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HUNTER×HUNTERコラム 『”十二支ん”ってどれぐらい強いの?』

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さて、今回は久しぶりのHUNTER×HUNTER考察
とはいえそこまでガッツリやるわけでもないのでちょっとしたコラムとして書かせていただきます。

それでは主題に入る前に、そのキッカケとなった彼について一部説明させていただきましょう。

ヒソカの採点

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新たな会長を決める選挙に際して現れたヒソカ。
彼の目的は無論選挙などではなく、その場にいた十二支んギンタもいうところである品定めが目的であろうことは間違いないでしょう。

本編においては既に蟻編も終わり、しかしゴンの容態は不明、そして無数のキャラクターが再び集結するというお祭り回でもある今回の章『選挙編』にて再登場した彼。

そんな彼が突如として始めたのが、この採点であります。このほんの数コマにしか満たない採点でしたが、彼にはこれまでにも実績がありました。

そう、”オーラ別性格診断”です

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こちら読者やファンであれば誰もがやったであろう性格診断(筆者も無論やりまくったでございます)を始めとして、彼のメモリ不足発言など、何かと作中キャラクターの強さに関係する指標になりがちでもあります。

また以前の記事(詳しくはリンク先にて♤)でも言いましたが、彼は決して弱くありません。むしろエゲつないほどの強さを有しています。
そして改めて言うまでもありませんが、彼は決して雑魚専ではないのです。

まあこの辺に関してはこれまでの見識などから異論反論ございましょうが、そこは解釈の違いとして流していただくとして(*'▽')
まずは彼が用いている採点。これが品定めであるのは先ほども書いた通りですが、ではその採点基準は何であるのか。
わたしはこれを、表面的にはオーラが持つ一種の揺らぎ安定感、またその内面から感じ取れるオーラの性質判断基準していると考えております。

というのも、これはかなり後の話になりますが、暗黒大陸編において一般人を装う念能力者がそのの周りにあるオーラから能力者であることを見抜かれるシーンがあります。ヒソカのそれは過分に直観的なモノではあるでしょうが、これと似た要素を無意識に感じ取り自身を主観とした採点をしているのでしょう。

それが何であるかは作中で明言されていない以上断言するわけにはいきません。とはいえ、今わたしはこう言いました。ヒソカ自身を主観とした採点である、と。

それはすなわち、彼が高得点を付けたからと言ってそれはあくまで対ヒソカにおける相対的な強さに過ぎないという点です。
無論、だからといって弱いというわけではありません。これは念能力というものが一種のクオリアに関係した知覚に根差している以上、どうしてもジャンケンじみた絶対的相性が存在するからです。人が万物へ向けて同時に意識を向けることが出来ないように、どれだけ便利な能力も必ずそこには致命的な弱点が存在するのです。

さて、それでは現状でわかっているヒソヒソによる十二支んの採点を並べてみましょう。まあとはいえ3人しかいないんですけどね。

十二支んの存在感

ギンタ────90点

カンザイ────85点

ピヨン────77点

他の50点以下の面々と比較すると圧倒的に上の点数。しかしそんな彼らは基本的に選挙編においてはコミカルな立ち回りがメインとなりました。
ですが、選挙編冒頭にて一度だけ本気でキレかけたことがあります。

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このコマからわかることは、いざ戦闘ともなれば”ここにいる全員がパリストンを捻り潰せる程度の実力者である”ということです。
無論、パリストン本人もそんなことはわかっています。そのうえで彼らが手を出せない状況を作り出し、わかりきった結果を先に出すことで思考誘導している節すらあるのですから。彼からすれば、相手が怒ってくれれば、何なら感情的にさえなってくれれば何でもいいのです。相手が一つの感情に囚われるということは、それだけ行動の選択肢が狭まるということですから。

それを証拠に、この状況で彼の言った「僕が会長に立候補するから、選挙やめません?」という言葉へ殺気を向けなかったのはジンチードルだけです。そのチードルも溢れだす激情を抑えきれておりません。

ですが、この直後にジンまでもが会長に立候補すると言ったことで、場に溢れていたそれだけで小動物ぐらいなら殺せそうなほどの殺意が雲散霧消してしまいます。
パリストンは秩序を、ジンは混沌を。その性質は真逆でありながら、この場において敵対関係を抑制する方法が真逆であるというのもこの二人の関係が面白い部分です。

閑話休題。

さて、描写からしてそれぞれの能力は推測するしかないものの、誰もが大規模、あるいは強力な念能力の持ち主であることは間違いありません。例えば十二支んにおいて最も能力が明らかになっているミザイストムですが、彼は相手及び自分をルールに当てはめることでその動きそのものを強制します。これは例えばモラウとノヴのコンボがそうであったように、例えば攻撃一辺倒の念能力者と組むだけで相当に恐ろしい能力であることがわかります。

とはいえそれにも弱点はあり、例えば言葉が通じない相手や先制攻撃の念能力(ダツでダーツなど)を用いられればその能力自体は運用しようがありません。ですが、十二支んの強さの本質はそこにはありません。

彼らは強いのです。それも圧倒的に。その最たる証拠が、彼らが結成された目的のひとつにあります。

有事の際において協会運営を行う、といった目的がまず彼らに与えられているわけですが、恐らくそれは建前でしょう。メインはネテロ会長の遊び相手です。人類最強と言って過言ではない彼の遊び相手。無論常にバトル一辺倒というわけではないでしょう。

例えばハンターのミッションで言うところであるBの上級ミッションぐらいを振られることは余裕であるでしょうから。そしてそれらに着いていける、遊び相手になるということは、それはすなわちネテロの無茶ぶりにある程度対応できるということでもあるのです。

それを成し遂げるには強力な念能力よりも何よりも、圧倒的な知識や、あるいは特化した戦闘能力。またそれらを支える念能力者としての絶対的基礎が無くしては成り立たないでしょう。すなわち、彼らはある程度の汎用者オールラウンダーとして集められた専門家スペシャリストなのです。

であるならばこそ、個人の強さに関しては言わずもがな。ヒソカが高得点を付けたのは、恐らく単純な身体能力もあったでしょうが、それ以上に”どれだけ自分が戦った時厄介か”という部分にあったでしょうから。

そういった意味で、少なくともピヨンの77点といった数字を下回る十二支んは恐らくいないかもしれません。

あとがき

ということで、今回短めでしたが少しでもお楽しみいただけたなら何よりです。

魂の考察に関する続きは……まず思考をまとめる時間と書ける時間が欲しいですね(笑)

ではおやすみなさい(つ∀-)zzz


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