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レシラム・ドーブルを捨てるルカリオ争奪戦

はじめに

はじめましてシアと申します。

先日ルカリオHR争奪戦において惜しくも決勝で負けてはしまいましたがSRルカリオを獲得することができました。事前の練習が一切できなかったためぶっつけ本番でしたがその場で理論付けをし、結果その理論がうまくはまり、予選負けなしで終えることができました。
本記事では引いたカードから構築に至った経緯、大会を終えて評価が上がったカードの解説をさせていただきます。全文無料ですのでお時間のある方は最後までお付き合い下さい。

引いたカード一覧と構築



こちらが今回パックで入手したカード一覧になります。



「引きつえーじゃねーか、運だけかよ」


実際自分でもそう思います。このプール最強のエネ加速を持つドーブルが2枚にレシラムまで引いたうえでダブルターボエネルギーまで引いてます。天下無双です。
そんな最強の引きから作成したデッキがこちらになります。


しっかりとドーブル、レシラムを採用し後手から加速できるデッキのように見えます。

しかし実際はドーブル、レシラムともに一度も使用することはありませんでした。というのも元より先行を取ることを想定しておりドーブルレシラムはあくまで後手を渡されたときのサブプランと考えていたからです。世間では後手有利とされていた為結果としてジャンケンの勝敗関係なく全試合で先行を取ることとなったため後手プランを取ることがなかったという訳です。 次の項ではなぜ後手最強のプランを主軸にしなかったのかということについてまとめます。

レシラムドーブルをあきらめるという選択について

先ほどの引いたカード一覧をよく見てください。ポケモンは文句なしで最強です。後手最強の動きをするには致命的な点がいくつかあります。

 ①入れ替え札が少ない
 ②逃げ0がいない
 ③ドローサポートが少ない
主にこの3点になります。

①入れ替え札が少ない

今回のシールド戦には入れ替え札としてポケモンいれかえふりそでの2種類のカードがあります。レシラムを初手における確率は17.5%しかなく全勝を求められるシールド戦ではあまりに心もとないです。その際ふりそでがあれば山札からレシラムをバトル場に出すことができますがそのカードがありません。ポケモンいれかえも1枚しかないうえこのプールのサーチ札はコインの絡むキャプチャーアロマであるため安定しません。

②逃げ0がいない

具体的にはペラップエンテイです。ペラップはもとより逃げ0のカードであり、エンテイもエネルギーつけかえを使うことで実質0エネで逃げてレシラムにエネルギーを張ることができますが彼らがいません。よってレシラムドーブルは初手で引かなくてはいけなくなっています。

③ドローサポートが少ない

今回手にしたサポートカードはミクリジャッジマン、そして配布されるジュンの計3枚です。 はっきり言ってあまりに少ない。これでは入れ替えを引くことに期待することは難しいだけでなく事故を起こした際のリカバリーも効きにくいです。このためそもそも事故の起きにくい構築にする必要がありました。具体的にはバトル場で数ターン置物になる札を採用しないことです。例を挙げるとボルケニオンカイオーガといったドーブルの加速を求めるタイプのポケモンたちです。また、トラッシュからのエネ加速をするミュウツーも序盤は何もできないため強力なカードですが切り捨てています。

先行を取るという選択について

このプールにおいて後手の強い動きはレシラムドーブルに依存していると感じました。しかし両者とも安定感は低くレシラムはそもそも引けない人間も多いだろうということ。ドーブルは供給先のポケモンも引かなくてはならないため事故率が上がることとに加え、おおよそ2から3枚しかエネが付かないことから火力を出せるポケモンは1体育てるのがやっとであり、そのポケモンが攻撃した返しにやられてしまうと後続が間に合わないため後攻のうまみには大きく運が絡みます。一方先行は先にエネルギーを張ることができ、先にダメージによる圧力をかけることができるというメリットが確実にあります。もちろん後攻側は先に技宣言をしていますがこのプールのカードの種ポケモンはザシアンを除きHP30のヒンバスすら倒すことができずダメージによる圧力は期待できません。さらに先行は先に場のポケモンを進化させることができるという通常環境同様のアドバンテージがあるため、事故率を下げたいという目的にあっていると言えます。

構築について

とにかく事故を無くし、何もできないターンをなくすことに努めました。そのため単体で動けないポケモンの採用を最小限にとどめ残りをエネルギーで埋めました。これによりほぼ毎ターン手張りが約束され、今後の動きの計画を立てやすくなりました。

採用カード解説

・クチートV、VMAX
このデッキのエース、全試合で活躍した。ダブルターボエネルギー1枚で動くことができ、非Vのポケモンを確実に1体倒すことができる。このカードについては別個まとめる

ヒンバスミロカロス
下3枚上2枚引くことができたため採用。ヒンバスが技で進化できるためミロカロスがなくても隙が少ないこと。先行1ターン目なら確実に生きて帰ってくることで安定感大きく貢献した。
ミロカロスの技2種はどちらも優秀で上技でVをクチート圏内に入れたり下技で遅延しつつレシラムを2パンで倒せる。入れ替え手段の限られるシールド戦での眠りは強力で数ターンにわたり生き残ってくれたMVP。

ストライクハッサム
下が1枚しかなかったため1.1での採用。種のアタッカーすべてを1パンできる上にダブルターボにも対応している。ストライクの技もマギアナの特殊エネを割ってしまえば2枚目以降の持ち合わせがないことも多いと思われるためクチートとの相性もよい。

フリーザー
唯一1ターンで起動できないが下技は実質210ダメージになりその隙に裏を育てられる優秀なポケモン故に採用した。実際クチートやミロカロスが一撃で落ちることは少なく、相手も準備に時間をくれる為、用意できた試合も多かった。

ラブカスヤトウモリ
技でリソースを稼ぐ枠。何も引けてない時に使った。種ぎれ防止のかさ増しにしては優秀。一度ずつは使った。

クチートのプレイについて

シールド戦におけるクチートには以下の役割があると考えている

①相手の非Vを倒し最後のサイドを取る
②相手のVにダメージを与え機能を停止させる
③相手のアマージョを倒し回復手段のないVにフリーザーで致命傷を与える。

①相手の非Vを倒し最後のサイドを取る

最も基本的な使い方でクチートのVスターパワーで非Vのポケモンを呼び出しサイドを1枚取る使い方である。また返しのターンにクチートを倒せるポケモンがいない場合がほとんどのため裏に下げておくと相手はうかつに非Vで攻撃できなくなる。

②相手のVにダメージを与えて機能を停止させる

例えば相手がクチートを倒せるようベンチにマギアナを置きエネルギーを張ったとする。そこにスターロンドからのサドンイーターで160点のせておくとそのマギアナは返しのターンにクチートを倒すためにエネルギー付け替えを要求される。ない場合、もしくは場にエネルギーがない場合は攻撃ができないためただの的になってしまうというわけである。

③相手のアマージョを倒し回復手段のないポケモンにフリーザーで致命傷を与える。

限定的な使い方になるがクチートでこれらのポケモンを倒しておくことでフリーザーが動きやすくなり非Vを70×2で倒したり、Vをクチート県内に入れることができる。また、かがやくフーディンを倒しておけばフリーザーが3回動けることも視野に入れておくべきだと思う。


その他採用候補のカードについて

エンニュート
ミロカロスの下技を評価するならこいつの上技も評価するべきだったと今では思う。ヤヨウモリの上技が優秀な点も加点対象

実際の対戦の感想

実際に戦った感想としてはドーブルに依存した動きが多く見られ結果として隙になっているプレイヤーが多いと感じました。パック自体の売り切れもあり十分な練習ができているプレイヤーはいなかったのだろうと思います。

まとめ

ドーブル、レシラムは確かに強力なポケモンです。しかし彼らにはブレが付きまとうこと、ドーブルは構築がゆがむ可能性があることを認識しないと全勝を要求されるシールド戦で勝つことは難しいと言えます。
(決勝は後手レシラムスタートな上、記事であげたレシラムの欲しい札すべて持ってる人に負けました。レシラムがちゃんと動けると判断したなら信じて握ることも必要だと思います)
構築を組む際思考停止にならず今一度カードを確認しブレを抑え込める引きをしているか確認することは勝利に近づくと思います。私のシールド戦は終わってしまいましたがこの拙い記事でも誰かの助けになればうれしいです。

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