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マルハボロの映画MURMUR②『ゾンビ映画は計画的に』

どーも、中途半端に心は乙女(36歳)なマルハボロです(*´▽`*)

さて、今回からはさすがに複数の映画を一挙紹介といくとしんどいので紹介する映画も一個ずつにさせていただきます。
基本的にわたしが映画見るのって家事の合間なのですよ。洗い物しながらとか、明日の支度をしながら、とかなので。
ですので見たい作品もそこまでがっつり見る映画じゃない方が都合がいいんですよね。
わかりやすく言うと「午後のロードショーをセルフで構築する」的なあれなのです。なのでまあ、基本チョイスする映画のクオリティはお察し☆
とはいえ中には名作が現れることもあるので、その辺は今後のアマプララインナップにも期待ということで。

結果、今日もとい昨日のはどうでしたかって?
ハハッ

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そんな作品がこちらになります
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『アイ・オブ・ザ・デッド』

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はい、例の如く上記画像にプライムのリンクを貼らせていただきましのたで、この記事を読んでから再度クリックしていただいてもよし、そのままスルーしてもよしでございます。

あらすじ

悪夢を見て目覚める男。彼と妻の関係はある事件がきっかけですっかり冷えきっていたが、「今日は友人が来るから」とひとまず今日のことを乗り越えることを目標に過ごすことにした二人。
しかし、その日家の窓から見える外の景色は少し違った。無許可で農薬らしき薬品をあちこちにばらまくドローン。黒服を来たエージェント達。そして────人を貪るゾンビと化した隣人の姿があった!

持ち味POVを活かさない内容

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この内容には某地上最強の生物さんも強めに激励。

さて、まずPOVとは何か。それは直訳すればすなわち視点を意味します。要するに、映画本編が全て主観で撮影されていることを意味しております。
この映画、ゾンビ映画としては珍しくこの方式を採用しており、上記の画像からわたしは大好きな映画『ハードコア』を連想したんですが、なんのことはない、いつものポスターデザインだけパクったあれです。むしろハードコアみたいな映画だったら上みたいなリアクションしてませんよ。今頃大絶賛ですよ。

ちなみにこちらが今話題に出した映画『ハードコア』です。カメレオン俳優シャルト・コプリーの本領発揮ですので必見ですよ。

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まあそんなポスターの類似点もあって、そりゃ低予算ながらアクション系の映画なのかな?って思っちゃいますよ。
しかしながらその期待はあまりにもあっさり裏切られたました😇
まあね、知ってたよ。ただ……いや、その、なんていうかこの映画、致命的に下手なんですよ。映画そのものが。
POVの持ち味って基本俯瞰的にならない、なれない部分にあるんですよ。だから普通の映画より没入感あるし、ホラーであれば予想外の場所からワッ!!と飛び出す仕掛けなんかも凄く仕掛けやすいんですよね。
いや、とはいえ仕方ないっちゃ仕方ないと思いますよ。
だって明らかに予算ないんだもん。
と!は!い!え!ですよ。
せっかく一人称視点にしたならもっとやりようはあったでしょうに、と。何なの? POV系映画ほぼ見たことないの?っていうぐらいこの手の映画に関する基本も応用もまるでダメ。
落ちや内容に関しては、今回もダメ映画なのであらすじ以上のことは言及しません。何ならわたしと一緒に地獄に付き合うがいい。
ま~とにかく冗長。まあこれはこの手のジャンルとしてはよくあることではあるんですけどよ。無駄な会話で尺を稼ぐ、みたいなのって。サメ映画とかサメ映画とかさ。慣れてくるとその時している会話が伏線ですらないことに気付くので「ああ、ここ早送りしてよさそうな部分ね」ってなるの。おかげでそういうタイミングで食器片づけたりご飯炊きに行ったりしてましたが。

でもね、それ以上になんというか、劇中のキャラクターがきちんと構築されてないっていう致命的な欠点があるんですけどね。劇中進行する事態への理解とか、ゾンビもどきの能力とかさ。この辺が極端すぎて世界観に一切没入できないんですよ。別にそれがギャグにまでなってればまだいいんですけど、ひどすぎて笑えないのよ。
ちょっと以下簡単な再現しますよ?

「外で一体何があったの!?」
「人が人を食ってた……いや一度死んで、でももう一度蘇って……!」
「……わかったわ。あなた、今度は何の薬を飲んだの?」
「本当なんだ!!」

中略

「なんていうこと……!あなたは噛まれなかったの!?」
ちなみに中略はしましたが、登場しているのがゾンビであるとか、噛まれたら感染するなんて話題は一切出てきてません。単に字幕だからなのかもしれませんが、それにしたって早送りしてない場面で早送りしちゃったみたいな演出するなよっていう。

というかキャラの理解度の齟齬で内容がわからなくなるって、それって映画として致命的では?

ちなみにわたし先ほどPOVのゾンビ映画は珍しいと言いましたが、よりによってゾンビ映画の元祖ジョージ・A・ロメロ監督が疑似POVでもあるフェイクドキュメンタリーの『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』をもっと前に作っちゃってるんですよね。

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万が一今回の映画見た方は口直しにオススメです。こちらもプライム対象なので。それ以前のロメロ作品と世界観も繋がってますから、これを気にロメロバースに浸るのもありですよ。

総評

まず、例の如くの評価としては☆3ぐらいを期待してましたが正直に言って☆2です。それでもつけすぎかなって思うぐらい。何がいけないって、まあ一番気に入らないのが落ちなんですよね。あと出だし
この映画、悪夢として表現しちゃいるんですが初っ端で落ちを出しちゃってるんですよ。なので映画本編の内容へ没入するほど後味がひたすら悪くなるっていう。

いやゾンビ映画に、ましてや低予算の映画になにを求めてるんだっていう話でもありますが、そもそもバッドエンドなんざ散々見てきましたんですよこちとら。別に今更ホラーが見たくてゾンビ映画なんて見てないんです。
ショーンオブザデッドとかゾンビランドをやれとは言いませんが、もうちょっとやりようはあっただろうと。ちなみに映画の表紙で景気よく二丁拳銃構えてますけど、劇中で銃撃つ場面ほぼありませんからね。しかも大半は効果音です。ふぁっく('ω')
ひとつ得たことがあるとするなら、娯楽映画としてゾンビ映画を見るならもっといい映画があるよ、ってことに気付かせてくれたことです。
クソ映画でミストばりのろくでもない落ちを見せつけてくるんじゃないよっていう。
あと気になったのが、ゾンビに食べられる際の演出のしょぼさがゾンビ津波と同じレベルなの見て、ゾンビ津波って実は貰った予算どっかにしまってんじゃないだろうな?って変な疑惑が生まれたぐらいですからね。

余計なところを気にさせるぐらいならもっと腕を千切れ。なんでそんな怪力なのに窓を割る演出すら精々一回なんだよ。

こちとら猛獣WARSの『犠牲者がパペットの鹿に食べられたら、明らかにバケツの中身をぶっかけたレベルの血のりがぶっかけられる』やつを未だに演出として期待してんだぞ。
チープでいいんですよ。大切なのは工夫。んなもんチープなのはそもそもわかってんだから、開き直って演出と構成で工夫してくれよっていう。
あと主人公がPOVなのはいいけどその理由は一切明かされないのが一番の謎。実は政府に改造されて視覚素子でも埋め込まれてるの?とか思ったらそんなことも全くない。

まあ色々言いましたがとにかく粗い

ゾンビ映画を舐めるな。

最後に言い残すならそんな風に思わせられた映画でした。さっきも言いましたが、この映画見るぐらいなら『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』とか『ハードコア』をがっつり見てください。少なくともこっちを見るよりは人生の時間を無駄遣いさせませんから。

それでは次回こそまともな映画紹介で会いましょう。
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マルハボロでした(∩´∀`)∩


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