ちょっとずつ分け持って

最近、自分にしては色んな人に会った。

高校時代の友達、大学時代の同期、前職の同期、インターン先の同期などなど。

時を経るごとに、会う頻度は少なくなっていく。毎日のように会っていた人たちが、それぞれの道で、それぞれの人生を歩んでいるということが、とても不思議に思えてくる。振り返ってみると、分け合った時間は一瞬だったように思える。でも、それが蝶番のように私たちを繋いでくれている。

思い出話をしていると、自分でも忘れていた自分の話が出てくることがある。逆もまた然りで、こっちははっきり覚えていることが、当の本人にとっては身に覚えがないということもままある。私たちは、自分のかけらみたいなものを、共有した時間のなかで互いに渡し合いながら、ちょっとずつ分け持っている。

私たちはともすれば自分のことを忘れてしまうから、そうやって時折り集まって、確認し合う。それは、今風な（？）言葉で言えば、とても「尊い」ことだと思う。