とりかへばや、男と女のトポス・場所(本の旅星④中編続き)この話、平安時代とは!すごい)
6月はプライド月間という事で!河合隼雄さんの本、「とりかへばや、男と女」からです。
まずは、「とりかへばや物語」の内容から。
↑からの続きです。
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さて
かなりスキャンダラスに、(ちなみにスペイン語だと、
エスキャンダロッソ 、です。長め。😆)
宰相中将の子を、四の君、そして、四の君の夫、中納言(姉)も、
妊娠してしまったのですが。。。。どうなってるの!?!?
中納言は、世間では男の立場のままであり、右大将に昇進していた。そして、女として公表は隠し通し、男のまま右大将を通した。出産の日も近くなり、身重の体を隠すのに中将(宰相中将を中将の略に)と共に世間から身を隠すことにした。
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新たに🆕🐲
吉野の隠者、登場。
中納言は、四の君が中将の子を妊娠した時から、出家を考えていた。そのための導きを得ようと、吉野の隠者を訪ねていた。吉野の隠者とは、先帝の第三子で、唐の学問や陰陽道、天文学、夢占い、人相みなどの奥義を会得し、出家して吉野の山麓に娘二人と住んでいる。
へー、昔の知識人は、占いの知識もあったのですねーなるほど!
中納言は自分の苦境を話し(具体的に自分は女!とかではないと思う。)、隠者は人相みなどをして、
「前世の因縁から今は苦境だか、将来は位を極めることになろう。」と言われる。
隠者は娘姉妹を紹介し、中納言は結果、妹姫と(男として)戯れたりして長居した。
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自分も妊娠して、出産したら自害まで思い詰めていた中納言は、吉野へ別れの挨拶に行く。(中納言(男性)として最後。)
四の君にもそれとなく別れを告げる。この時、四の君の子と中将の関係を知っていること伝えて(自分のことは何も伝えないが😅)全てを許す心境に達していた。
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さて尚侍(弟)だか、
東宮に親しく仕え、御帳(宮廷の寝所)で共にしているうちに、男に目覚めてしまう。東宮も尚侍の人柄を好み、受け入れた。
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世の中が右大将の失踪でざわついている頃・・・・・・・。
失踪した宇治で、右大将は若君を産み、お歯黒をしてすっかり女になってしまった。それにベタぼれの中将だか、右大将は、冷静で、四の君のところへも行って慰めてほしいという。行けば行ったで、中将の四の君への愛情も感じ、本当に中将の女好きにやけがさす。そんな気持ちも知らないのは、中将だけだった。
好きだ好きだと積極的な中将に対し、受け入れる女性たち。
しかし冷静に観察して、右大将が能動的になれるのは、男として生きていたたからこそ。
脳科学者の中野信子さんが“ジェンダー”の枠から飛び出して自由になる、頭と心のつくり方。 を解説しております!
しかしこの話し、
平安時代とは、すごい!
男の子を産んだ右大将は、中将との精算を決意、「男を待つのが楽しみだけの生活は耐えられぬ」と子を残して中将から姿を消す。
尚侍(弟)迎えに来たのだった。
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ここからやっと
「とりかへばや」が始まります。そう!取り替えるのです!!!
ここからはバタバタと進みます。。。
いやいや長くてすみません🙇入り組んでいますが個人的には気に入っております。😅😅😅
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