サカママ足のお悩み相談会 〈Part1〉

“サッカーで家族をもっと笑顔に⚽️✨”
「サッカー子育てメディア」サカママの公式Instagramにて、シダスジャパン代表 杉山がライブ配信を行いました。
サッカーを続けるお子さんの足のトラブルに関するお悩みに対し、杉山が様々なプロスポーツ選手の足に対応することで得た知見をお伝えさせていただきました。
(こちらの記事は当日の模様を再構成したものです。当日の動画はこちら

バランステストで現状の身体をチェック!

杉山 選手のインソール成型をする時に現状のバランスをチェックします。簡単なので、是非みなさんもご自宅でやってみてください。

まず、立ち上がった状態で両手を胸の前で交差してください。
その状態で片足を上げて、15秒程もう片方の足(軸足)でバランスを取ってみて下さい。バランスを取りつつ出来るだけ静止してみましょう。
これが出来た方は、次は軸足の膝を曲げてみましょう。軽くスクワットをするような動きになります。膝を曲げた時にふらつく、もしくは上半身が捻れてしまう、どちらも軸足のバランスを見直した方が良いと判断します。

ーー みなさんどうでしょうか?

杉山 運動をされている方でも出来ない方が多いと思います。
もう一つテストがあります。立った状態で目を瞑り、その場で足踏みをします。
10歩足踏みをして両足の開いた角度を観ます。両方の足の角度が同じぐらいであることが理想ですが、片方の足だけ極端に開いてしまう、両足の位置が前後にずれてしまうケースが多いですね。

ーー みなさんいかがでしたか?

杉山 この2つのテストで選手のバランスを観ていきます。

ーー 足踏みをして立ち止まった時に、両方の足の角度が揃ったらバランスが良いってことなんですね。

杉山 そうです。ただ僕の経験上ほとんどの方が左右差が出てしまいますね。

ーー ここからは、この症状が出てしまう身体の解決策を杉山さんに教えて貰おうと思います。

杉山 今回ご参加して頂いた方は、小学生のお子さんをお持ちの親御さんが多いと聞きました。実はそのくらいの年齢のお子さんは歩くだけでもバランス改善の効果が見込めます。小学生の時期は運動能力が顕著に上がってくる時期ですので、歩行の量を増やすだけでも充分バランスが改善すると言われています。

ーー 日々歩くことが重要なんですね。

杉山 そうです。サッカースクールに通うお子さんの場合、その送り迎えで車に乗るケースが多いと思いますが、運動に対して歩行の割合が極端に少ないと基礎的な運動能力が身に付いていかないということが考えられます。

ーー 親としては、ついつい車で送り迎えをしてしまいますよね。

杉山 わかります。ですが、大事な基礎的な能力を身に付ける大事な時期ですので、まずは親御さんとお子さんが一緒に歩く機会を作ってみることから始めてはどうしょうか?

日常の歩きを見直す。

ーー 歩き方もバランス能力に関わってくるとお聞きしました。

杉山 最近は短い距離を早く歩くことはあっても、長い距離をゆっくり歩くことが少なくなってきているようです。そこでお勧めするのが「つま先立ち運動」です。

ポイントは、
①1日朝晩10回
②膝を曲げない
③ゆっくり行う

この運動と並行して1日30〜40分間歩くことで、足裏から足趾にかけての筋肉が使えるようになってきます。

ーー 普段の歩きから足裏から足趾に意識をした方が良いのでしょうか?

杉山 実は歩きながら意識するのは、すごく難しいです。なので、先程の「つま先立ち運動」をすることで、歩きの時に自然と使えるようにしていくのが良いと思います。本来は小学生の低学年の時期であれば、ただ歩くだけでもバランス能力を育むことができます。ですが、その時期に適切な歩行を学ばず中学生の時期にまできてしまった場合は、「つま先立ち運動」と日々の歩行量を増やすのが有効です。

なぜ、サッカーは足のトラブルが多いのか?

ーー 直接親御さんからの問い合わせはあったりしますか?

杉山 メールで会社にでお子様の足の悩みを相談されるケースが多いですね。
具体的には踵が痛い、足がすぐ疲れてしまうという声が多いです。特に最近出てきた傾向としては、足の悩みを抱えるお子さんの低年齢化です。スポーツクラブを掛け持ちで、週5回以上通っているというケースもよく聞きます。それぐらい運動量が増えると身体のリカバリーの必要性も上がってくるはずなのですが、お子さんが足の違和感や痛みを声にした時に受け入れてくれないという場合もあるようで危惧しています。子供の身体は成長期の途中なので、常に変わっていきます。その声に耳を傾けていって欲しいですね。

ーー 以前、レアル・マドリードのカンテラ(下部組織)に入っているお子さんの親御さんにお話を伺ったことがあります。ヨーロッパではトップチームでも小学生の時期は週3回、1.5時間の練習量がスタンダードのようです。そこから、中学、高校に上がっていくにつれて練習量が増えていくそうです。

杉山 恐らくですが、クラブの掛け持ちなどをした時に、お子さんのスケジュールや練習量など、全体をマネージメントするという考えが少ないのかもしれません。

-- 実は、うちの子がサッカーで足を痛めてしまったようでお医者さんに行ったところ、インソールを勧められたんですね。そういうものに興味がなかった子に急に言われて、どう選べば良いのか、、と悩んでいます。

杉山 サッカーで多い足のトラブルは、かかとの前にある舟状骨(しゅうじょうこつ)という部位に起きることが多いです。

画像1

舟状骨(しゅうじょうこつ)

杉山 シダスのインソールは舟状骨を支える作りになっています。なぜ舟状骨を支えるのかというと、足に過度な負荷がかかった時に真っ直ぐ沈むのではなくて、内側にねじれながら本来の骨格の位置から崩れていきます。骨格が崩れた状態で運動をすると、膝を通る靭帯が過剰に引っ張られてしまうので膝の痛みにもつながります。特に成長期の足は関節の繋ぎ目に負担が掛かりやすく、足裏だけでなく、かかとやアキレス腱の痛みもで出くるケースがあります。そこで、舟状骨をサポートするインソールで足を支えてあげることで、サッカーに多いトラブルを未然に防ぐことができます。

画像3

舟状骨を支えることで内側縦アーチ(土踏まず)が形成されます。さらに、シダスのインソールは外側縦アーチと横アーチとのバランスも考慮することで、違和感のないサポートで自由な動きができます。

画像2

サッカー専用インソール フットボール3D

杉山 フットボール3Dの展開サイズは、特別にXXS(20.0~21.5)やXS(22.0~23.0)といった小さいお子さんにも対応できるサイズから用意しているのですが、XXSとXSの販売数が全体の4割を占めています。スポーツをするお子さんの足への関心が高まっているように感じます。(次回に続きます)

※  ※  ※

後編では、やってしまいがちな普段の靴選びとその対策。配信時に寄せられたQ&Aをお送りします。スポーツに励むお子さんがいらっしゃる方は必見です!