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6月22日「映画館の街、池袋」

映画館の街、池袋


・今日は久しぶりに映画館を梯子した。最近は近所の映画館に行くことが多いので見たい映画が複数あっても一度に観ることができなかった。池袋はやってない映画は無いのではないかと思えるほど映画館が豊富で見たい映画を簡単に梯子することができる。私はどちらかと言えば梯子したいときは川崎に行きがちだが、交通費がそれほど変わらないことに気づいたので池袋にもっと行っていいかもしれない。

・で、梯子した映画は「メタモルフォーゼの縁側」と「きさらぎ駅」だ。それぞれTOHOシネマズ池袋と、シネ・リーブル池袋で鑑賞した。

「メタモルフォーゼの縁側」


・「メタモルフォーゼの縁側」は大変好みの内容だった。内容は青春物で少女と老女がBL漫画が切っ掛けで結びつく点がフックになっている物語なのだが、この老女の演技が完全に戯画化されたオタクのそれで素直にすごいと思った。本来であればオタク仕草の「みっともない」等のイヤさを感じさせる所を老女が脱臭させてくれて、「微笑ましい」印象を抱かさせてくれる。反対に高校生の少女のわきまえているオタク像は対照的だ。どちらのオタク像も典型的で古いと言えるかもしれないが、双方の内心に沿っているので自然に受け入れられる。オタクを題材にした作品はキャラ付けを優先するあまり鼻につくオタク描写ががたまにある。そういった意味で本作はバランスの取れたオタク描写は稀有だったと思う。


「きさらぎ駅」

・「きさらぎ駅」は期待したほどは良くなかったが、テンポよく挟まれるホラー展開が連続する作りなので退屈はしなかった。後半の展開はB級パニック物の「俺だったらこうするのになぁ」という妄想を形にしてくれるので楽しいが、主人公が同じルートを踏襲する必然性が具体的でなくずっとモヤモヤした。また最後の大学生を騙してまで少女を助けようとした元教師の行動は教師としてどうなのだと思ってしまった。落ちとしての意外性しかないラストにはがっかりだ。
(最近人間のほうが怖いEDは食傷気味)。

・あと元ネタととして「きさらぎ駅」を使うのであればもっと映画版サイレントヒル序盤のような誰もいない場所に突然放置される怖さを盛り込んでほしかった。おそらく話を考えた方は掲示板で第三者が指示を投げられる面白さを映画に落とし込もうとしたのではないかと思う。そういった意味でこの映画はうまく行っていたが、私向けでなかったのが残念だ。

多分主人公は裏世界ピクニックに出ても生きていける。


鬼金棒と書いて「きかんぼう」

・昼行ったラーメン屋の鬼金棒。あまり辛いことを売りにしたラーメンは食べないのだが、友人の勧めがあったので行ってみた。ここのラーメンは麻と辣を調整できるタイプで普通設定ではそれほど辛くなかった。印象的なのは山椒の香りで酸味のある味噌スープによくあっていた。パクチーのトッピングがあるようなのでまた行っては試してみたい。

角煮がホロホロでうまい。




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