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井上さんマガジン12月号2022-2023年

今年も後2日。
あっという間に2022年が終わってしまう。   
5月にギャラリーミヤシタが閉廊して7ヶ月・・・・。 
12月の遅い雪がやっと根雪になり、ギャラリーミヤシタが終わり、初めての冬。
なぜか、宮下さんがギャラリーの事務所で、あの椅子で待っていてくれる夢をみた・・・。
ギャラリーが実際無くなった今、
きっと皆様も時々、宮下さんのあの笑顔を思い出されるのではないでしょうか。

12月の井上さんのアトリエに行く道↓

根雪始まりました〜


今月は、この作品がこんな風に変化していました↓
前の作品はこんな感じ



こんな風に↓

それにしても、井上さん!思い切って白を入れてしまいます!あんなにいい感じだったのに、一回崩壊!?そういえば、「雪を降らせた」なんて、言っておられました。秋の次に冬がきたのかな?

そして!フロランタンは、こんな風に↓

浮き上がっていたクラックが、白と黒を通して沈みこみ、クラックの影を描いています。

この二つの作品は白と黒が入っているのがよくわかる作品です。
井上さんは白と対極に、黒も使っているのですね。

私がスペインでフレスコ画を習った時は、黒の顔料はヨーロッパ伝統の技法のフレスコ画では使わず、3色以上混ぜて、濁った色を黒の代わりに使うと習いました。それくらい黒の使い方は本当は難しい。

井上作品の、白と黒。
それは、光と影だったりもします。対極であり、始まりと終わりを表すのかもしれません。

黒の存在は、今までの美しさに突然闇を出現させます。
しかしそれは、今まで細部だけをみていたことに気づかされ、全体の世界へと一気に拡大させます。
ミクロとマクロ。
全てが存在する世界。
例えるなら、良いことも悪いこも存在する世界。うれしいことも悲しいことも存在する世界。美しいことも汚いことも存在する世界。
光と影の世界。
どちらも存在してこそ、お互いを引き立てあい、存在する世界。
どちらもあるこの「世界」。

「美しさ」とはなにか?
ますます、奥深くなって参りました!!!!


「この考え方は、東洋的かもしれない」と、この考え方が一番分かりやすい本を井上さんは教えてくれました。
「ZEN」   
Daisetsu Suzuki  
英語圏の人に向けて書かれた本なので一度英語に訳しているため分かりやすいそうです。持っていたが、まだ読んでいないので、、、お正月読むかも。。。読もうかな、、、。

井上さんは、大変読書家で、私も沢山本を頂きました。
来年は、そのあたりのことも書いていきたいと思います。

この作品は下地がアルミホイルの作品。もう2年以上、手をかけて続けています。完成まで、もうそろそろか!?まだなのか。。。。。

ギャラリーミヤシタは、無くなりましたが、井上さんは変わらず制作しているので、春には仕上がる作品がきちんとあるそうです。
春が楽しみです!

今年からギャラリーミヤシタの閉廊とバトンタッチで始めました、井上さんマガジンをご愛読下さり、皆様ありがとうございました。
ギャラリーが終わり、私個人もこの「アートと暮らしと本」を立ち上げ、なんとなく、こんなことをしていきたいと思っていたことを、来年は、具体的にしていきたいと思っております。

世界は激動の大変な2022年でしたが、個人的にも色々ありました。
そして今年が終わるのが、ちょっぴり寂しくもあります。本当に忘れられない2022年でした。そして2023年の幕開けですね!
皆様の2022年はいかがだったでしょうか。

良いお年をお過ごしください!
どうぞ来年もよろしくお願いいたします。









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