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吾輩は人である。希望はもうない。
私はあの子に話したいことがたくさんあります。
挫けてしまったことや、人を信じれなくなったこと、自分に自信がないこと。
夢も失敗もあったこと。
あの日、あの子が帰らぬ人となりました。
夢に直向きに走ってきたあの子はもういません。
かつてあの子が追いかけていた光も、道も、信仰も、
今となってはいないのです。
あの子ならきっと頑張れとか、信じろとか言うと思います。
捻くれた自分にも、嫌われている自分にも自信があったと思います。
あの子は当初頑張っていました。
芸術を救うんだとか、
会社を立てるんだとか、
背中を押してくれる後輩から力をもらい、
肩を組んでいる友を信じていました。
色んな大人の人に助けてもらい、
なんでも吸収していました。
人は失ってから価値に気づくとはよく言ったもので、
私もあの子が死んでから少しずつあの子を尊敬しだしました。
もう会えないのかと思うと、正直辛いです。
いつものように軽く「どうにかなるさ」と言って欲しいものです。
あの子がいない世界でも、生きていける私が嫌いなのです。
あの子の素直さにも、無邪気さにも、
敬意を払うべきだと思いました。
おそらく皆んなはあの子が死んでしまったことを知らないと思います。
私にはそれが、すごく悔しく、悲しいのです。
あの子は永遠に18歳のままなのですから。
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