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本と本屋と読書のエッセイ

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本や本屋、読書に関したエッセイです。
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記事一覧

本は精神安定剤のようで、本屋は不安から逃れる避難所だった

昨年から仕事内容が変わり、そのために以前より忙しくなり、家に帰ってきてからは本を読む時間…

魂の癒しの場所

古代ギリシャの図書館のドアには、 「魂の癒しの場所」 と書かれていたそうです。 良い言葉、…

古書店 トンカ書店さん

毎朝起きてから顔を洗い歯を磨き、それから朝食を食べる前に新聞を開きます。 昨日も同じルー…

転ばぬ先の本

転ばぬ先の杖とは、「転んでケガをする前に、杖で体を支える準備をしておく」ということから、…

本の言葉はじわじわ効いてくる。

今、川上未映子さんの「黄色い家」を読んでいます。 川上未映子さんの言葉には引力があり、ぐ…

本の道標

僕は、5年前に死を意識した病気になりました。(もう少し詳しく言いますと、通院、入退院を何…

紙の本と確かな手触り

村上春樹さんの新作長編「街とその不確かな壁」を家の近くの本屋で買いました。 今読んでいる本を読了後、この本を読もうと考えていましたが、がまんができずに「あとがき」だけを先に読んでしまいました。 そういえば 村上春樹さんの小説には「あとがき」がほとんどありませんよね。 「あとがき」には先日書いたような「文學界1980年9月号」に発表された中編「街と、その不確かな壁」のことが書かれていました。 ページを捲っているときです。 とても良い感じの紙の手触りを感じました。 や

著者から断言されると安心する。

生きていると迷うことが多いです。 そして 人生、選択の連続です。 「もしも」という言葉。…

孤独を抱きしめてくれる、そんな本の力

どうしても苦しいときがあります。 どうしても悲しいときがあります。 一歩も前に進めなくな…

本が読めないのに「本屋」に通いつめてたのはなぜ?

幼い頃から本屋に行くことが好きでした。 でも 本を読むことができなかったのです。 どうい…

「普通」にふりまわされていませんか?

僕は自分の書いたことを忘れてしまっているのですが、思い出したことがあります。 それは 「…

絵本はやさしい哲学書なのかもしれない

昨日(12月30日)は、毎年恒例の「必ずこれをテレビで見ないと年を越せない!」と年々自分の中…

本の巻末にある解説は、先に読む?後に読む?

本の解説が好きです。 解説がないときは、少し寂しく感じます。 みなさんは「本の解説」をは…

本を読んで経験を積み、不安をやわらげる。

人の一生で経験できることは、どれだけあるのでしょう。 行動力のある人や仕事などでいろんな経験をできる人がいる反面、日々同じことをくり返す毎日の人もいます。 僕は後者の人間だと思っていて、それだけに、いろんな経験ができればしたいと考えていますが、なかなか難しいところがあります。 読書について書かれた本を読んでいて、よく目にする「読書の効用」がありました。 それが 本を読むと疑似体験ができること。著者や物語の主人公、あるいは登場人物の経験や感情を共有することができ、想像