モノづくり大国なのにモノを作れない?
このnoteでは、1人の日本の未来を何にも考えていない若者「けん」と、
「👨けん」に何が今、日本で起きているかを教えて、未来を考えようとする「松先生」のお話である。
👨けん・・・
20代半ばの若者。派遣社員として働いているが、責任感は薄く。
今を楽しめれば良いという人間。楽観的で、鈍感で、彼女に怒られることも、多い。ただそれもすぐに忘れる。
👴松先生・・
過去から来た先生、努力家で勉強家。将来の日本を考えている。
それを身近にいた「けん」に伝え変えようとしているが、感心・感激してはすぐに忘れる「けん」に頭を抱えている。
👧めぐ・・・「けん」の恋人。けんよりは多少しっかり。
1,物が作れない?
👨けん 「ニンテンドースイッチが手に入りにくくなるって聞いたけど、ちょっとしか作らずに値上げする戦略なのかな?」
👴先生 「こら!人聞きわるいことを言うんじゃない!半導体という機械を作る時に大切な部品が無いんじゃ」
👨けん 「あ、先生。それなら、作れば良いんじゃないですか?」
👴松先生「そんな簡単に作れるなら、作るわい。前に言った値上げと同じじゃ。どこも物を欲しがっている。だから、世界中で半導体が少なくなっているんじゃ。」
けん 「だったら、半導体を作ればいいのでは?」
👴松先生「そんな簡単に作れるなら、作っとるわい。
いいか。今は世界は全部繋がっておる。例えば服を作るにも綿の原材料を作っている国はインド、そして生産国は中国、日本で販売みたいに国をまたいで作られておる。
半導体が少なくても、原材料を手に入れて、生産して販売するには時間が掛かるんじゃ。」
👨けん 「じゃあ、その半導体ってどこが一番作っているのですか?」
👴松先生「一位は台湾じゃな。二位は韓国。三位は日本じゃ。
ただ、昨年は新型コロナの影響で、どこも工場がストップしておった。
日本はコロナ禍が何故か治まったが、海外は酷い。
また工場でコロナが流行ったらストップするじゃろうな。」
👨けん 「海外はコロナが大変ですね。でも、半導体作っているのは近くの国ばかりだし、ちょっとお願いして手に入れられないのですか?」
👴松先生「お主は本当に簡単に考えるの~。いいか、今は半導体に関しては実は2つばかり大変な状況にある。それの影響で今後は厳しくなるの。」
👨けん 「2つも!?それって?」
👴松先生「うむ。1つ目は原材料の問題じゃ。」
👨けん 「原材料?」
2,半導体の原材料の問題
👴松先生「半導体の原材料ってなんだと思う?」
👨けん 「はい!興味がないです!」
👴松先生「知らないではなく、興味がないか。けんらしいの💦
いいか。半導体の原材料はシリコンじゃ。聞いたことはあるじゃろう。
このシリコンの最大の原産国が中国じゃ。」
👨けん 「そうなのですか!じゃあ、やっぱり近くの国だし、ちょっとお願いすれば良いんじゃないのですか?」
👴松先生「そんな簡単にはいかん。実は今は中国も大変な状況なのじゃ。
今、中国はエネルギー不足の影響で電力不足なのじゃ。
エレベーターも動かせないような状況なので、工場も動かせない。
その結果、原材料も生産できないのじゃ」
👨けん 「え?なんで?」
👴松先生「背景には、電力を作る石炭が不足しておる。
その石炭の生産国はオーストラリアなのじゃが、関係が冷え込み、輸入も輸出もしにくくなっておる。物凄く簡単に言うと喧嘩をしておる感じじゃ。
ただ、国の行く末に関わる喧嘩じゃから、簡単に謝ることもできないのじゃ。」
👨けん 「そんなの。余所でやって欲しい・・・。」
👴松先生「両方とも、余所の国の話じゃ。ただ、それが回りまわって世界中に波及しておる。それが今の世界なのじゃ。」
👨けん 「じゃあ、今後はどうなるのですか?」
👴松先生「分からん。オーストラリアと仲直りして石炭の輸入をどんどん増やして電力が回復すればシリコン製造も戻り半導体製造ももどるかもな。
もしくは、新しいエネルギー源を発見する方法もあるの。
ただ、オーストラリアと仲直りしても、すぐに石炭が中国に溢れ、即座に生産できるわけじゃない。物を運ぶにも工場を動かして生産するにも時間はかかる。」
👨けん 「だとすると?」
👴松先生「半導体不足の解消には、数か月単位で時間が掛かる。」
👨けん 「え~。ゲームが~😢」
👴松先生「ゲームどころじゃないわい。
自動車製造も、家電も、全部減産じゃ。物を作れない、だから、売れない。
だから業績が落ち込み、給与が下がる。そんな恐れもある。」
👨けん 「ええ!でも、これって、まだ1つ目なんですよね?」
👴松先生「そうじゃ。2つ目は世界の経済回復じゃ。」
3,世界の経済が良くなると、日本は・・・。
👨けん 「どういうことですか?景気が良くなるのは良いことなんじゃ?」
👴松先生「そうじゃ。良い事じゃ。但し、物がない中で景気が良くなると、どうなると思う?」
👨けん 「どうなりますか?」
👴松先生「ちょっとは頭を動かせい!まったく。
そうなると、物が取り合いになる。今は全ての業界が半導体を欲しておる。なぜなら、半導体があると車が作れる。車が作れると、すぐに売れるからじゃ。」
👨けん 「そうなんですね!でも、それの何が悪いのですか?」
👴松先生「前に言っていたのを覚えておらんのか。いいか。
日本は景気が悪い。世界に比べてもじゃ。」
👨けん 「え?景気悪いですか?」
👴松先生「言い方が悪かったの。言い換えると、日本人の多くはお金が持っていない。世界の人と比べるとな。」
👨けん 「え?経済大国って言われているのに?」
👴松先生「そうじゃ。例えば、最近、よくニュースになっていた小室さんの件があるじゃろう。あれは年収600万円でも生活が苦しいとか言われておったじゃろう。」
👨けん 「叩かれていましたね。」
👴松先生「そこは、今回は趣旨とは違うからどうでもいい。むしろ、年収600万円でもニューヨークでの生活が厳しいという所を注目なのじゃ。」
👨けん 「ニューヨークって家賃も高いし、大変みたいですよね。」
👴松先生「うむ。ちなみに、日本人の年収は知っておるかの?」
👨けん 「え?小室さんで600万円だし、600万ぐらい?」
👴松先生「もっと低い。年収の中央値は437万円じゃ。
東京都の平均年収で610万円、中央値で570万円と言われておる。」
👨けん 「平均値?中央値?」
👴松先生「平均値というのは、全てを合計して割った数じゃが、年収100万円が5人、年収200万が4人、年収1億が1人いると、平均値は1130万円じゃ。
平均年収が1130万だから日本は裕福と言われたら、どう思う?」
👨けん 「もやっとします。」
👴松先生「もやっと・・・。まぁ、言いたいことは分かる。納得いかんじゃろ。そこで、中央値は、年収を全部並べて真ん中に来る数字を示す。
この場合には、年収200万円じゃな。日本は年収200万だから、貧しくなっておると言われたら、どうじゃ?」
👨けん 「合っているけど、何だか嫌です。」
👴松先生「わしも嫌じゃ(笑)」
4,日本の年収が低いと何が問題?
👨けん 「でも、年収が低いと、なぜ、物が作れないのですか?」
👴松先生「そうじゃの。話を戻そう。
お主は、200円でカレーを作りたい時に、材料を幾らで買う?」
👨けん 「そりゃ、200円以内で買います。」
👴松先生「そうじゃの。そんな時に、1000円でカレーを売るから、500円で材料を買い占めようとする人が来たら、どうする?」
👨けん 「え、困ります。」
👴松先生「そうじゃ。困る。ただ、日本人に物を作って売ろうとすると、
年収431万円の人が相手だから、値段を高くできんし、購入する材料代も安くせねば利益にならん。
一方で、海外は年収2000万の人が商売相手だから、多少高く材料を購入しても利益は出る。そして早く欲しいから、材料は値上げされても買うのじゃ。」
👨けん 「え、じゃあ、日本はどんどん買えなくなる。」
👴松先生「その可能性はあるの。」
👨けん 「それは困る・・・。」
👴松先生「そうじゃ。本当に困ることになっていくのじゃ。
良いか、けんよ。
すべては繋がっておる。日本の年収が低いと、日本の国力が低くなり、
その結果、物を購入する力も減り、日本の製造する力も減り、
さらに年収が低くなる。
そんな連鎖がある。これを断ち切ることが大切なのじゃ。」
👨けん 「・・・・はい。」
5,日本の未来を創る
👴松先生「落ち込むな。。落ち込んでも未来は切り開けん!」
👨けん 「はい。僕は何をすれば・・・。」
👴松先生「まずは、生産性を高め、お金を得る力を付けることじゃ。
最初に、アルバイトや派遣などの非正規雇用から抜け出すか、
非正規雇用でも稼ぐ力を付けることじゃ。」
👨けん 「はい。」
👴松先生「そして、将来を見据えて、海外を相手にする仕事をしなさい。
日本人はさっきも言った通り、お金が無い。
それを変えるには外貨を手に入れることじゃ。
そこから、海外のサービス・技術を手に入れ、日本の持つ力と組み合わせるのじゃ。」
👨けん 「なんだか、難しいですね・・・。」
👴松先生「こりゃいかん。熱が入ったの。じゃあ、まずはお主ができることからしなさい。」
👨けん 「できること?」
👴松先生「そうじゃ。前にも言ったじゃろう、元気を良くしなさい。
元気よく挨拶をする。終わったことにくよくよしない。
将来を見据えて、勉強を行う。
そんなことじゃ。」
👨けん 「それをしても、あんまり効果は出ないんじゃ」
👴松先生「あほう。基礎をおろそかにするな。
そんな元気よく、心の健康を保つだけで、会社の生産性は上がり、
業績は伸びるというデータはあるんじゃぞ。
お主もご機嫌な人と一緒に働くと、仕事が楽しくてあっという間に終わるじゃろう。」
👨けん 「そうでしたね。」
👴松先生「そうじゃ。その取り組みをやっていくことで変化は起きる。
もちろん、それだけじゃ足りんぐらいに今の日本は危機じゃ。
そして、危機はまだまだ続く。」
👨けん 「はい。」
👴松先生「それを変えていく。そのためには、まずはできることからする。
元気よく動こうぞ!」
👨けん 「はい!分かりました!勉強になりました!」
👴松先生「うむ。返事はよろしい。次まで続けばいいの~。」
6,その後
けんは、松先生からの様々な学びを糧に、GAFAに並ぶ企業を日本初として作る。
そこでは、
①日本に燻る技術の活用し、世界の社会問題の解決
②人材・組織の育成、活性ノウハウの活用
③若者が明るい未来を信じられる
を目標に行動する組織である。
7,終わりに
さて、今回は3回目投稿です。
今後もネットニュースを取り上げ、世界と日本で何が起こっているのか。
その状況から私たちは何をすべきか、それを発信していきたいと思います!
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