこの状況が少し変わるかもしれません。エネルギーをコストにしながらナイトアセットのドロー枚数を増やし、後からトラッシュのエネルギーを回収することで、手張りなどのプレイングの選択肢を増やすことが出来ます。なお、対面する多くのデッキタイプの動きを助けてしまいます。

・ターフスタジアム

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山札を混ぜることが出来るスタジアム(1つ目)です。マリィによって山札の下に戻ったカードを引く可能性を高めることが出来ます。
ガラルファイヤーV、ブラッキーVmaxが採用される場合、弱点となる草デッキの動きを助けてしまうのが難点ですね。

※追記(2021/12/25)
Fレギュレーション最初のパックとなる「スターバース」で、強力な技と中間進化を持つドダイトス(ハヤシガメ)と、低エネで強力な打点をたたき出すシェイミVSTARの収録が発表されました。これらの環境入りは他の新アーキタイプより可能性が低そうですが、環境が固まるまではターフスタジアムの採用は見送るべきかもしれませんね。

・ガラル鉱山

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悪デッキの特権であるハイド悪エネルギーと相性のいいカードです。ガラルマタドガスのバッドポイズンによって毒になったポケモンがベンチに下がりづらくなるため、ドレッドエンドやオーラバーンによって倒せるチャンスを作れます。自分が出遅れた場合はダークシグナルとの相性もいいですね。

ただし、ナイトアセットのドロー枚数を増やすために先に置いた場合、自分の動きは制限されます。終盤にハイド悪エネルギーが付いていないポケモンを縛られることもあります。ふうせんより手札でかさ張るポケモンいれかえの枚数も増やすのが難しいところ。ハイパーボールによってより厳しくなるリソース管理を考慮すると諸刃の剣ですね。ただ採用するだけでは危険で、構築単位でカバーが必要です。
(2022/1/30)シティリーグシーズン5にて、構築単位で鉱山ドガスに寄せることでゲームをコントロールするタイプが活躍しています。
有料noteの内容を意図せずとも入らないようにするため、強い時期であるよ、とだけ。

・ルミナスメイズの森

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どこかの亀や鵜と違ってコインを投げることはないので、毒にも薬にもなりません。ただ、変なデッキを踏んだ時の敗北率を一気に高めます。嬉々としてコインに勝敗を委ねる輩が集まる場には持って行かないようにしたいところです。

・スパイクタウン

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ガラルジグザグマ(かんしゃくヘッド)や回収ネットを厚めに採用し、終盤にVmaxを疑似ワンキルするデッキタイプと相性が良いです。打点調整としてのムゲンダイナVのパワーアクセルも有効になってきます。入れ替えを引きに行くナイトアセットの直前に置くと、自分のポケモンにダメカンが乗ってしまうのが玉にキズですね。
※しばしば間違えられがちですが、自分のターンにブラッキーVmaxやボスの指令で裏を呼び出しても、ベンチに下がった相手のバトルポケモンにダメカンは乗りません。

・ローズタワー

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基本的に手札があまり少なくならない(少なくなる時にはナイトアセットorサポートを使用している)デッキなので、相性が良いとは言い難いです。相手に悪用されるデメリットも大きく、余計に採用が難しくなっています。

・キルクス温泉

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クロバットVやガラルファイヤーVの耐久を上げることが出来ます。ベンチにも効果が適用されるのは大きなポイントだと思います。高打点がひしめく現在の環境において、あまり効果的ではないですが…
相手のポケモンVを倒す要求値が上がり、ブラッキーVmax(ダークシグナル)による自慢の2-2-2のサイドプランを取りづらくなるのが大きなデメリットになります。

・シュートスタジアム

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相手の1エネ技(~40点)によるムゲンダイナへのダメージを帳消しに出来ます。能動的に効果を使うことが出来る(置いたターンに使える)のも偉いですね。
2-2-2のサイドプランが取りやすい構築では、相手の回復効果はあまり関係ないため採用しやすくなりそうです。その反面、フーパやガラルジグザグマで打点を調節するデッキとは相性が悪くなります。また、「いちげき」デッキにはヘルガー(いちげきのほうこう)によるダメカンを帳消しにされてしまいます。

Eレギュレーションのスタジアム

・あくの搭

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「いちげき」のカードであるブラッキーV,Vmaxを採用する場合、それらをトラッシュして2ドローが出来ます。あくの塔をでトラッシュ出来るのもポイント。
基本的にブラッキーVmaxのダークシグナルを狙っていく方が強い動きになるため、あくまで選択肢を増やすカードという認識でもいいかもしれません。あなぬけのヒモへのカウンターとなるいちげきハリーセンや、後述する頂への雪道に対して有効な「いちげき」のサポートであるアスナも採用が検討できます。
もちろんウーラオスやゲンガーなどムゲンダイナが苦手とするカードの多い「いちげき」デッキとの対戦では相手をガン回りさせることになります。こ逆に「いちげき」以外の対面ではほぼ悪用されることがないのは利点かもしれません。

追記(2021/12/25)
とか言ってたら敬愛するデッキビルダーであるbeさん(@7_pff)が、C落ちミュウであくの塔を4枚採用する構築の提起をされました。メロエッタ軸ミュウはタイプ相性を覆しうるパワーを持ち、あくの塔で必要パーツを引かれて負けるみたいなことも十分考えられます。C落ち前の現状あくの塔のシェア率は低く、混沌のうねり以外ではトレーニングコートやいにしえの墓地、結晶の洞窟などが優先されているものの、考慮すべきことと思いますね。

・みずの搭

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れんげきウーラオスやレックウザ、ニンフィアに対して接待プレイが可能になります。多くのデッキに入っているれんげきメッソンも簡単に逃げます。マジでいいこと一切ないです。悪タイプの「れんげき」ポケモンは現状1枚もなく、今後も期待できないため、ムゲンダイナ側からすると無味無臭のカードです。

・ダイ木の丘

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回復を防ぎ、(張り替えられなければ)確実にVmaxを2パン出来るようになります。強力な回復カードであるマオ&スイレンがスタン落ちするとはいえ、モミを採用したデッキや回復グッズを多投した単構築が増えてくると候補に上がるかもしれません。モミ入りムゲンダイナがレギュ変更後も存在する可能性はありますが、基本的にこちらの動きを一切制限しないため採用しやすいスタジアムですね。
ナイトアセットの都合上、相手のメリットにならず、自分の行動制限もない、とりあえず張っておけるスタジアムはそれだけで評価出来そうです。

追記(2021/12/25)
ダブルターボエネルギーを貼ってすごいキズぐすりで解決しようとする危険思想があるらしいので、そういう意味でも検討可。

・頂への雪道

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こいつだけは絶対に許すな

全ダイナ使いの仇です。
ムゲンゾーンは凍結され、ナイトアセット、じゃえんのつばさ、ダークシグナルも使えなくなります。こちらはサポートで無理やりスタジアムを引きに行くしかありません。ムゲンダイナ側の採用はほぼ無いと見ていいです。(一応ガラルサンダーVの特性も止まりますが…)
レギュ更新後は混沌のうねりを先に張っておくことが出来ないため、雪道を後から張り替えることしか出来なくなります。相手のデッキタイプを見極めて手札にスタジアムを温存しておいたり、サポートやスタジアムの採用枚数を増やすなどプレイング・構築の工夫も必要になってくると予想できます。
一応リセットスタンプがスタン落ちすることで極悪非道行為スタンプ雪道は出来なくなりますが、今よりも構築単位でケアしていく必要があるのは間違いないでしょう。

追記(2021/12/25)
スタートデッキ100にて、ムゲンゾーン下でとりひき(1枚捨てて2ドロー)できるレパルダスが登場しました。巷では雪道下で解決札を無理やり探せるカードとして検討されています。筆者はまだレパルダスをひよって買えていないのですが、スタジアム構成に影響を与えるカードですね。頼むから再録してくれ…

・いにしえの墓地

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弱点を取れる超タイプ以外のデッキに刺さり、ガラルジグザグマ+回収ネットでVmaxを倒しやすくなります。ベンチやバトル場の指定は無いので、スパイクタウンよりもダメカンは乗せやすそうです。ガラルファイヤーVでポケモンVを倒しやすくもなります。
もちろん悪タイプである自身にも刺さります。手張りを先に行うことで一応デメリットを回避できますね。
ムゲンダイナの英名であるEternatus(エターナル:無限+タナトス:死の神)となんとなく相性が良かったりします。
ちなみに今後採用が検討できるフーパVに手張りをしてもダメカンは乗らないみたいです。

・嵐の山脈

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山札を混ぜることが出来るスタジアムです(2回目)。今度は雷とドラゴンのデッキを助けてしまいます。これらは草デッキと違って弱点を突かれにくいのですが、やはり相手のメリットが一方的に大きくなるのでターフスタジアム同様採用するには抵抗がありますね。

追記(2021/12/25)
特性ムゲンゾーンがはたらいている時、(ベンチにドラゴン・雷タイプのポケモンを出すことが出来ないので、)嵐の山脈で山を確認できないことが分かりました。ある意味ターフスタジアムとの差別化ですね。気を付けます。
参考:https://twitter.com/oto_pokeka/status/1472806418332155911?s=20

・結晶の洞窟

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ムゲンダイナ側は活かすことが出来ないスタジアムです。ムゲンダイナVのパワーアクセルや、ブラッキーVのくろいまなざしの30点を帳消しにされます。特定のデッキにしかメリットを与えないとはいえ、正直これも採用したいとは言い難いスタジアムですね…

・ファッションモール

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大きなおまもり、ふうせんなどを1ターンに一度手札に戻し、自由に付け替えられます。ムゲンダイナVが場に出ていない時、くどいようですがナイトアセットのドロー数を増やすために大きなおまもりを他のポケモンに付けておくことが出来ます。また、ムゲンダイナVmaxを逃げエネ1個で逃がしやすくなります。ざっくり言うとポケモンの道具を雑に貼っておけるのでプレイングの幅が広がります。がくしゅうそうちなごりの大鈴も選択肢になるかもしれません。
もちろん相手の動きもスムーズになります。

・スケーターズパーク

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じゃえんのつばさ+エネルギーつけかえのギミックがあるとはいえ、基本的に手張りデッキなのであまり相性は良くありません。サザンドラ(ダークスコール)によって悪エネルギーを動かしながら、手負いのVmaxをモミで回復するデッキタイプが楽しめるようになるかもしれないですね。
一応相手も逃げエネをトラッシュに落とせなくなるため、メロンの加速を邪魔することが出来るかもしれません。

まとめ ~採用のポイントは?~

長くなりましたね。ここまで読んで頂き感謝いたします。(頂とかいう漢字を見るだけで嫌になりますね。)

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まとめです。当たり前のことしか書いてませんが。
ムゲンダイナは強力なドローソースと潤沢なベンチ枠、2エネという低い要求値によって、スムーズに回して強い動きを押し付けていくデッキタイプです。頂への雪道を意識してスタジアムの採用枚数を増やしていく以上、まずは自分の動きを鈍らせないことが重要であり、先に張ってもさほど問題ないカードの評価が高くなるのではないかと思います。(雪道を考慮する場合先に張りたくはないのですが)

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シュートスタジアム、あくの搭、ダイ木の丘辺りは自分のプレイングの邪魔にならないため、まず初めに試していきたいですね。

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個人的には初めに組んだガラルジグザグマ+回収ネットの疑似ワンキル型も好みだったのでもう一度組んでみたかったり。

文章中、「これは違くね?」「もしかしたらこういう使い方・デッキタイプもいけるんじゃね?」など様々なご意見ご感想を抱かれたのではないかと思います。カードテキストの認識ミスなどもあるかもしれません…Twitter @sideofPokemon まで連絡を頂ければ幸いです。

それでは!




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