「寂しい」とは何か? 経験則頼みの考察


自分は、世間一般の人と比較して「寂しさ」というものが感じにくい性分です(だと思います)。
冷たい性格なのかもしれませんが、「それって何が寂しいんだ?」とか内心でチラホラ思うことがあったり…

というわけで、少し気になった「寂しさ」という感情を考えてみたいと思います。

まず、寂しさを感じにくい私が、「寂しい」と感じた出来事は、祖母が亡くなった時です(重い例ですみません…)。

大切な、身近な人が亡くなった場合、「寂しさ」は、大抵の人が感じるでしょう。
では、一方で世間の人が「寂しい」と感じる時の例は、どんなものがあるでしょうか?

高校時代によく、「1人でご飯を食べるのが寂しい」という言葉を聞きました。
私は、「飯食う時に必要なのは、人じゃなくて箸や」の一言で片付く問題なのですが、当人にとっては、深刻な「寂しさ」の問題のようです。

仮にこの当人をXさんとした場合、私とXさんには、どのような違いがあるのか?
Xさんは、いつも誰かとご飯を食べていました。
一方私は、誰かの所に行ったりするのは、面倒なので1人で食べることが多かったです。

ここで、私とXさんの違い、そして、大切な人を亡くした時の私とXさんの共通点があれば、何か「寂しさ」の本質的なものに大きく近づける気がします。

では、この本質的なものとは何か?
恐らく、「喪失感」でしょう。

ここで言う「喪失」とは、元々有ったものが無くなるという意味であって、最初から無いという意味の「欠如」「虚無感」とは、違います。

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