現像

私の幼い頃、父と母、

フィルムカメラでたくさん撮って現像しては

私の成長をアルバムに残してくれた

自分の写真写りが嫌になりだしてから

写るのも嫌に 

写真をとられることもなくなった

思春期の写真といえばプリクラぐらい

スマホを持つようになって

データさえあればいいかと

わざわざ現像することは久しくなかった

振り返れば人のことも自分のことも

思い入れのない時代であった


大切な人を忘れないように

心の中に思い浮かべることで

自分の道標がより色濃くなることに

確かな覚悟になることに気付く


スマホでいつだってみれる

けど現像した写真を見ている間は

その人のことだけを真っ直ぐみている

1枚の現像紙は

その時その人のことを

思い出すツールでしかあれないから


人のことも

自分のことも色濃く


どこにいても

自分が変わったとしても

大切なことは忘れないように


それがきっと自分を形作る1つの大事な材料なんだ






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