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鳴かぬ日が ないほど 鳴いてる           ホトトギス



レイチェル・カーソンの「沈黙の春」は環境学習のバイブルです。害虫を殺そうと農薬を使っていると食物連鎖が切れて生態系が壊れ、鳥の鳴き声が聞こえない沈黙の春を迎えることになってしまう、そんなことが書かれています。

オーガニック野菜は虫との共生です。
生物多様性の農場には虫や動物がいて、いろいろな鳥がいつでも鳴いています。
2月に空の上から春を告げるヒバリの声が聞こえると、
3月に周辺の林の中でウグイスが鳴き始め、
4月にヒヨドリが来てキャベツの葉を食べていると、
5月に日本の国鳥キジが畑の中に現れて甲高い声で鳴き始めます。
そして今月6月に聞こえているのはホトトギスです。
ホトトギスの鳴き声は透き通ったとてもいい声で「特許・許可局」と聞こえます。


木に止まって鳴くウグイスと違い、ホトトギスは空をあちこち飛びながら鳴いています。だから、ホトトギスを捕まえてカゴに入れると鳴かないので「鳴かぬなら殺してしまおう」となってしまいます。


ホトトギスはカッコウの仲間で、ウグイスの巣の中に卵を産んで、ウグイスにヒナを 育ててもらう托卵(たくらん)という習性があります。だから、「鳴かぬなら鳴かせてみせよう」などと思わなくても、ウグイスが鳴いていると、そのうちホトトギスがやってきて鳴き声が聞こえてきます。


ホトトギスはツバメと同じ渡り鳥で冬を中国の南の方で過ごし、6月に日本にやってきて8月になると南に戻っていきます。
その頃になって「鳴かぬなら鳴くまで待とう」などと思うと、次の年になってしまいます。


しあわせ野菜畑の農場は生物多様性、季節になれば ヒバリもウグイスもホトトギスもいつでも鳴いています。
最後にお粗末な一句。
 
「 鳴かぬ日が  ないほど 鳴いてる  ホトトギス 」  


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「鳴かぬ日が ないほど 鳴いてる  ホトトギス 」
第1版 2024年6月19日発信
 
オーガニック農園 株式会社 しあわせ野菜畑
代表 大角昌巳
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