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2007 カンボジア旅行記4 【バンコク大渋滞】

1月16日(火) 


カンボジア最終日は夕方の飛行機出発までフリー。トゥクトゥクをチャーターし、まだ行っていない小さな遺跡を回ります。プリア・カンやタ・ケウ、バンティアイ・クディ、どれも魅力的な遺跡。観光客も少なく静かな時間が流れ、悠久の歴史を感じさせるのです。あっという間に時は過ぎ、まだまだ数えたらきりがない遺跡たち、しかし出発の時間が迫ってきます。ガイドをしてくれたソーさん、運転手の兄ちゃんに別れを告げ空港内に入ります。

バンコク・エアウェイズ914便、フォッカー70の小さな機体がカンボジア、シェムリアップ国際空港を飛び立ちます。行き先はタイ・バンコク。人口900万の大都会です。


     ◇


今日の朝はトゥクトゥクの交渉から始まります。地球の歩き方によると相場は2人で12$。「How much , half a day?」「12$」「No , 8$.」「 6$ , 6$ , total 12$」「Umm , 5$ , 5$ , total 10$」「OK」そんな感じでつたない英語で交渉成立。行き先を告げてトゥクトゥクでの旅が始まります。砂埃をマスクでガードすれば快適そのもの。風は気持ちいいし景色も楽しめます。

20分位でアンコール・トムの北東にあるプリア・カンに到着。遺跡の中では珍しい、2階建ての建造物があるここは「聖なる剣」の意味を持ちます。ここも他の遺跡同様崩壊が激しく、仏像の顔の多くは破壊されてしまっています。乳海攪拌の欄干はここにもありました。

次に向かったのはタ・ケウ。ここはアンコール・ワット造営の試金石とされた遺跡で、しかし王の死後放置され未完成のまま残っています。ピラミッド状の寺院、格子窓や彫刻などの装飾の特徴は確かにアンコール・ワットへと受け継がれています。

そして最後の遺跡はバンティアイ・クディ。アンコール遺跡国際調査団の教育研修の遺跡だそう。小さな遺跡ですが、趣があります。

まだまだ見たい遺跡はたくさんありますが、出発の時間が近づいてきました。ホテルへ戻りチェックアウト、車で空港へと向かいました。PG914便はプロペラ双発機のフォッカー70。定刻通りにカンボジアを飛び立ちました。眼下には一面に田園風景が広がり、この国の自然の豊かさを感じます。しかしここ数年でジャングルは急激に減少し、遺跡も観光地化されリゾート地へと変貌しつつあるシェムリアップ。プリミティブな雰囲気は失わないでほしいと思うのは先進国に住むもののエゴなのでしょうか。

そんなことを考えているとバンコクに到着です。人口900万を擁するタイ王国の首都は大都会。さっそく名物交通渋滞にのまれホテルまで1時間かかりました。インペリアル・クイーンズ・パークにチェックインすると今までの疲れでバンコクの街に出る元気が出ません。向かいのセブンイレブンでチャーンビールとおつまみを買い部屋で乾杯。ベッドに横になるとじきに眠りに落ちました。

明日はチャオプラヤ川をさかのぼりアユタヤ遺跡へと出かけます。

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