小説の世界の住人があこがれる小説の住人(本の旅 星②前編)吉田篤弘さんとガズオイシグロさんの短編集から。
只今お借りしている本、吉田篤弘さんの「空ばかり見ていた」の中の2番目のお話。
「彼女の冬の読書」を読み、以前読んだ、
カズオイシグロさんの「夜想曲集」の中の「降っても晴れても」
の主人公を思い出した。
この話は、イギリス人の主人公の話で、大学の時に好きだった女の子と自分の親友が結婚したが、3人の関係が大人になっても続いていて、、、という話。
主人公は、英語の先生をしながら、世界中を周り、今はスペインに住んでいて、気がつけば40を過ぎている。
私がスペインにいたときも、イギリス人の英語の先生が沢山住んでいて、なんだかとても親近感をこの主人公に感じてしまった。
若い時、英語圏の人は、英語を教えながら世界を周れることからか、英語の先生の資格を取る人が多いようだ。だから、若い英語圏の人がたくさんいた。そして、そうでもない人も割といた。
話の内容は、そうでもない人のお年頃になった主人公が、結婚関係が壊れそうになっている親友夫婦の家に泊まりにいった時の出来事だ。
なぜ思い出したかというと、
吉田篤弘さんの「彼女の冬の読書」の中の、主人公と友人との関係だ。主人公の彼は、絶対友人の彼女のことが好きだろうし、きっと彼女もそうだろう。夜中にジャムの蓋が開かないと、呼び出しにあったり、飲めない二人のレストラン「ライオン」でのガラナの夜遊び(おしゃべり)は、夜の話だけど、ほんのりと眩しい。
ガズオイシグロさんの「降っても晴れても」の主人公は、大企業で働く友達夫婦に、「そんな暮らしいつまで続けるの?」「こんな歳になって一体どうするの?」の説教をされる。挙げ句の果て、好きだった彼女に勘違いされて、、、、可哀想がられてしまう。
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長くなってしまったので、続きは明日ですみません🙇♀️🙇♀️🙇♀️。
後編はこちら↓書きました。
https://note.com/si_mosaic/n/nf324a537b9ef
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